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第二章
2-5 特別なひと
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結局選んだものはキャラメルラテ。甘いカフェラテの上に更にクリーム、キャラメルソースがかかったそれは受け取った時がピークだった。パンケーキはふわっふわの三段重ねに生クリームといちごジャムに追い打ちをかけるチョコソースとほんの少しのナッツ。美味しい!甘い!ドリンク!甘い!を繰り返す私を見て、理人さんは楽しそうに笑っていた。
まぁ笑ってくれるなら血液がガムシロップになってもいいかな。
理人さんはハーフサイズのパンケーキにアイスとチョコソースがかかったものを頼んでいて、甘い地獄の救世主にブラックのアイスコーヒーを一口。余裕そうにこちらを見て口角をあげてみせつけてくる。くそぉ、可愛いじゃないか。
本当はテラス席が素敵だなって思ったけれど、レジで聞いてみたら今日は雨が降るから解放はしないらしい。ちょっと残念だったけれど、理人さんがテラスはうちで楽しめばいいって言ってくれた。確かに藤原邸のウッドテラスは特別な人しか入れない場所だ。とても大きな価値がある。
そんな時間を過ごしながら心につっかえているものがあった。気にしすぎなのはわかっているのに、そわそわしてしまう。視線を感じていても「何も気にしてませんし、見えてませんけど何か?」という顔をしておくんだ。そう理人さんに教えたように、私もそう演じる。
多分さっきのお姉さんたちだ。いいや、もっとたくさんの好奇の眼差しを感じる。おそらく私に対する値踏みの視線、理人さんに対する興味の視線。どちらにしても居心地の良いものではない。
「どうかした?」
その雰囲気を感じているのか、それとも私への違和感を感じているのか彼の心は読めない。隠していたつもりだけれど、ちょっとどぎまぎしすぎたかもしれない。
「いえ。美味しかったですね」
「こんな食感のパンケーキは初めてだった。コーヒーもこれまで飲んできたものとは違う、少し酸味のあるスッキリとした味わいだった。美恵子さんのご飯は美味しいけれど、たまには外で食べるのも刺激になっていい」
「喜んでもらえてよかったです。私もひとりでは入りづらいから、理人さんが一緒にきてくれて助かりました」
理人さんは知らなくていい。外の世界は嫉妬と欲望にまみれていることを。野獣というのは動物のことだけではないということを、知らないでいて欲しい。
お腹も満たされ、甘いものも当分は要らないと思える幸せな時間だった。糖分だけに。
まだ出来たばかりということもあり、私たちが食べ終わる頃にはウェイティングもいる様子だった。お店は良いけれど違う意味で居心地が悪かったので、待ちもいるから出ましょうと理人さんを連れて店を後にした。
歩くたびにかかとに食い込むストラップが痛い。そう思っていたのは割と早い段階からだった。痛みに耐えて理人さんとの時間を楽しめないくらいなら、とカフェを出てすぐのコンビニに視線をやる。
「理人さん。私、ちょっと買いたいものがあって。そこのコンビニに行くので、あっちのベンチで待っていてもらえませんか?」
「コンビニなら一緒に行こうか?この間行ったところは楽しかった」
「あ、えぇっと・・・買いたいというか、お金をおろしたいだけなので!すぐ戻るので待っていてください」
痛みにゆがむ顔を見せないように顔はコンビニに向けて、指はむこうにあるベンチを指して逃げるように絆創膏へ向かう。あぁ今の私の脳内はあの少し臭くてべたべたしているくせにいざというときはすぐに剥がれてしまう茶色のあれ一色なのだ。
コンビニにはコンパクトで必要なものがすぐに買えるから、本当に最高の発明だと思う。購入してからすぐにトイレに入り、片足立ちで痛む箇所を覗き見る。あぁ人間の肉というものは意外とピンク色で綺麗だ。なんてことはどうでもいい。濡らしたティッシュで傷口を拭いてから、大きめの絆創膏で覆い隠す。これが帰るまでは保ってくれと祈るばかりだ。内緒のミッションをクリアしたので、後は涼しい顔をして理人さんの元へ戻るだけ。
コンビニから出ようとしたときには雨が降り出していた。パラパラではなくザーザー。少し出ただけでも濡れる雨に慌てて外に出る。私が濡れる事なんてどうでもよくて、外で待たせている理人さんが濡れてしまっているかもしれない。馬鹿だ。なんでベンチで待ってなんて言ったんだろう。少し距離があるからと絆創膏では隠し切れない痛みに眉をひそめて早足で向かう。
幸いなことに雨だけで風はない。けれど早足で進む自分が生み出した気流で、おでこに前髪がくっつく。濡れてしまった体が冷たい。ヒールの底がお洒落なレンガ調のタイルに当たるたびに不安定に滑ってしまう。それでも歩みは止めない。今日の理人さんは青いシャツに黒のスラックス姿だ。
・・・あれ?
