『仕事です』~恋愛脳への最後の言葉

庭にハニワ

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王国の子息達。3

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教会地下にある、聖具室。
普段は使われないそこには、一般司祭や信徒達が知らない機械仕掛けの扉があった。
その扉の先で行われているのは、教会の教義では異端とされ、禁じられているはずの悪徳の限り。
神殿娼婦達を、幼い子供を慰み者にする男達、そして女達。
苦痛を与える事を悦びとする者、与えられて悦ぶ者。
その様をただひたすらに目に焼き付けて、視覚の快楽を貪る者……。

※どこぞのSM倶楽部かよ。

教会の地下とはとても思えない、ただれた空間の更に奥。
近い将来、神殿娼婦とされる者達が『浄罪』と称されながら、男達のなぶり者とされていた。
その中にはつい最近まで『聖女』と呼ばれ、崇め奉られていたはずの少女が。
そして、聖女が聖女ではなくなった原因の『あの男』が幾人もの男達に弄ばれていた。

「……我々も、望んでこのような事をしているわけではないのですよ」
「穢れたあなた方を浄めているのです」
「さあ、そのように嫌がらず、自らその身体を差し出して、受け入れなさい」
「……神の教えの前に、男も女もありませんよ」
「あなたは特に念入りに浄めて仕込んで差し上げなければなりませんね?」
「あなた一人の為に、五人もの淑女が堕落したのですから」
「さあ、口を開けて……」
「腰を……」
「脚を……」
「…………ぁぁぁあああっ!!」



「なんて事になってるらしいですよ」
「……君、どこからそんな情報を」
「……ええぇぇぇ」

侯爵令息の暴露に、公爵令息は自分の家の諜報部員よりも詳細な情報を得ている侯爵家にちょっとだけビビり。
知らなくてもいいはずの情報を知ってしまった子爵令息は、聞かなかった事にしたい、と頭を抱えた。

とりあえず、『教会の闇』には近づかない事を誓いあった令息達三人だった。

※なんかヤバそうだもんね、うん。






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