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-火の精-
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俺様は火の精。
砂だらけの島にいるようなちっちゃい奴らと一緒にするな。俺様はもっと大きい。
俺様には他のやつらには理解できない崇高な楽しみがある。
最近その楽しみをするのにうってつけな島を見つけた。
うむ、地中の岩が特にいい。住処にしよう。
俺様達火の精が島に住むと大体暑い島になってしまう。
それは火の精がまとめて移住するからだ。
その方が熱を集めるのが楽になるからな。
だが俺様はそんな事より崇高な楽しみのために単身で島探しをした。凄いだろう。
うむ。では早速作業に移ろう。
島の気温を植物が育ち易い温度に調節する。
俺様ぐらいになればこれぐらい容易い。
しばらくすると植物が蕾をつけ、花が咲く。
・・・おぉ、素晴らしい!
何を隠そう俺様の崇高な楽しみとはこの花を眺める事。
あんなちっちゃい奴らが周りに居たらこんな素晴らしいものを眺められないからな。
この崇高な楽しみに目覚めたのはいつだったか。
確か天使の奴が頭に付けてたのを見たんだったか。
まぁ今となってはどうでもいいことだ。
さぁ、もっと咲かせるぞ。
花が満開になるとそれはもう素晴らしい島になった。さすが俺様だ。うむうむ。
ある時そんな俺様の島に天使がやって来た。
天使の奴らは気に入った島があると自分の物にしようとする。
とりあえず姿を現して追い払った。ふふ、俺様を見て驚いた顔が最高だった。
その後も何度か島に天使がやって来た。
その度に姿を見せ、場合によっては火を吹いて見せたりもした。
俺様は優しいからな。火に触れても火傷なんてものはしない。
それに花に悪影響があったら元も子もないからな。見せ掛けだが効果があればそれで良い。
そうやって追い払っているうちに天使は来なくなった。よしよし。
住処にしている岩も俺様の崇高な技術で花の形になって来た頃、一人の天使がやってきた。
「君がこの島の火の精か。ふむふむ」
なんだこいつ?前に来た天使と違う。
前に来た天使達は真っ先に花の咲いた植物に目が行き、そちらに足をすすめて行った。
それが許せなかったのだが、こいつはなんだ?俺様に用があるのか?
「ボクはエルシャンテ。あ、これでも女だよ。よろしくね、火の精さん」
馴れ馴れしい奴だ。去れ。
「わわ。・・・あれ?この火熱くない。ふふ、優しいんだね君」
俺様の火を恐れないなんて何者なんだ?
「うん。今日は挨拶に来ただけだからまた来るよ」
そう言って変な天使は帰っていった。
その後もエルシャンテとかいう変な天使は度々俺様の島にやってきた。
「これなんてどう?なかなか君の好みだと思うんだけど」
何度か来るうちにこいつは土産に花の植木鉢を持ってくるようになった。
今回もなかなか良いな。あっちに植えていいぞ。
「ふふ、ありがと」
俺様に礼を言うと空いてる場所に行って植木鉢から出して植える。
器用なものだ。俺様には出来ない芸当だ。
植えた後は俺様が育ち易い環境にしてやる。うむ、元気に育てよ。
植え終えた後、エルシャンテはひたすら俺様に一方的に話しかける。
「最近料理ってのが流行っててね、なかなか食べられないんだけど、美味しいの」
興味ない。
「この前なんてシャーベットっていうやつが花の形してたの、凄いよね」
それは少し気になる。
「それからね・・・」
そんな感じでエルシャンテは興味あるなしに関係なく俺様に話しかけ、満足すると帰っていく。
変な天使だ。
だが、あいつは俺様の島の花に一切手を出そうとしない。
それどころか俺様の育てた花を褒める。
本当に変な奴だ。
ある時エルシャンテが神妙な面持ちでやってきた。
「あのね、火の精さん。今日はお願いがあってきたの」
なんだ、言ってみろ。
「ボク、この島に住んじゃダメかな?」
それを聞いた瞬間俺様の体の内から火があふれ出た。
貴様も結局それか!
