探検隊ルイーザと不思議な物語

旅立 マス

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第2章番外編 ルイーザの旅立ち

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「これは・・・」
ルイーザは目の前の光景を疑った。突然、光に包まれたかと思ったら、その直後に見た光景には見たことのない塔が立っている。それは明らかに自分が住んでいる世界の技術で作られたものではない。
そこから導かれる結論は、別の異界に飛ばされたこと。
どういう理屈かは分からないが、恐らく何らか原因があってこの異界に飛ばされたのではないか。
そう結論づけたかったが、もう一つ驚いたことに、ルイーザの後ろには自分が小さい頃から知っている建物が建っている。自分が住んでいるリフィリア王国のお城が見える。
片方は見慣れた場所、もう片方は見慣れない場所。これは一体どういうことなのか。訳がわからない状況だ。
まずは状況を整理しようと思い、リフィリア王国に戻った。城下町の様子は、この状況に驚いて町にいる人はみんな驚いている。そんな中、ルイーザは冷静さを保っていた。自分は意外と冷静になれるのだなとルイーザは思った。
その日はパニック状態だったが、城下町の人達は次の日には冷静さを取り戻していた。
リフィリア王国の国内では、ギルドを交えてこの状況について話し合いが行われていた。その結果、国内総出で周辺の調査から始めてみるとなった。
そういう訳で、ルイーザも相棒のワッフルと一緒で調査することにした。
「ワッフル。行こう!」
この不思議な状況、冒険好きなルイーザはワクワクした。
見たものは全て新鮮な気持ちだった。初めて見る建物、種族様々だ。
そこで話を聞くと分かったことがある。この世界は様々な異界の人が集まって成り立っているのではないか。
これだけ初めての物ばかりだと、そう考えるしかなかった。
周辺を調査して分かったが、この不思議な状況に対して混乱しているのは自分達が住む国の人だけでは無かった。
中にはルイーザが住む異界のように他の異界の存在を知らない人もいる。
そのことを国に報告すると、国は更なる調査をルイーザに依頼した。この世界を冒険して見たままを報告すること。
要は、自由に旅してそれを報告してねということだが。
兎にも角にも、こうしてルイーザの長期に渡る冒険の旅が始まった。

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