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ぴろわんこ

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ヒーロー再編成

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イケメンヒーローは、悪の組織が召喚した強い敵と戦っていた。いつも通りにテレビ中継をされていたので、演出も考え途中少し苦戦し、やり返すという手法をとっていた。

いよいよ敵を倒す寸前までいき、必殺技を華麗に決めようとしたら何者かに羽交い締めにされた。気がつくと強そうな敵が十人いた。悪の組織が一気にそれだけ召喚したらしい。

「そんな、お前たち卑怯だぞ!何故タイマンを張らん?」
「黙れ!こうすればお前なんか一発で倒せるとボスが気づいて、こうしたんだよ。それにお前たちだって五対一でおれたちに向かってくることもあるから、やっていることは同じじゃないか」

えっ、と思わず絶句したイケメンヒーローの隙を突き敵はヒーローをなぶり殺しにした。

なんてことだ。悪が勝ってしまった。これで地球の平和は無茶苦茶になってしまう。テレビを見ていた人の誰もが絶望しかけたその時に、
「ヒーロー48登場!」
という、かけ声とともにイケメンヒーローが四十八人現れた。

四十八人が力を合わせて、十人の敵を倒した。考えようによっては卑怯だが、地球の平和を守るためだし弔い合戦の意味もあるので仕方のない面もあるのだろう。

敵がそろそろ団体戦で来るだろうとヒーローのプロデューサーも察して、ヒーローを増やして編成したらしい。なかなかの知恵者だ。ヒーローに尊い犠牲になってもらえば、弔い合戦としても盛り上がる。
地球の平和も守られるし、女性ファンも増えて視聴率も取れて、グッズの売り上げもうなぎのぼりと、いいことずくめだった。
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