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ぴろわんこ

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一人箱舟

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老人となる人が増える一方で、介護職員の不足、設備、サポートなどの不十分さが指摘されていた。対策は打つが、全然現状の問題に追いついていなかった。

そこで一人箱舟制度が導入されることになった。ある一定の年齢に達した人は、みんな箱舟に入ることが義務づけられた。
箱舟は必要な金さえ払えば、手厚い介護、医療、サポートをしてくれた。全て自動でしてくれるのである。
必要な金を一括で払ってもよかったし、年金で払ってもよかった。外出や旅行がしたければ、それも金に応じてバーチャルリアルでできた。だが実際の外出はできなかった。

必要な金がなくなったら、その人は安楽死する運びとなった。あまり金のない人は長生きできなかった。

これは人権無視だという、批判の声はかなり多くあった。しかし医療費、人件費の高騰、介護離職、虐待などの問題が解決したのも事実である。とりあえず続けてみようとなった。

そして引きこもりの人を箱舟に入れるのも有効ではないかとなった。実際に試してみた。
金持ちの親を持つ子どもは、それなりに長生きできた。しかし貧しい家の子どもは、若くして安楽死となった。稀にそこから売れる芸術作品を作り出した人は、箱舟から出ることを許された。
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