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ファイル.06 マヨイガと猿の怪異
ファイル.06 マヨイガと猿の怪異(10)
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組織のアジトに戻ったダンタリオンとウェパルは、部下からT地区で怪異たちが百鬼夜行を起こしたという報告を受けたあと、二人で話し合っていた。
「まさか、T地区の怪異たちが百鬼夜行を引き起こすとはねえ。まあ、これで東北地区の退魔協会も終わりでしょう。彼らでは、本気になったT地区の怪異たちには勝てないでしょうから」
「うーん、タイミングが悪かったねえダンタリオン。ボク、百鬼夜行をこの目で見たかったなあ。引き上げるのがもう少し遅かったら見れたのになあ」
ウェパルは子供のように頬を膨らませながら悔しがっていた。
「悔やんでも仕方ないです、ウェパル。私たちは一度選んだ選択をやり直すことはできないんですから。人はみんな、運命ってやつには逆らえないんですよ」
ダンタリオンはウェパルをなだめるように、落ち着いた口調で話しかけた。
「そうだよねえ。あ、でも、ささぎ駅にいた怪異、あいつは確か、時間をループすることができたんだよね? 彼ならやり直すことができたのかな?」
「どうでしょうねえ。ただ、あの怪異自身も自分の作った時間のループから抜け出せなくなっていましたよ。まあ、彼はそれを承知でその能力を使ったようですが。そういった意味では、彼は失敗作でしたねえ」
「なるほど。そういう感じになってしまうのか。強力な能力っていうのも、使うのが難しいんだねえ」
「ええ。だから能力のコントロールが必要になってくるんですよ、ウェパル。あなたの能力も素晴らしいんですから、その能力をコントロールできるように訓練しておいた方がいいと私は思います」
「そうだね、もっとコントロールできるように努力するよ」
ダンタリオンに能力を褒められたウェパルは、ようやく機嫌を直した。
「組織の目標は、この日本をより優れた国家へと変えることです。そのためには、私たちのように特別な特異能力を持つ者が必要となります。だから、組織は新たな特異能力を持つ怪異や人間を作り出す研究をしているんです」
「ふふ、その研究で都市伝説のもととなる怪異たちが生まれているんだから、恐ろしいね」
「まあ、彼らは私たちが使いものにならないと判断して廃棄した怪異たちなんですけどね。しかし、その廃棄した怪異たちの中にも、特異能力を磨いて都市伝説となるほど力をつける者がいる。それが面白いところですねえ」
「まさか、T地区の怪異たちが百鬼夜行を引き起こすとはねえ。まあ、これで東北地区の退魔協会も終わりでしょう。彼らでは、本気になったT地区の怪異たちには勝てないでしょうから」
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「悔やんでも仕方ないです、ウェパル。私たちは一度選んだ選択をやり直すことはできないんですから。人はみんな、運命ってやつには逆らえないんですよ」
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