『仕事です』~恋愛脳への最後の言葉

庭にハニワ

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その頃、王国から。

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「……ええ、公女はあの男の元へと送り届けました。何やらごちゃごちゃ言ってましたが、知りません。……ああ、そうですか。あんな公女でも引き取り先が……」

公女の執事が伝信の魔道具で話しているのは、公国の公子。
公女の兄である。

※執事よ、母親の伯爵夫人には手紙で公子とは魔道具でお話か。

「……ご命令通り、公女には不妊になる薬物を投与してあります。あの男と戯れまくっていても、何の兆しもありませんでした。……? ああ、公女が簡単に自らをあの男に差し出した理由ですか? ……あれだけ執着していたわたしをそう簡単に捨てるはずがない? ……あの方、こう言ってましたよ。『わたくしがあの男のモノになるのは、お前が聞き分けが無いせいです。公国の公女がその身を汚すのは、お前が素直にわたくしのモノにならないからですよ』……だ、そうです」

※ちょっとナニ言ってるか分からない。

「……なるほど。すでに公女としては役立たず、と。公妃様のご実家……と、言うよりも」

ここで執事は軽く息を吐き。
吐き出すように言った。

「公妃様のご実家──公妃様に執着していた、公妃様の従兄弟にあたる方が引き取ると。……確かに公女は公妃様に良く似てますね。……身代わりですか?」

伝信機の向こうで、公子は少し複雑そうだ。
それでもはっきりと言った。

「『選ぶのは、公国である。公女一人渡せば、公国の為に身を粉にして働こう、と言われては、ね? 何せ、相手は公国一の富豪だよ?』」

偏執狂パラノイア親族従兄弟も偏執狂かよ。

「『出来れば、こんな事はもう起きない事を祈りたいけれど……』」
「……」
「『儚い望みだね。僕にも公妃あの人の血が流れてる。可能な限り薄めていかないと。公国の為に、ね』」
「はい……」

公女は一旦『あの男』の元へと送られた後、叔父にあたる人物に引き取られた。
その後の事は、誰も知らない。
ただ、公国一の富豪と呼ばれた公妃の従兄弟が公国の為に惜し気もなく資金を出して、公国は発展していった。
従兄弟は、可愛い小鳥を一羽、それはそれは大切にしていたそうな。
……勝手に飛び立ってしまわないように、その翼を使えなくした上で。

※ぶっちゃけると、平民の暮らしに耐えられない公女を言葉巧みに連れ出して、監禁調教フルコース……。









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