留学してたら、愚昧がやらかした件。

庭にハニワ

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なんか食わせてないみたいじゃん?

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騎士達が、貪る勢いで菓子にたかってる。
お~い、目の前には可憐な令嬢が何人も居るんだが?
色気より食い気かよ。
なんか残念な騎士達だな。

さて、見合いの方は世話焼きおばちゃん的な立ち位置の侍女長におまかせだ。
ヴェロニカも令嬢と令息との橋渡しに立ってくれるそうだ。
上手い事廻してくれ。
じゃ、俺はジェダイド枢機卿猊下に話を……。
まぁ今日話を聞けるとは思っていない。
とにかく、次に繋がるように。
逃げられないように。

「猊下」
眉間にシワを寄せながらも不思議と機嫌よさそうに茶を飲むジェダイド枢機卿猊下。
甘いモノは嫌いじゃないが、イメージが合わない……と茶ばかり喫しているらしい。
が、今回は菓子の方もオススメだぞ。
甘さ控えめのさっぱりしたリリエンタール公国の菓子や、カロリー取る目的の黒龍苑国の揚げ菓子なんかもある。
ウチの国じゃあまり見かけないタイプの菓子だ。
さすがに氷菓は用意出来なかったけどな。
夏だったらリリエンタール公国から魔道具仕入れて氷菓の用意しただろう。
が、注文してすぐに入荷するようなお手軽な魔道具じゃないので。
今回は見送った。
リザ王女殿下に話すれば、王家で魔道具仕入れようとするだろう。
婚約者と仲良く話が出来るぞ~とか話を持って行けばイケるだろ、多分。

では改めて。
「猊下、質問があるんですが?」
「む……公子。如何された」
まぁとりあえず、ティーカップは置いていただいて。
「俺の……私の精霊避けについてお伺いしたいので、後日お時間いただけませんか?」
「むぅ……」
そんなにシブい顔しなくても……。
「話しづらい事でしょうか?」
「……」
ジェダイド枢機卿猊下、眉間のシワがさらにくっきりと。
そんなに話せないような事か?

ジェダイド枢機卿猊下、戦ってる時の楽しそうな顔とは真逆の悩み深い苦悩の表情……多分……で、茶を飲み干した。
……って、ジェダイド枢機卿猊下のカップの中身、黒龍苑国の薬草茶じゃないか?
色といい、ニオイといい……。
あまりの苦さに蜜漬けの揚げ菓子……めちゃくちゃ甘い……をお供にしなければ、飲めないと噂の。
薬効は高いがとにかく苦さと独特のニオイがキツいヤツだ。
その苦い顔、薬草茶のせい・・か?
ジェダイド枢機卿猊下、なんでそんな茶選んだ?
そしてなんで一気に飲み干した?
それ、一気飲みするような茶じゃないよな?



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