特技は有効利用しよう。

庭にハニワ

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人は変わらない。

言いたい放題。

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改めまして。


王弟殿下とケーリッシュ嬢の正しい・・・外交組にはそのまま外交していただいて。

ハイドさんのお手付きには、元の雇い主──第二公子に引導渡してもらうとして。



じゃ、ナルさんとハイドさんや。
契約のし直ししようか?

ナルさんは、私に付いてくるって強めの自己申告を早々にいただいたけどさ。
商業ギルドとの橋渡しも、頑張ってくれるそーだけどほどほどでいいから。
ウチの領地の野郎どもの中に、ナルさんのお眼鏡に叶う野郎がいたら、当人同士の話し合いでナンとかなって下さい。

菓子は今まで通り、とな。


で。

ハイドさんはどーする?

また、望む酒が手に入る偶然を毎日祈りつつ、冒険者ギルドで地道に金稼ぎする日々に戻る?

私に付いてくるなら、酒に合うツマミも付けるぞ。

どーだ?


なんて話を、王弟殿下の前てしてたらケーリッシュ嬢が。

「ズルいでしょう。その……ナルシッサさんだけが毎日貴女が仕入れた美味な菓子食べ放題だなんて」

いや、食べ放題なんて一言も言ってないが。

そしたら王弟殿下までが。

「……彼だけが美酒飲み放題か……」

『放題』にする、なんて一言も言って無いから。
対価の一部だから。



とにかく、外交がんばれー。
で、ハイドさんのお手付きには、王弟殿下に付いてった上で、第二公子の企みを暴露してもらう所存。

失敗する未来しか見えないクーデター、発覚前に潰しんだから公国としては、特技持ちを悪用された上で国がワサワサするより善かろう?






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