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王国の子息達。1
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「それなりに情はあったんだよ。王命での婚約とはいえ、ね」
公爵家の談話室。
ちょっとした報告会。
やらかした王女──元王女の堕ちた先について報告を受けながら、公爵令息はため息を一つこぼした。
「まぁ、王女が平民の暮らしに馴染めるはずが無いんだけどね。現実を突きつけられて、今更こちらにすがり付かれても迷惑なだけだし」
そう言いながら、同席している自分と同じ目にあった子息達──伯爵令息と子爵令息──と目を見合せて、苦く笑う。
「確かに今更、になりますね。我々も新たな婚約が成立したところですし」
侯爵令嬢とは最初からギクシャクしていた侯爵令息。
婚約破棄で良かったかも……とか考えている。
今の婚約者とは良い感じになっているし。
※侯爵令息としては、婚約破棄は大歓迎だった……あんなにハデにやらかされるとは思ってもいなかったけれど。
幼い日の約束を、あっさりと捨てられた子爵令息は。
「気心の知れた幼馴染み。そう言えば聞こえは良いですが、無神経な関係にもなりかねません。自分は気を配っていたつもりですが、彼女は……」
王命で──とか、遺言による政略で──とかではなく。
自然に、流れるままに婚約した子爵令息は、まだ引きずっているようだ。
※そのへんはまぁ、しょーがないんじゃね?
それなりに長い付き合いだったワケだし。
公爵令息が言う。
「こちらが手配する迄もなく、彼女達は自ら望んで堕ちていく道を選んだようだよ。もはや公の場で彼女達を目にする事は無いだろうね」
「王女と侯爵令嬢は高級娼館に、伯爵令嬢は人身売買組織が持っていったそうですよ。彼女を欲しがった、とある老富豪が手を回したそうです」
さらり、と話すのは侯爵令息。
既にすっぱりと割り切り済みだ。
そう言えば、といった感じに子爵令息が言い出した。
「公国の公女は国に帰ったらしいですけど、聖女はどうしたんでしょうね? まだあの男と一緒なんでしょうかね?」
※そーいや居たね? 聖女とかいうヤツ。
公爵家の談話室。
ちょっとした報告会。
やらかした王女──元王女の堕ちた先について報告を受けながら、公爵令息はため息を一つこぼした。
「まぁ、王女が平民の暮らしに馴染めるはずが無いんだけどね。現実を突きつけられて、今更こちらにすがり付かれても迷惑なだけだし」
そう言いながら、同席している自分と同じ目にあった子息達──伯爵令息と子爵令息──と目を見合せて、苦く笑う。
「確かに今更、になりますね。我々も新たな婚約が成立したところですし」
侯爵令嬢とは最初からギクシャクしていた侯爵令息。
婚約破棄で良かったかも……とか考えている。
今の婚約者とは良い感じになっているし。
※侯爵令息としては、婚約破棄は大歓迎だった……あんなにハデにやらかされるとは思ってもいなかったけれど。
幼い日の約束を、あっさりと捨てられた子爵令息は。
「気心の知れた幼馴染み。そう言えば聞こえは良いですが、無神経な関係にもなりかねません。自分は気を配っていたつもりですが、彼女は……」
王命で──とか、遺言による政略で──とかではなく。
自然に、流れるままに婚約した子爵令息は、まだ引きずっているようだ。
※そのへんはまぁ、しょーがないんじゃね?
それなりに長い付き合いだったワケだし。
公爵令息が言う。
「こちらが手配する迄もなく、彼女達は自ら望んで堕ちていく道を選んだようだよ。もはや公の場で彼女達を目にする事は無いだろうね」
「王女と侯爵令嬢は高級娼館に、伯爵令嬢は人身売買組織が持っていったそうですよ。彼女を欲しがった、とある老富豪が手を回したそうです」
さらり、と話すのは侯爵令息。
既にすっぱりと割り切り済みだ。
そう言えば、といった感じに子爵令息が言い出した。
「公国の公女は国に帰ったらしいですけど、聖女はどうしたんでしょうね? まだあの男と一緒なんでしょうかね?」
※そーいや居たね? 聖女とかいうヤツ。
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