『仕事です』~恋愛脳への最後の言葉

庭にハニワ

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やらかされた人々。──王女──

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「そのような状況を、さすがに見ていられなくなった王女様が」

※王を前に、王女を敬称無しには出来なかったか。

魔術師長は、感情を殺して淡々と話を続ける。

※もうヤケになってんじゃね?

「……平民男に群がる淑女達(笑)という事実。学園内の雰囲気は最悪。貴族達が平民をじんわりと虐げ始め……」

※ぶっちゃけイジメ発生により、無関係の平民達、とんだとばっちり。

「平民達も、貴族ってゆうのはどこでナニをしてもいいんだ……と冷たい目を向けるようになりまして」

※うん、そんな状況じゃ、王族として動かなきゃだね。

「王女様は婚約者と護衛騎士を連れて、あの者どもの元へと向かいました。学園の中庭は、あの者どもの密会場と成り下がり。マトモな感性を持つ生徒達は、近づこうとしませんでした」

※みんな知ってる時点で既に密会じゃあ無い。

彼らは授業の合間に、或いは授業に参加せず中庭に集まっては……その……」

※こともあろうに、聖女の護衛騎士を見張りに立たせてきゃっきゃうふふと、ね。
そりゃ護衛騎士の尊敬も忠誠もどっかに行こうってモンだ。

「制止する護衛騎士の言葉に従っていれば良かったのでしょう。ですが、王女様は中庭へと足を踏み入れてしまいました。そこで王女様が目にしたのは」

学園の中庭という、ある意味公衆の面前。
そこで彼ら四人は、恥知らずにもふしだらなとしか言いようのない真似をしていた。
ベンチに腰掛ける男の膝の上に乗り、上体をべったりと男に張りつけてる聖女。
男の両脇から、男にしなだれかかる伯爵令嬢と侯爵令嬢。

※淑女なんかどこにも居なかった。

それを目撃した王女は、その場で気を失い婚約者と護衛騎士に連れられて救護所へと向かいました。

「……それきり彼らを切り捨てていれば良かったのでしょうが。奇妙な義務感に襲われて、王女様はその後何度も中庭へと通いました。婚約者や護衛騎士の制止を振り切り、何度も何度も……」

王の顔から表情が消えた。

語る魔術師長も、その場につどう関係者達も、表情を失いつつあった。

「……そしていつしか、王女様もあの男にはべる者達の仲間入りをして……」

パキリ、と何かが砕ける音。
王の手元で、ティーカップが砕け、血が流れ落ちた。






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