笑顔でナニ言ってんですか?

庭にハニワ

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vs. おじょーサマ。

おっさんの言うコトにゃ。

で。
おじょーさまとにーさんは、組合の反省部屋、と呼ばれる狭い個室に2人一緒に押し込まれた。

あ、当然アブないモノは全部──刃物も魔道具も全部お預かりして。
おじょーさまの胸元で、ムダにキラめいていた宝石も当然お預かり。
文句は一切聞きません。

ベッド1台入れたらパンパン、居場所無しな狭い部屋で、2人で大人しくしてるがいい。

……まぁ、ムリな話だろうけどね。
部屋に連れて行かれる時点で、おじょーさまの金切り声が……。
連行した職員が、ゲンナリした顔で戻って来たよ。

「好きなだけ叫ばせておけばいいんじゃないかしら? 叫び疲れたら、少しは大人しくなるでしょ」

おねーさまが、冷静に言った。
あ、ハイ。
そーですね。



さて。
この、おじょーさまのやらかしについて、最初からやる気無しだったおっさんに聞いてみる事になった。
知ってる範囲でいろいろと、諸々を。
どーせだから待ち合い室で。
この場に居た全員で、聞いてやろうじゃないか。
……いつの間にか、こっそりと組合長もお出ましになってた事だし。

さぁ、知ってるコトを、洗いざらい吐くがいい。

その場に居た組合員全員から、視線を向けられたおっさんは。

「……いや、おれも最近お嬢様に付けって命令されてお付きになったばかりだから。正直あのお嬢様が何考えてんだかさっぱり……なんだけどな」

視線の強さに微妙に狼狽えながら、知る限りの事を話し始めた。



──おれは、元々こっちで次期殿……若の護衛っつーか、お付きの1人だったんだがな。

だいたい2ヶ月くらい前か。
それまでこっちに寄りつきもしなかった、都暮らしのお嬢様がやって来てな。
何をしたいんだか、街なかをウロウロし始めた。
ご丁寧に、自分の気に入りの護衛を都からごっそり連れて来たのはいいんだけどさ。
道案内は必要だ……って建て前で、地元組から1人、あのお嬢様に付く事になったんだわ。
それが、おれ、な。

正直イヤだったんだけど、誰かがお目付け役になんなきゃならなかったし。
主人──領主様の命令だから、仕方ないわな。

で。
お嬢様は、おれ達を引き連れて、しばらく街をウロついて──アンタに目を付けた。
理由?
知るかよ。
街なかでアンタを見かけて、急に『あの子をわたくしのモノにするのよーっ!』って言い出してな。
アンタの後を追いかけまわし始めた。

……正直、特殊性癖持ち──はっきり言って、女色の気でもあるのか? って思ったけどな。
その割にゃ、都から連れて来た護衛どもにちやほやされて、喜んでるしな。
ワケわかんねーなーって思ったけど、まあどーせ短い付き合いだろうし。

都から来た護衛連中は、ヘタレばっかでアンタ達に付いて行く事すら出来ないし。
……アンタ達親子、ナニモノだよ。

あのお嬢様は、自然な出逢いがどーのって街なかで何度も妙な事をやらかすし。
ハタから見たら、奇行に走るお嬢様だ。
まあ、全部領主様に報告済みだが。

で、思い通りにならな過ぎて、ついに今日、醜態を晒す事になったワケだ──







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