理人さん?周りにいるのは・・・?え?
一人で待つはずだった理人さんは、目の前に立つ女性二人組の片方がかざす傘の中に入っていた。意識の高そうな女性が持っている小ぶりな傘で、二人の膝は当たっているように見える。
硬い鈍器で殴られたような、そんな衝撃だった。自分以外といる理人さんを目の当たりにして、濡れた髪が張り付いた何の取り柄もない女よりそっちが正しいと思った。私より高いヒールをコツコツと綺麗に鳴らせるんだろう。チュールスカートは上品で、綺麗に染められた髪は切れ毛を感じさせないまとまりだ。それに比べて自分はどうだ。低いヒールだってまともに履きこなせない。頑張って女性らしくしたのに、理人さんは気にもしていない。新しく買ったコスメは私には似合わない。ゴミ箱の中にある時代遅れで使用期限が切れた化粧品が私にはお似合いなんだ。
今、ここから消えていなくなってしまいたい。
鼻の奥が熱くなり、雨と共に頬を下る雫に悲しさが増強されてしまう。ずっと似合わないってわかっていた。私はたまたま縁があって、たまたま理人さんと関われただけのラッキーな女だとわかっていた。期待していた『私』が泣いている。
「佐藤さん」
まだ数メートル距離がある。女性たちの間から顔を覗かせた理人さんは驚いたようにこちらをみていた。遠目からでもわかるくらいに私はきっとぐちゃぐちゃだ。
「え?彼女さん?」
「やだぁ・・・びしょ濡れ」
嘲笑する声が聞こえる。まともに向こうを見れなくて俯いてしまう。
「スカートに泥が跳ねてるわ。みすぼらしい」
「そんなに泣かなくてもいいじゃない。年上が余裕ないと嫌われちゃうわよ。ねぇ?」
その「ねぇ?」は誰に向けた言葉なの・・・?顔を上げるのは怖い。でも理人さんを『他人を馬鹿にするような人』と関わらせたくないという気持ちの方が勝る。ちゅるちゅるのリップが流れ切った下唇を噛んでゆっくりと顔を上げる。
ねぇ?と言ったであろう女は理人さんに膝を寄せ、あろうことか肩に触れている。
お前に何の関係があるんだって怒鳴りたかった。私がみすぼらしくて何の迷惑をかけたって言うんだ。理人さんに触るな。その人を穢さないで。
「さくら」
そう呼ばれるのは久しぶりで、彼に呼ばれたのは初めてだ。驚きで声が出ずに口だけぱくぱくと餌を待つ鯉のように動いた。
「今日はいつものパンツ姿と違ってとても素敵だ。もちろんいつものパーカーでも可愛くて気に入っている。その白いスカートがふわふわと動くたびに抱きしめたくなったし、グリーンのカーディガンもとてもさくらに似合っている」
さっと立ち上がった理人さんは彼女らに触れないように避けてこちらに向かってくる。雨に濡れてしまう。そんなことを思いながら理人さんの姿をただ目で追うので精一杯で。
「いつもと違う唇はとても美味しそうで直視出来なかった。雨が流してくれたから今ならいい?」
スローモーションのように彼の両手が私の頬を優しく包み、身長差を埋めるように傾けられた赤い唇がそっと私の唇に触れた。
「うわぁ、まじないわ」
「女見る目無さすぎ。きもすぎ」
罵倒とヒールのうるさい響きが遠のいていく。濡れた頬は冷たかったはずなのに、今は全身が燃え上がるように熱い。
離れていく綺麗な顔は私の顔を見降ろしながら笑っていた。
「ぐちゃぐちゃだ。ははっ」
それはさっきの心無い言葉とはまったく別のものだ。添えられた両手に頬をむにゅっとされていても、何も嫌じゃない。
「田村さんに女性には優しくするようにと言われていたけれど、女性というくくりを超えてさくらにはもっと優しくしたい」
私の中で渦巻いていた不安や葛藤・悩みが全て雨に流れていったようだ。人間関係とはワンマンプレイではない。言葉にしなければわからないことだらけ。
でも今はわかる。理人さんが伝えてくれたから。少なくとも私は彼にとって特別で、私にとっても特別な人なんだ。
まぁ笑ってくれるなら血液がガムシロップになってもいいかな。
理人さんはハーフサイズのパンケーキにアイスとチョコソースがかかったものを頼んでいて、甘い地獄の救世主にブラックのアイスコーヒーを一口。余裕そうにこちらを見て口角をあげてみせつけてくる。くそぉ、可愛いじゃないか。
