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第1章 重力波
ライブラリー
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ライブラリーは長命族が設計製作した長命族の延命のためのコンピュータシステムであり、彼らはコンニエンスと読んでいたが我々長命族はその圧倒的な知識量からこの自立分散型のコンピュータ・通信システムをライブラリーと呼んで短命族から引き継いでいた。現代銀河文明を支えている基本的なシステムである。そこで、故障や不具合等が絶対に起こらないよう複数のシステムが同時に動き、冗長性を十分以上に持たせている。短命族の強欲と徹底性から作られていた。
初めて稼働して以来数百年の間にシステムに手が加えられ進化していた。
この宇宙時代にあって、通信が光速であることは致命的だったが、太古の偉人アインシュタインを超えることはまだできていなかった。
ライブラリーには自己更新・修復システムが備わっていた。というか、そうシステムが組まれた。
ライブラリーはライブラリーというだけあって、様々な情報を蓄えた。ただ、情報本体を蓄えるのは一部のライブラリーだけで、多くのライブラリーはインデックス、概要だけを保存していた。必要な情報は、必要になった時だけ、それを保持しているライブラリーから転送された。初期値だけでも膨大な量であるのに、不足して来ると、記憶領域を自動的に拡張した。
ライブラリーには階級があり、一番小規模なものは個人ライブラリーであった。集められ、蓄えられる情報は個人のものであるが、セキュリティーは厳重であった。遺伝子革命により、ヒトが長命化したので、この部分は特に重要だった。その上位が家庭ライブラリーで、家庭や家族の構成が変わると、家庭ライブラリーも更新された。その上位が惑星ライブラリーであり、民族ライブラリーや国家ライブラリーはなかった。長命族ライブラリーもない。惑星ライブラリーで充分だったのだ。
惑星ライブラリーでは情報がある程度蓄積されると、インデックスが付けられた上で情報は圧縮され、ライブラリー本体からは別の機器で保存される。インデックスもある程度集まり、利用がないと、インデックス化され、圧縮され、保存される。インデックス化、圧縮、別の機器に保存の仕組みは他のライブラリーでも同じだ。
惑星ライブラリーの上位が恒星系ライブラリーであり、その上位が星域ライブラリーだった。星域ライブラリーの上位に中央ライブラリーが複数あり、人類の英知が蓄えられていた。また中央ライブラリーが星域ライブラリーと協力して宇宙航行システムを管理していた。
その昔、とある惑星の衛星に超電子頭脳が設置されたことがあるが、その衛星が破壊されると、全ての情報と英知が永遠に失われてしまった。
人類の英知が失われてしまったので、その再構築には非常に時間がかかった。
また、情報は下位から上位に向かって流れるだけではない。どこかで何らかの技術革新が行われると一旦中央ライブラリーに保存された後、惑星ライブラリーまで適用される。自動更新システムということだ。
ただ、上位から来た情報は、来たという情報だけ保存され、情報本体は保存されない。
しかし、何らかの原因で更新されずに本当に失われてしまう記録もある。情報が失われないための複数のシステムがあるにもかかわらず、全く原因不明で。
初めて稼働して以来数百年の間にシステムに手が加えられ進化していた。
この宇宙時代にあって、通信が光速であることは致命的だったが、太古の偉人アインシュタインを超えることはまだできていなかった。
ライブラリーには自己更新・修復システムが備わっていた。というか、そうシステムが組まれた。
ライブラリーはライブラリーというだけあって、様々な情報を蓄えた。ただ、情報本体を蓄えるのは一部のライブラリーだけで、多くのライブラリーはインデックス、概要だけを保存していた。必要な情報は、必要になった時だけ、それを保持しているライブラリーから転送された。初期値だけでも膨大な量であるのに、不足して来ると、記憶領域を自動的に拡張した。
ライブラリーには階級があり、一番小規模なものは個人ライブラリーであった。集められ、蓄えられる情報は個人のものであるが、セキュリティーは厳重であった。遺伝子革命により、ヒトが長命化したので、この部分は特に重要だった。その上位が家庭ライブラリーで、家庭や家族の構成が変わると、家庭ライブラリーも更新された。その上位が惑星ライブラリーであり、民族ライブラリーや国家ライブラリーはなかった。長命族ライブラリーもない。惑星ライブラリーで充分だったのだ。
惑星ライブラリーでは情報がある程度蓄積されると、インデックスが付けられた上で情報は圧縮され、ライブラリー本体からは別の機器で保存される。インデックスもある程度集まり、利用がないと、インデックス化され、圧縮され、保存される。インデックス化、圧縮、別の機器に保存の仕組みは他のライブラリーでも同じだ。
惑星ライブラリーの上位が恒星系ライブラリーであり、その上位が星域ライブラリーだった。星域ライブラリーの上位に中央ライブラリーが複数あり、人類の英知が蓄えられていた。また中央ライブラリーが星域ライブラリーと協力して宇宙航行システムを管理していた。
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また、情報は下位から上位に向かって流れるだけではない。どこかで何らかの技術革新が行われると一旦中央ライブラリーに保存された後、惑星ライブラリーまで適用される。自動更新システムということだ。
ただ、上位から来た情報は、来たという情報だけ保存され、情報本体は保存されない。
しかし、何らかの原因で更新されずに本当に失われてしまう記録もある。情報が失われないための複数のシステムがあるにもかかわらず、全く原因不明で。
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