Sランクの男は如何でしょうか?【R18】※番外編更新中

キミノ

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番外編

ハッピーメリークリスマス④

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 モニターに映っていたのは、クリスマスカラーのチェック柄コートに身を包んだ匠くんだった。にこやかに映る匠くんは、カメラにシャンパンを見せては「開けてよ」とせがんでいる。


「ほおっておけ」

 いつの間にか背後に立っていた貴臣さんの声に驚いて肩を揺らす。貴臣さんの目線には少し低いモニターのために、猫背気味に私の肩口から覗き込んでいる。壁には影が出来ていて、触れそうで触れない背中に意識を集中してしまっていた。今だに貴臣さんの一挙一動に胸を高鳴らせてしまう。イケメンは三日で飽きるというが、そんな事は無い。日に日に色気を増していくこの人に、一体どうしたら慣れることが出来るというのだ。


「でも・・・ひゃっ」

 ぴちゃりと耳裏を舐められて敏感に反応を返せば、くくっと小さく笑い声が聞こえる。

「しー。・・・聞こえるぞ」

「え・・、そんな!? んんぅ」

 目の前で長い指が”通話”ボタンを押した。もう片方の手の平がシャツの下から入ってきて、大きな手で腰を撫でられると自然に腰が揺れてしまう。貴臣さんの唇は耳を離れてうなじや首筋を行き来していく。声を出せない緊張感に、否が応にも熱が高まっていく。


「はっ、んんっ『さや姉? ・・・僕このままじゃ凍え死んじゃうよ』

 うるりと大きな瞳がモニターいっぱいに映っている。匠くんからは見えているはずがない。わかっているのに、まるで視姦されている気分だ。


「や、見な・・・で」

『___さや姉? 何か言った? 大丈夫?』

「ほら、呼んでいるぞ。答えてやったらどうだ?」

 楽しそうな声が耳元で悪魔のように囁く。そんな事言われても答えられるはずが無い。貴臣さんは私のイイトコロを全て知り尽くしているのだから。




『貴兄。いい加減にしなよ。___僕、この家の鍵持ってるから入ろうと思えばいつでも入れるんだからね?』

「___一体どういう事だ?」

『ね? さや姉』

 背後からの視線が痛い。もしかしてまずい事をしてしまったのかもしれない。

「えっと『さや姉は悪くないよ。僕がどうしてもって言ったんだ。可愛い子羊を狼の魔の手から救うためにね。じゃ、お邪魔しまーす』

 モニターから、がちゃんと音がして鍵が開けられた事を悟る。リビングには、じとりと嫌な雰囲気が漂っていた。




 かちゃ、キィ
「お待たせ。助けに来たよ」

 扉から伸びてきた手に引き寄せられて、彼の優しい胸の中に着地した。
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