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……で? っていう。
カミサマとのヤクソク。
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私は、自分の能力が判明した時点で、神殿で神に「『私の能力は、戦争或いは大量殺人には使用しない、国や王族の命令でも絶対に使用しない』」と誓約している。
『収納』『転移』が私の能力だと商業ギルド及び冒険者ギルドに申請しているが、それはウソだ。
いや、ウソじゃないか。
正しくは、『無限収納』と『無限転移』だ。
……字面からして、ヤバそうだろ?
実際ヤバかった。
五歳で受けた、神殿での洗礼式=魔力量測定&能力鑑定で、ゴルディアス領の神殿長がアワ噴いて倒れた。
どーやら、私は規格外だったらしい。
で。
我が子の能力がものすご~く有用な反面、これ完全に戦争に有利ってコトで国が大喜びからのいろいろ面倒な事態が起きる案件だよな……と。
祖父と父と当時の神殿長──気絶から復帰してすぐに、ひそひそっとして。
偽装と隠蔽、そして神への誓約がその場で行われた。
誰だって、戦争なんか嫌だし自分の家族が戦争の道具にされるのも嫌だ。
だから、国に提出された私の能力についての書類には、ふんわりした事しか書かれていない、はず。
『収納』はたいした量は持てない、『転移』は『短距離転移』とか、な。
『収納』だけ、『転移』だけなら他にいない訳じゃないし。
お子様をわざわざ召し上げる程じゃなかったんだろう当時は。
実際は。
短距離じゃなくて、地図さえあれば、行った事の無い場所でもガンガン転移可能だし。
まあ自分だけ、って制限あるけど。
『収納』は、意外と持ってる人多いからか、敢えて収納量を明記しなかったらしい。
実際は、制限ってナニ? ってカンジでいくらでも入る。
我ながら、どっか壊れてんじゃね? って言いたくなる代物だった訳で。
で。
「たとえ自国の王族の命であろうとも、神との誓約を破棄させる事など出来ない……と、いう事はご理解いただけますよね?」
いろいろ面倒になったので、盛大に暴露してみた。
カミサマとのヤクソクを、王族とはいえ他人がごちゃごちゃ口出しできるワケがない。
残念でした~。
『収納』『転移』が私の能力だと商業ギルド及び冒険者ギルドに申請しているが、それはウソだ。
いや、ウソじゃないか。
正しくは、『無限収納』と『無限転移』だ。
……字面からして、ヤバそうだろ?
実際ヤバかった。
五歳で受けた、神殿での洗礼式=魔力量測定&能力鑑定で、ゴルディアス領の神殿長がアワ噴いて倒れた。
どーやら、私は規格外だったらしい。
で。
我が子の能力がものすご~く有用な反面、これ完全に戦争に有利ってコトで国が大喜びからのいろいろ面倒な事態が起きる案件だよな……と。
祖父と父と当時の神殿長──気絶から復帰してすぐに、ひそひそっとして。
偽装と隠蔽、そして神への誓約がその場で行われた。
誰だって、戦争なんか嫌だし自分の家族が戦争の道具にされるのも嫌だ。
だから、国に提出された私の能力についての書類には、ふんわりした事しか書かれていない、はず。
『収納』はたいした量は持てない、『転移』は『短距離転移』とか、な。
『収納』だけ、『転移』だけなら他にいない訳じゃないし。
お子様をわざわざ召し上げる程じゃなかったんだろう当時は。
実際は。
短距離じゃなくて、地図さえあれば、行った事の無い場所でもガンガン転移可能だし。
まあ自分だけ、って制限あるけど。
『収納』は、意外と持ってる人多いからか、敢えて収納量を明記しなかったらしい。
実際は、制限ってナニ? ってカンジでいくらでも入る。
我ながら、どっか壊れてんじゃね? って言いたくなる代物だった訳で。
で。
「たとえ自国の王族の命であろうとも、神との誓約を破棄させる事など出来ない……と、いう事はご理解いただけますよね?」
いろいろ面倒になったので、盛大に暴露してみた。
カミサマとのヤクソクを、王族とはいえ他人がごちゃごちゃ口出しできるワケがない。
残念でした~。
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