本当はテラス席が素敵だなって思ったけれど、レジで聞いてみたら今日は雨が降るから解放はしないらしい。ちょっと残念だったけれど、理人さんがテラスはうちで楽しめばいいって言ってくれた。確かに藤原邸のウッドテラスは特別な人しか入れない場所だ。とても大きな価値がある。
そんな時間を過ごしながら心につっかえているものがあった。気にしすぎなのはわかっているのに、そわそわしてしまう。視線を感じていても「何も気にしてませんし、見えてませんけど何か?」という顔をしておくんだ。そう理人さんに教えたように、私もそう演じる。
多分さっきのお姉さんたちだ。いいや、もっとたくさんの好奇の眼差しを感じる。おそらく私に対する値踏みの視線、理人さんに対する興味の視線。どちらにしても居心地の良いものではない。
「どうかした?」
その雰囲気を感じているのか、それとも私への違和感を感じているのか彼の心は読めない。隠していたつもりだけれど、ちょっとどぎまぎしすぎたかもしれない。
「いえ。美味しかったですね」
「こんな食感のパンケーキは初めてだった。コーヒーもこれまで飲んできたものとは違う、少し酸味のあるスッキリとした味わいだった。美恵子さんのご飯は美味しいけれど、たまには外で食べるのも刺激になっていい」
「喜んでもらえてよかったです。私もひとりでは入りづらいから、理人さんが一緒にきてくれて助かりました」
理人さんは知らなくていい。外の世界は嫉妬と欲望にまみれていることを。野獣というのは動物のことだけではないということを、知らないでいて欲しい。
お腹も満たされ、甘いものも当分は要らないと思える幸せな時間だった。糖分だけに。
まだ出来たばかりということもあり、私たちが食べ終わる頃にはウェイティングもいる様子だった。お店は良いけれど違う意味で居心地が悪かったので、待ちもいるから出ましょうと理人さんを連れて店を後にした。
歩くたびにかかとに食い込むストラップが痛い。そう思っていたのは割と早い段階からだった。痛みに耐えて理人さんとの時間を楽しめないくらいなら、とカフェを出てすぐのコンビニに視線をやる。
「理人さん。私、ちょっと買いたいものがあって。そこのコンビニに行くので、あっちのベンチで待っていてもらえませんか?」
「コンビニなら一緒に行こうか?この間行ったところは楽しかった」
「あ、えぇっと・・・買いたいというか、お金をおろしたいだけなので!すぐ戻るので待っていてください」
痛みにゆがむ顔を見せないように顔はコンビニに向けて、指はむこうにあるベンチを指して逃げるように絆創膏へ向かう。あぁ今の私の脳内はあの少し臭くてべたべたしているくせにいざというときはすぐに剥がれてしまう茶色のあれ一色なのだ。
コンビニにはコンパクトで必要なものがすぐに買えるから、本当に最高の発明だと思う。購入してからすぐにトイレに入り、片足立ちで痛む箇所を覗き見る。あぁ人間の肉というものは意外とピンク色で綺麗だ。なんてことはどうでもいい。濡らしたティッシュで傷口を拭いてから、大きめの絆創膏で覆い隠す。これが帰るまでは保ってくれと祈るばかりだ。内緒のミッションをクリアしたので、後は涼しい顔をして理人さんの元へ戻るだけ。
コンビニから出ようとしたときには雨が降り出していた。パラパラではなくザーザー。少し出ただけでも濡れる雨に慌てて外に出る。私が濡れる事なんてどうでもよくて、外で待たせている理人さんが濡れてしまっているかもしれない。馬鹿だ。なんでベンチで待ってなんて言ったんだろう。少し距離があるからと絆創膏では隠し切れない痛みに眉をひそめて早足で向かう。
幸いなことに雨だけで風はない。けれど早足で進む自分が生み出した気流で、おでこに前髪がくっつく。濡れてしまった体が冷たい。ヒールの底がお洒落なレンガ調のタイルに当たるたびに不安定に滑ってしまう。それでも歩みは止めない。今日の理人さんは青いシャツに黒のスラックス姿だ。
・・・あれ?
