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vs. おじょーサマ。
……はいはい。
その日。
にっこりと、不自然な笑顔を浮かべてやって来たのは。
金髪の巻き毛をハーフアップにした、いかにも、なおじょーさまだった。
そのおじょーさまは、お付きの人だか護衛の人だかを2人ばかり引き連れて、組合に入って来た。
正直、ものすごい違和感。
何しに来たんだろう。
キョロキョロしてるので、ウチの組合で一番人気のおねーさまと、対応力ナンバーワンのおにーさまが2人で対応してる。
余計な興味を示されたくない一心で、ね。
さっさと目的を果たしてお帰り願いたい。
……ここは、子供の出る幕じゃないね。
丁度、組合長のチェックが必要な書類もあるし。
奥に引っ込んでよーかな。
書類片手にそっと席を立ち、移動しようとしたら。
急におじょーさまの矛先がこっちに来た。
「あなた! 何故わたくしを見ようとしないの!?」
……は?
何を言ってんのこの人は?
怪訝そうにそちらを見ると、そのおじょーさまは偉そうに胸を張った。
妙に良い笑顔で。
……はいはい。
ご立派なお胸サマですね。
何の細工もしてなけりゃ、ね。
…………。
あ。
違うなこれ。
胸に付けた宝石を見せつけてるのか。
……それが何だってゆーんだろうね。
はいはい。
キレイですね、ムダに大きくて。
日常生活のジャマにしかならないと思うけど……。
で?
何がしたいの?
おじょーさまは、奇妙な笑みを浮かべて、言った。
「ふふ……見たわね? これで、あなたはわたくしの奴隷よ! さあ、わたくしについてらっしゃい!」
待ち合い室中に聞こえるような大声で、不穏な宣言をして。
颯爽と立ち去るおじょーさま……に、あたふたとついて行くお付き2人。
……何しに来たの?
本当に?
呆気にとられる私達。
一番人気のおねーさまが、呆れたよーに言った。
「……あの子、組合の建物の中では魅力とか洗脳とかの、精神操作系統の魔法は無効化されるって知らないのかしら?」
「知らないんだろうよ」
対応力ナンバーワンのおにーさまが言った。
「あれは、ご領主のワガママ娘だ。田舎なんかイヤ! って言って、皇都の街屋敷で気ままに暮らしている……。そろそろ学院に行く年齢だろうに、何しに来たんだ? 本人大っ嫌いな田舎の冒険者組合なんかに?」
お貴族様か。
「お貴族様が何考えてんのか、な~んて解るワケ無いよねー?」
私はそう言って、今度こそ組合長のトコへ行こうと……。
「ちょっと!」
……したら、またもや組合中に響く声。
おじょーさま再び、だった。
にっこりと、不自然な笑顔を浮かべてやって来たのは。
金髪の巻き毛をハーフアップにした、いかにも、なおじょーさまだった。
そのおじょーさまは、お付きの人だか護衛の人だかを2人ばかり引き連れて、組合に入って来た。
正直、ものすごい違和感。
何しに来たんだろう。
キョロキョロしてるので、ウチの組合で一番人気のおねーさまと、対応力ナンバーワンのおにーさまが2人で対応してる。
余計な興味を示されたくない一心で、ね。
さっさと目的を果たしてお帰り願いたい。
……ここは、子供の出る幕じゃないね。
丁度、組合長のチェックが必要な書類もあるし。
奥に引っ込んでよーかな。
書類片手にそっと席を立ち、移動しようとしたら。
急におじょーさまの矛先がこっちに来た。
「あなた! 何故わたくしを見ようとしないの!?」
……は?
何を言ってんのこの人は?
怪訝そうにそちらを見ると、そのおじょーさまは偉そうに胸を張った。
妙に良い笑顔で。
……はいはい。
ご立派なお胸サマですね。
何の細工もしてなけりゃ、ね。
…………。
あ。
違うなこれ。
胸に付けた宝石を見せつけてるのか。
……それが何だってゆーんだろうね。
はいはい。
キレイですね、ムダに大きくて。
日常生活のジャマにしかならないと思うけど……。
で?
何がしたいの?
おじょーさまは、奇妙な笑みを浮かべて、言った。
「ふふ……見たわね? これで、あなたはわたくしの奴隷よ! さあ、わたくしについてらっしゃい!」
待ち合い室中に聞こえるような大声で、不穏な宣言をして。
颯爽と立ち去るおじょーさま……に、あたふたとついて行くお付き2人。
……何しに来たの?
本当に?
呆気にとられる私達。
一番人気のおねーさまが、呆れたよーに言った。
「……あの子、組合の建物の中では魅力とか洗脳とかの、精神操作系統の魔法は無効化されるって知らないのかしら?」
「知らないんだろうよ」
対応力ナンバーワンのおにーさまが言った。
「あれは、ご領主のワガママ娘だ。田舎なんかイヤ! って言って、皇都の街屋敷で気ままに暮らしている……。そろそろ学院に行く年齢だろうに、何しに来たんだ? 本人大っ嫌いな田舎の冒険者組合なんかに?」
お貴族様か。
「お貴族様が何考えてんのか、な~んて解るワケ無いよねー?」
私はそう言って、今度こそ組合長のトコへ行こうと……。
「ちょっと!」
……したら、またもや組合中に響く声。
おじょーさま再び、だった。
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