特技は有効利用しよう。

人は変わらない。

そんなこんなで。

私は、とゆーと。

世界中元気に跳び回っていたり。

ゴルディアス領は、無事に生まれた後継ぎの弟君。今度はマトモな性根に育てる！との強い意志の元、両親と魔女サマの３人がかりでビシバシと鍛え上げられた我が弟君が頑張るそうだ。

もう、私の仕送りは要らない、らしい。


ケーリッシュ嬢……じゃ、ないな。
王弟殿下が公爵家興して公爵夫人になったオリヴィア様か。
オリヴィア様が、未だにナンとか私を王国に、或いは自分の手の中に取り込もうとガンバってるらしいケド。
華麗にスルーさせていただく。

だって私がやりたい放題してた理由って、ゴルディアス領の為だもの。
領地がやっていける様になったのなら、仕事として跳び回る必要は無い。
弟くんがガンバってるしな。
……魔女サマが相当扱いた様だけど、姉としては女子恐怖症になってない事を切に願う。


ま、そんなこんなで私は早々に隠居したカンジ？
タマ～に筆頭神使のお願いを聞いて、世界の珍味を入手しに行くくらいかな？
歯茎が痙攣するんじゃないかってくらい甘い菓子をゲットした時には、ナルさんもスゴい勢いで突撃して来て。

「一口、せめて一口分けて！」

と。

ハイドさんが生温かい目で見ていたけど、そんなハイドさんも元ゴルディアス領の神官長とタッグをくんで

「酒！　ツマミ！」

な呑んだくれコンビ結成してるしな。

西河の女神様は、めちゃくちゃ心が広いね。