レイブン領の面倒姫

庭にハニワ

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兄視点。7

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フリードが軽く眉を寄せて言う。

「まさかとは思いますが…君が時々姿をくらませていたのは…」

はっはっはっ。

「実家から連絡もらって転移して、大暴走の討伐参加してた」

あ、もちろん学院の許可取って、だぞ。

やれやれ、といったカンジでフリードが言った。

「ギルベルト・ウインスロウが…騎士団長の息子が、君にかなわないワケですね…。練兵場で型にはまった剣術を、ちょっと覚えただけで調子に乗って…。君から見れば、お遊戯してるようなモノでしょう…」

まあ、型にハマる、てのが悪いワケじゃないんだがな。
無意識に一連の動作が出来るようになるまできっちり身についてりゃ、かなりイケるんだがな。
要は練度の問題です。
後は場数な。

「アレだろ。親父が強いから、自分も何もしなくても強くなるだろう、なんて何の根拠もないコトを本気で思い込んでたんだろう?騎士団長だって、最初から強かったワケじゃないだろうに」

フリードと2人、ティーカップ片手に溜め息一つ。

「…宝石だって、磨かなければ只の石コロなんですけれどね…」
「基礎からきっちり身体に叩き込まなきゃ、モノにならないんだがな…」

…って、あれ?

「俺、ウインスロウと何も関わったコトないケド?」

てゆーか、あの逆ハーメンバーと個人的に関わったコトなんかない。
ハズ。
確か。
…あれ?
マジで覚えがない。何かやったか?

真剣に考え込んでいると、呆れたような声でフリードが言った。

「学院入学してすぐの頃、君に立ち会いを申し込みに、何人も絡んでいったでしょう?」
「んぁ~…」

2年前なー…。

「…本当に、覚えがない、とか?」
「……」
「レイブン…」

あ。

「あ~、やーっと思い出したわ。まったくもって意味不明な理由で絡んできて、ちょっと撫でたらバタバタ倒れて。あんまり弱すぎて、まったく記憶に残ってなかったわ、うん」
「…君の『撫でる』の認識が、ちょっと恐ろしいんですけれどね…」



そういや、何でやたらと絡まれた?






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