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第7章 力ある者
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どのタイミングで戦いが始まるのか。セトとトーラ、お互いに出方を見ている。周りにいるリフィリア王国の人達も見守っている。
本来なら手助けするべきなのだろうが、この2人の間に入る隙間は無い。故に一対一の戦いになったのだ。
まず最初に動いたのはセトの方だ。速さを活かしてトーラの懐に向かっていく。
「甘いな」
トーラは斧でセトの攻撃を止める。目に見えないくらい速い攻撃だったのに、それを簡単に受け止めるとは。ギルドのトップに立つだけある。
さらに斧で剣を止めたトーラは斧に雷の力を付与する。鉄は電気を通す為、それが危険だと判断したセトは素早くトーラから離れる。
「ほお、なかなかいい判断力だな」
「当たり前だ、あんたの手の内は大体分かっているんだ」
昔から一緒だった2人。共に修行をしてきた2人だからこそお互いの手の内が分かる。簡単に決着はつかないと誰もが思った。2人は攻防の中で会話していた。
「トーラ、どうしてだ?」
「あ?」
「どうして国を裏切った?」
「決まっている、更なる強さの為だ」
「強さの為だと?」
「俺はこんなちっぽけな国の中での1番で終わるつもりはないのでね」
トーラが強さを求めているのはセトも理解していた。だが、到底納得のできる答えではなかった。
だが、トーラはセトに考える余裕すら与えない。
「考え耽っている場合じゃないぜ?」
トーラは魔法攻撃として雷を放つ。セトはそれを上手くかわす。
「お前こそ、こんな国を守る騎士団のままでいいのかよ?」
「当然だ」
「ふん、即答かよ。昔からそういう感じだもんな」
「分かってるならわざわざ聞くことではないな」
「そうだな、だが確認してみたくなった。そして分かった。これで安心してお前を倒せるってな!」
急にトーラの雷攻撃に激しさが増した。
「団長!」
部下達は団長の身を心配したが、セトは盾でトーラの雷を防いだ。
「やはり、このセトに盾を使わせる相手はあんたしか居ないみたいだな」
「ほお、盾を破壊するつもりで攻めたのだが、簡単にはいかないみたいだな」
セトは剣でさらに反撃をする。トーラはそれを斧で防ぐ。
「これでどうだ?」
セトがトーラの腕に蹴りを入れる。するとトーラは斧を手放してしまう。
「ちっ」
その隙をセトは見逃さなかった。トーラの腕に剣を突き刺す。
「ぐっ・・・」
トーラは腕を押さえる。
「その腕では斧を持つことはできまい」
「セト・・・」
トーラはセトを恨めしそうに見る。
「トドメを刺す前に教えろ、あんたに裏切りを唆したのは誰だ?」
「・・・」
本来なら手助けするべきなのだろうが、この2人の間に入る隙間は無い。故に一対一の戦いになったのだ。
まず最初に動いたのはセトの方だ。速さを活かしてトーラの懐に向かっていく。
「甘いな」
トーラは斧でセトの攻撃を止める。目に見えないくらい速い攻撃だったのに、それを簡単に受け止めるとは。ギルドのトップに立つだけある。
さらに斧で剣を止めたトーラは斧に雷の力を付与する。鉄は電気を通す為、それが危険だと判断したセトは素早くトーラから離れる。
「ほお、なかなかいい判断力だな」
「当たり前だ、あんたの手の内は大体分かっているんだ」
昔から一緒だった2人。共に修行をしてきた2人だからこそお互いの手の内が分かる。簡単に決着はつかないと誰もが思った。2人は攻防の中で会話していた。
「トーラ、どうしてだ?」
「あ?」
「どうして国を裏切った?」
「決まっている、更なる強さの為だ」
「強さの為だと?」
「俺はこんなちっぽけな国の中での1番で終わるつもりはないのでね」
トーラが強さを求めているのはセトも理解していた。だが、到底納得のできる答えではなかった。
だが、トーラはセトに考える余裕すら与えない。
「考え耽っている場合じゃないぜ?」
トーラは魔法攻撃として雷を放つ。セトはそれを上手くかわす。
「お前こそ、こんな国を守る騎士団のままでいいのかよ?」
「当然だ」
「ふん、即答かよ。昔からそういう感じだもんな」
「分かってるならわざわざ聞くことではないな」
「そうだな、だが確認してみたくなった。そして分かった。これで安心してお前を倒せるってな!」
急にトーラの雷攻撃に激しさが増した。
「団長!」
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「やはり、このセトに盾を使わせる相手はあんたしか居ないみたいだな」
「ほお、盾を破壊するつもりで攻めたのだが、簡単にはいかないみたいだな」
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「これでどうだ?」
セトがトーラの腕に蹴りを入れる。するとトーラは斧を手放してしまう。
「ちっ」
その隙をセトは見逃さなかった。トーラの腕に剣を突き刺す。
「ぐっ・・・」
トーラは腕を押さえる。
「その腕では斧を持つことはできまい」
「セト・・・」
トーラはセトを恨めしそうに見る。
「トドメを刺す前に教えろ、あんたに裏切りを唆したのは誰だ?」
「・・・」
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