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ロアの旅立ち2
しおりを挟む…朝だ……気付けばすごい外が明るい…とまぶたを開くとガインさんの大きな胸があった。
ガインさんの胸って意外と柔らかいというか、見た目はガッチリしてるのに…とか思いながらモミモミしてると「…っ……うーん…」って唸り出したからそのまま「ガインさん朝ですよー」って話しかけてみた。
ガイン「もう朝か…ロア昨日はごめんな…びっくりさせちまっただろ……つか何してんだ…」
ロア「ガインさんっておっぱいあったんだーって思ってモミモミしてました…ダメですか…?」
ロアの特技『甘え』を使ってみた。(いや、別に特技でもないけどガインさんには効果抜群みたいで面白からついつい…)
ガイン「…っ///…ダメじゃないが、、頼む…朝からそんなに煽らないでくれ…」
案の定耳が赤くなってた。可愛い…。
胸を揉みしだくロアの頭をガシガシ撫でながら
ガイン「…ロア、朝メシ食うぞ」
と、ガインさんはスっと立ち上がってテキパキとご飯の準備をしだした。
僕もガインさんのあとをついて行って見てたらリュックから山菜がいっぱい出てきて…、どうやら山菜のスープを作ってるようだ。
昨日は星を眺めてたし朝だし、何かあるだろうと「何か手伝うことはないですか?」とガインさんに話しかけてみた。
「……雲でも見とけ」と言われた。
きっとガインさんは料理はひとりでやりたいタイプなんだなと思った。
…と言われても雲ひとつない晴天なんですよね…。うーん…と思ってるとテントから少し歩いた…と言ってもガインさんは見えるくらいのところにピンク色のお花がぽつぽつと咲いてた。
「これだ!!」と思ってお花を摘むのに夢中になってた。
……気付けなかった…。
頭の後ろ辺りに「ゴッッ」って鈍い音が響いた時にはもう気絶してたみたいで、気付いたらガインさんの腕の中だった。
ガイン「…い……おい…大丈夫か!!……よかった…」
と、ギューッと抱きしめてくれた。けどちょっと力強い…。
ロア「く…苦しい…です……」
ガイン「あ、すまん…。」
ロア「何があったんでしょう…何か当たったような…」
と思って頭を触ると大きめのたんこぶが出来てた。両手で触って『回復』と念じたが、どうやら自分には効かないようだ…。ガインさんもそのことに気づいたのか、「少し待ってろ」と言いリュックを漁り出して…、氷水が入った袋を片手に「これで冷やしとけ」と渡してくれた。(ほんとあのリュックどうなってるんだ…)
ガイン「……ロアに声掛けるまで気付けなかった…すまん…最初は寝てるんだろうと思ってたんだ、近くに行けば気絶してたから心配したぞ…。」
ガインさんも分からないらしい…。気絶するほどの衝撃なのに誰も気づけない…というか単に僕の耐久力の問題かな…とか思いながら…、そういえば!と思って
ロア「そういえばガインさんのためにお花摘んでたんです!ポケットに入れてたので折れちゃいましたが…」
と、悲しい表情でガインさんに渡したら
ガイン「俺のために…だと…嬉しい……嬉しいぞ!!」
と、またギューッと抱きしめてくれた。いや、嬉しいけど今頭痛いわ苦しいわ。。
ロア「……苦しいです…」
ガイン「あ、すまん…つい…、まぁとりあえず飯食おうぜ!もう冷めちまったがな!ガッハッハッ」
ガインさんの作る料理はほんとに美味しくて、頭の痛みも無くなるようだった。
ガイン「…よし…、準備は出来たが、ほんとに大丈夫か?」
キャンプ道具をリュックにしまい込んで尋ねてきた。
ロア「ガインさんのおかげで結構痛み引きましたし、全然だいじょうブイです!」
ピースをしながら笑顔で言った。
ガイン「…っ///…そ、そうか…、ほらさっさと行くぞ!」
と、耳を赤くしながらスタスタと先に進み出したから「待ってー」って追いかけてガインさんの指を掴んだらガインさんの体がビクッとしてた。ガインさんの手は大きいから指を握るので精一杯で、握ってるとすごく安心しちゃうんだ。
…そんなこんなで特に何も無い野原の道を歩いてたんだけど街も村も全然見えないんだよね、特に馬車とか通ってくれたら人に聞けるんだけど、、ガインさんによればここを真っ直ぐ行けばノク村というとこに着けるらしい。今日中に着いて宿に泊まりたい…。
…とか色々考えてたら不意に
ガイン「ロア、魔法使えるんだよな?足を強化する魔法ってないか?」
と言われたので、立ち止まってガインさんの足に両手を当てて『筋肉増強』みたいなイメージを念じた。
…すると、
ガイン「おっ…、言ってみるもんだな足が軽い、ロア、肩に乗れ」
ガインさんが屈んでくれたから肩車してもらった。「いくぞ、捕まっとけよ!」と言われた瞬間すごい速さで走り出したから振り落とされそうになってて必死にガインさんの頭にしがみついて目をつむっていた。
……そんなに時間は経ってないと思う。
ガインさんが「ロア、見えてきたぞ」って言いながらスピードを緩めてくれたので目を開けると、全然何もなかった風景にちょうど見える距離に村があった。僕がいた村よりもう少し大きいくらいかな…そんなに変わらないかな…。
そんなことを思いながら、ガインさんに降ろしてもらってちょうど魔法も切れたみたいで、ガインさんの指を握って一緒に歩いた。
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