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孫が居るんだけど…。
無駄知識、古事記の話と。
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ナニソレ?
おばちゃん達は固まった。
吉田さん、淡々と。
「ヨモツヘグイって言ってね。古事記に載ってる。」
あとギリシャ神話にもほぼ同じような話がある。
「古事記って……」
「え、いつの話?」
「さすがに記憶に無いわ…学生時代なんて何十年前の話よ」
枝野さん…お孫さんなら詳しいんじゃない?
吉田さんはザックリ説明する。
「イザナギノミコトが死んじゃった嫁のイザナミノミコトを黄泉に迎えに行ったら、黄泉の国の食物を食べたから地上には帰れないって話。ギリシャ神話の方もオルフェウスが死んじゃった嫁のエヴリディケを迎えに行ったけど、絶対に振り向かないでって嫁のお願いをうっかり破って嫁とは永遠の別れになったって話」
「吉田さん……妙に詳しいのね」
藤本さんのどこか呆れた声。
「古事記って高校の時授業でやりませんでした? あとギリシャ神話は趣味で」
趣味で神話読んでたのか吉田さん。
「活字好きで」
吉田さん、サラリと答える。
図書室に入り浸ってたクチだからね、仕方ないね。
「で、その黄泉の国の食物を食べたってのがヨモツヘグイ」
「よく覚えてたわね」
枝野さん、ナニか懐かしい目をしてる。
多分、お孫さんも無駄知識山盛り持ってると思うよ?
ヲタ趣味あるとか言ってたし。
吉田さんと話合うんじゃない?
ただ、吉田さんの話を詳しく聞きたそうにしているのは森の人。
知識欲旺盛なようだ。
吉田さんの話で食べたり飲んだりしてたお茶やら水菓子やらをテーブルに戻すおばちゃん達。
やっぱり帰りたい気持ちが強いようだ。
そんなおばちゃん達を口説きはじめる森の人。
偉そうな……第二王子殿下は口説き下手か。
吉田さんと睨み合ってる。
森の人のイチオシは『若返り』一択。
その上での逆ハーレム状態。
第二王子殿下はソコに予算は潤沢、仕事は簡単、とな。
「で? っていう」
「えー、孫が……」
「ウチも孫が産まれるし……」
「アタシは帰るわよ」
藤本さん、ドきっぱり。
「だってこの世界、ナッキーが居ないのよ!?」
スゴい重要。
おばちゃん達は固まった。
吉田さん、淡々と。
「ヨモツヘグイって言ってね。古事記に載ってる。」
あとギリシャ神話にもほぼ同じような話がある。
「古事記って……」
「え、いつの話?」
「さすがに記憶に無いわ…学生時代なんて何十年前の話よ」
枝野さん…お孫さんなら詳しいんじゃない?
吉田さんはザックリ説明する。
「イザナギノミコトが死んじゃった嫁のイザナミノミコトを黄泉に迎えに行ったら、黄泉の国の食物を食べたから地上には帰れないって話。ギリシャ神話の方もオルフェウスが死んじゃった嫁のエヴリディケを迎えに行ったけど、絶対に振り向かないでって嫁のお願いをうっかり破って嫁とは永遠の別れになったって話」
「吉田さん……妙に詳しいのね」
藤本さんのどこか呆れた声。
「古事記って高校の時授業でやりませんでした? あとギリシャ神話は趣味で」
趣味で神話読んでたのか吉田さん。
「活字好きで」
吉田さん、サラリと答える。
図書室に入り浸ってたクチだからね、仕方ないね。
「で、その黄泉の国の食物を食べたってのがヨモツヘグイ」
「よく覚えてたわね」
枝野さん、ナニか懐かしい目をしてる。
多分、お孫さんも無駄知識山盛り持ってると思うよ?
ヲタ趣味あるとか言ってたし。
吉田さんと話合うんじゃない?
ただ、吉田さんの話を詳しく聞きたそうにしているのは森の人。
知識欲旺盛なようだ。
吉田さんの話で食べたり飲んだりしてたお茶やら水菓子やらをテーブルに戻すおばちゃん達。
やっぱり帰りたい気持ちが強いようだ。
そんなおばちゃん達を口説きはじめる森の人。
偉そうな……第二王子殿下は口説き下手か。
吉田さんと睨み合ってる。
森の人のイチオシは『若返り』一択。
その上での逆ハーレム状態。
第二王子殿下はソコに予算は潤沢、仕事は簡単、とな。
「で? っていう」
「えー、孫が……」
「ウチも孫が産まれるし……」
「アタシは帰るわよ」
藤本さん、ドきっぱり。
「だってこの世界、ナッキーが居ないのよ!?」
スゴい重要。
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