留学してたら、愚昧がやらかした件。

庭にハニワ

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実は……。

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ジェダイド枢機卿猊下は、苦い薬草茶を一気飲みしたあと、すっげー苦い顔しながら激甘菓子を一口囓ってから言った。
「……それでは、3日後辺りに教会までいらしていただけるか?」
何かを覚悟したようなカンジで言ったジェダイド枢機卿猊下。
え、そんな覚悟いるような話なのか?
……まぁ、今回の目的は果たした、かな?
集団見合いの結果なんかどーでもいいけど、なんかいいカンジにまとまった組も多数あるようだし。

で、3日後。
教会にやってきた。
なんかヴェロニカが付いてきたそうだったけど、遠慮してもらった。
夫婦間の隠し事は……云々かんぬん言ってたけど、
ジェダイド枢機卿猊下から、来る時は1人で来てくれ、と言われたので。
ヴェロニカには遠慮してもらった。
なんだろうな?
ヴェロニカには聞かせたくない話があるのか?
俺は自分の体質……体質だろ、精霊避けって……について質問しただけなんだが。

教会にて。
教会騎士団長の執務室で話す事に。
香草茶を淹れてくれた団長秘書の騎士が退出して。
ちょっとひと息ついてから改めて。
「ジェダイド枢機卿猊下?俺の精霊避けについて……」
「あぁ、公子の体質は基本悪いモノじゃないですぞ」
え、そ~なの?
精霊が弾け消えるのって、縁起悪い気がしてたんだけど。
「公子の場合、精霊に気に入られ過ぎたが故、ですな」
は?
「例えば、精霊に捧げ物をするとして。公子が捧げた物は精霊達に喜んで受け入れられます。しかし今は亡き妹御の捧げた物は拒否されておりました。受け入れられずに残っておりました故に。」
え?
「公子の捧げ物は器まで精霊達に持ち去られておりました。普通は、捧げられた花、菓子、酒などのみが受け入れられるのです。さすがに容器まで消える、なんて事は無いはずなのです」
ジェダイド枢機卿猊下は、茶を一口。
呼吸を整えて更に。
「おそらく、公子のご家族の捧げ物は器を残したはずです。妹御の触れたモノは、精霊達が拒絶したのでそっくりそのまま残ったのです」
妹御は精霊達に見捨てられておりました故。
ジェダイド枢機卿猊下はそう言うと、改めて俺を正面から見て。
「公子、公子は嫌われているワケではありません。風の精霊王と光の精霊王の加護をお持ちです」
……知らなかった事実が暴露された。



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