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ファイル.07 洋館に住む謎の少女と少年探偵団
ファイル.07 洋館に住む謎の少女と少年探偵団(1)
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「ねえみんな、ホワイトキャット様がこの街に来てるってうわさ、聞いた?」
放課後の教室で、四人の小学生たちが話をしていた。
彼らは小学五年生で、少年探偵が活躍するテレビアニメ名探偵ポワンの大ファンだ。
このアニメが好きすぎて、四人は少年探偵団を結成していた。
探偵団のメンバーは、山本浩太、石川拓海、村上有紗、福本由衣。
この四人が、今話題になっている怪盗ホワイトキャットの話をしていた。
ホワイトキャットは名探偵ポワンに登場する怪盗である。
少年探偵である玉川ポワンのライバルとして、作中で何度もポワンと名勝負を繰り広げてきた人気のキャラクターだ。
「正義の怪盗、ホワイトキャット様がこの街に来ているってうわさ、聞いた?」
名探偵ポワンが大好きな有紗がみんなに問いかけた。
「聞いたよー。由衣、アニメの中だけのキャラだと思ってた。本当にいるんだね」
メガネっ子の由衣が有紗に答えた。
「本当にアニメと同じらしいよ。銀色の髪に、白いスーツを着ていて、トレードマークの黒い手袋もしてたって」
有紗以上に名探偵ポワンが大好きな浩太も応じた。
「それって、ただのコスプレしてる痛いお姉さんなんじゃないですか? アニメの人物が本当にいるとは思えませんが?」
大人びた雰囲気の拓海が疑問を投げかけた。
「いや、うちのパパも見たんだけど、あれは絶対に素人じゃないって言ってた。すごい人オーラが出てて、本物の怪盗にしか見えなかったって」
「へー、有紗のお父さんがそう言ってるなら、この街にそういう人がいるのは確かだね。ねえ、少年探偵団のみんなでホワイトキャットを探してみましょうよ」
「それいいね。僕もホワイトキャットに会いたいし」
「それじゃあ、とりあえず、街の人にホワイトキャットのことを聞き込みしてみましょう」
「さんせーい」
少年探偵団のメンバーは街でホワイトキャットの聞き込みをすることにした。
少年探偵団の四人が住む街はC県にある冥賀市(めいがし)の中にある。
冥賀市には東京のベットタウンとして開発されたニュータウンがあり、大型のショッピングモールもあって活気のある街だ。
彼らが住んでいるのは、このニュータウンのうちの一つであり、郊外の都市らしく落ち着いた雰囲気の街だった。
四人は街の中でいろいろな人に聞き込みをしたが、目撃情報はあってもなかなか本人には辿り着けなかった。
「どうだった?」
有紗がみんなにたずねる。
「ホワイトキャットと似た格好をした女の人が来ているのは間違いないかも。私が聞いたら見たよって人が結構いたわ」
「僕が聞いたのは、中学生くらいの女の子と一緒にいたって」
「……それで、どこにいるかはわかったの?」
「うーん、見たって人は結構いたんだけど、どこにいたのかまでは聞いてなかった……」
「それじゃあ、どこにいるかわからないじゃない」
有紗は不満そうにうつむいた。
「まあまあ。とりあえずこれを見てください」
拓海はこの地区の地図を広げた。
「みんながホワイトキャットを見たって聞いた人たちは、彼女の目撃者なんです。その人たちがいた場所を地図に書いていけば……」
「あ、目撃情報が多い場所に、ホワイトキャット様がいる可能性が高いってことね」
「そういうことです」
「さすが拓海くん。あったまいいー」
「僕たちは少年探偵団なんですから、これくらいは出来ないとね」
放課後の教室で、四人の小学生たちが話をしていた。
彼らは小学五年生で、少年探偵が活躍するテレビアニメ名探偵ポワンの大ファンだ。
このアニメが好きすぎて、四人は少年探偵団を結成していた。
探偵団のメンバーは、山本浩太、石川拓海、村上有紗、福本由衣。
この四人が、今話題になっている怪盗ホワイトキャットの話をしていた。
ホワイトキャットは名探偵ポワンに登場する怪盗である。
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名探偵ポワンが大好きな有紗がみんなに問いかけた。
「聞いたよー。由衣、アニメの中だけのキャラだと思ってた。本当にいるんだね」
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「本当にアニメと同じらしいよ。銀色の髪に、白いスーツを着ていて、トレードマークの黒い手袋もしてたって」
有紗以上に名探偵ポワンが大好きな浩太も応じた。
「それって、ただのコスプレしてる痛いお姉さんなんじゃないですか? アニメの人物が本当にいるとは思えませんが?」
大人びた雰囲気の拓海が疑問を投げかけた。
「いや、うちのパパも見たんだけど、あれは絶対に素人じゃないって言ってた。すごい人オーラが出てて、本物の怪盗にしか見えなかったって」
「へー、有紗のお父さんがそう言ってるなら、この街にそういう人がいるのは確かだね。ねえ、少年探偵団のみんなでホワイトキャットを探してみましょうよ」
「それいいね。僕もホワイトキャットに会いたいし」
「それじゃあ、とりあえず、街の人にホワイトキャットのことを聞き込みしてみましょう」
「さんせーい」
少年探偵団のメンバーは街でホワイトキャットの聞き込みをすることにした。
少年探偵団の四人が住む街はC県にある冥賀市(めいがし)の中にある。
冥賀市には東京のベットタウンとして開発されたニュータウンがあり、大型のショッピングモールもあって活気のある街だ。
彼らが住んでいるのは、このニュータウンのうちの一つであり、郊外の都市らしく落ち着いた雰囲気の街だった。
四人は街の中でいろいろな人に聞き込みをしたが、目撃情報はあってもなかなか本人には辿り着けなかった。
「どうだった?」
有紗がみんなにたずねる。
「ホワイトキャットと似た格好をした女の人が来ているのは間違いないかも。私が聞いたら見たよって人が結構いたわ」
「僕が聞いたのは、中学生くらいの女の子と一緒にいたって」
「……それで、どこにいるかはわかったの?」
「うーん、見たって人は結構いたんだけど、どこにいたのかまでは聞いてなかった……」
「それじゃあ、どこにいるかわからないじゃない」
有紗は不満そうにうつむいた。
「まあまあ。とりあえずこれを見てください」
拓海はこの地区の地図を広げた。
「みんながホワイトキャットを見たって聞いた人たちは、彼女の目撃者なんです。その人たちがいた場所を地図に書いていけば……」
「あ、目撃情報が多い場所に、ホワイトキャット様がいる可能性が高いってことね」
「そういうことです」
「さすが拓海くん。あったまいいー」
「僕たちは少年探偵団なんですから、これくらいは出来ないとね」
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