理人さん?周りにいるのは・・・?え?
一人で待つはずだった理人さんは、目の前に立つ女性二人組の片方がかざす傘の中に入っていた。意識の高そうな女性が持っている小ぶりな傘で、二人の膝は当たっているように見える。
硬い鈍器で殴られたような、そんな衝撃だった。自分以外といる理人さんを目の当たりにして、濡れた髪が張り付いた何の取り柄もない女よりそっちが正しいと思った。私より高いヒールをコツコツと綺麗に鳴らせるんだろう。チュールスカートは上品で、綺麗に染められた髪は切れ毛を感じさせないまとまりだ。それに比べて自分はどうだ。低いヒールだってまともに履きこなせない。頑張って女性らしくしたのに、理人さんは気にもしていない。新しく買ったコスメは私には似合わない。ゴミ箱の中にある時代遅れで使用期限が切れた化粧品が私にはお似合いなんだ。
今、ここから消えていなくなってしまいたい。
鼻の奥が熱くなり、雨と共に頬を下る雫に悲しさが増強されてしまう。ずっと似合わないってわかっていた。私はたまたま縁があって、たまたま理人さんと関われただけのラッキーな女だとわかっていた。期待していた『私』が泣いている。
「佐藤さん」
まだ数メートル距離がある。女性たちの間から顔を覗かせた理人さんは驚いたようにこちらをみていた。遠目からでもわかるくらいに私はきっとぐちゃぐちゃだ。
「え?彼女さん?」
「やだぁ・・・びしょ濡れ」
嘲笑する声が聞こえる。まともに向こうを見れなくて俯いてしまう。
「スカートに泥が跳ねてるわ。みすぼらしい」
「そんなに泣かなくてもいいじゃない。年上が余裕ないと嫌われちゃうわよ。ねぇ?」
その「ねぇ?」は誰に向けた言葉なの・・・?顔を上げるのは怖い。でも理人さんを『他人を馬鹿にするような人』と関わらせたくないという気持ちの方が勝る。ちゅるちゅるのリップが流れ切った下唇を噛んでゆっくりと顔を上げる。
ねぇ?と言ったであろう女は理人さんに膝を寄せ、あろうことか肩に触れている。
お前に何の関係があるんだって怒鳴りたかった。私がみすぼらしくて何の迷惑をかけたって言うんだ。理人さんに触るな。その人を穢さないで。
「さくら」
そう呼ばれるのは久しぶりで、彼に呼ばれたのは初めてだ。驚きで声が出ずに口だけぱくぱくと餌を待つ鯉のように動いた。
「今日はいつものパンツ姿と違ってとても素敵だ。もちろんいつものパーカーでも可愛くて気に入っている。その白いスカートがふわふわと動くたびに抱きしめたくなったし、グリーンのカーディガンもとてもさくらに似合っている」
さっと立ち上がった理人さんは彼女らに触れないように避けてこちらに向かってくる。雨に濡れてしまう。そんなことを思いながら理人さんの姿をただ目で追うので精一杯で。
「いつもと違う唇はとても美味しそうで直視出来なかった。雨が流してくれたから今ならいい?」
スローモーションのように彼の両手が私の頬を優しく包み、身長差を埋めるように傾けられた赤い唇がそっと私の唇に触れた。
「うわぁ、まじないわ」
「女見る目無さすぎ。きもすぎ」
罵倒とヒールのうるさい響きが遠のいていく。濡れた頬は冷たかったはずなのに、今は全身が燃え上がるように熱い。
離れていく綺麗な顔は私の顔を見降ろしながら笑っていた。
「ぐちゃぐちゃだ。ははっ」
それはさっきの心無い言葉とはまったく別のものだ。添えられた両手に頬をむにゅっとされていても、何も嫌じゃない。
「田村さんに女性には優しくするようにと言われていたけれど、女性というくくりを超えてさくらにはもっと優しくしたい」
私の中で渦巻いていた不安や葛藤・悩みが全て雨に流れていったようだ。人間関係とはワンマンプレイではない。言葉にしなければわからないことだらけ。
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