「ちがう、ちがうの!お願い、最後まで聞いて!」
なんだ、早く言わないと今度は火傷する火を吹くぞ。
「この島ってとても素敵でしょ。でも持ち主が居ないといつか誰かの手に渡ってしまうと思うの」
そんな事は俺様がさせない!
「でもでも、神様がもし来たらどうするの?」
・・・神か。
そういえば神は島ごと消したり現したり出来ると聞く。
その神とお前が住むのと何の関係がある。
「あのね、天使は島を持つとその管理する義務があるの。それにね、ボク、これでも採掘師だから火の精が居る島を管理できたら他の人がなかなか手出しが出来ないようにも出来るの。それは神様でも同じでね」
ふむ。続けてくれ。
「ボクがこの島に来ても今までと同じように君の好きなような島にしてくれて構わない。ちょっとした小屋さえ建てさせてもらえればそれでいいから」
正直悪くない話だ。
要はこいつの住むところさえ作れば後は今まで通り、いや、今まで以上に安心できるわけか。
更に場合によっては器用なことをこいつに任せられるというのか。
「だからお願い!」
・・・。
仕方ない。いいだろう。
「本当!ありがとう!」
はぁ。俺様優しすぎる。
とはいえ、こいつは悪い奴じゃないからな。花の良さも分かっている。
ほら、飛び跳ねてないで早く住むところを決めるぞ。
エルシャンテの家は俺様の住処の真上に作らせた。
「床があったかでいいねぇ」
住処の余波で家の床が暖かくなるようで、こいつは毎日のようにごろごろ転がる。みっともない。
「でも良かったの?そこそこ大きな家だと思うんだけど」
気にするな。俺様の住処と同じ広さにしただけだ。
こいつの家は俺様の住処が丁度すっぽりと収まる大きさになっている。
住処の真上は植物を育てるには少し調節が難しく空き地になってたからな。丁度良かっただけだ。
「そっか。あ、そうそう、ねね、みてみて」
なんだ?お前はいつも唐突だな。
「じゃーん。久しぶりに作った花冠だよ」
何か拾って作ってるなと思ったがそれか。
「どう?どう?似合う?」
はいはい、似合う、似、合う・・・?
「昔はよくこれ被ってあちこち行ってたんだよ。いつからかやらなくなったけど、またやろうかな」
・・・好きにしろ。
「へへ、じゃあそうする」
やれやれ。
今日も俺様の島は花とこいつで賑やかだな。
砂だらけの島にいるようなちっちゃい奴らと一緒にするな。俺様はもっと大きい。
俺様には他のやつらには理解できない崇高な楽しみがある。
最近その楽しみをするのにうってつけな島を見つけた。
うむ、地中の岩が特にいい。住処にしよう。
俺様達火の精が島に住むと大体暑い島になってしまう。
それは火の精がまとめて移住するからだ。
その方が熱を集めるのが楽になるからな。
だが俺様はそんな事より崇高な楽しみのために単身で島探しをした。凄いだろう。
うむ。では早速作業に移ろう。
島の気温を植物が育ち易い温度に調節する。
俺様ぐらいになればこれぐらい容易い。
しばらくすると植物が蕾をつけ、花が咲く。
・・・おぉ、素晴らしい!
何を隠そう俺様の崇高な楽しみとはこの花を眺める事。
あんなちっちゃい奴らが周りに居たらこんな素晴らしいものを眺められないからな。
この崇高な楽しみに目覚めたのはいつだったか。
確か天使の奴が頭に付けてたのを見たんだったか。
まぁ今となってはどうでもいいことだ。
さぁ、もっと咲かせるぞ。
花が満開になるとそれはもう素晴らしい島になった。さすが俺様だ。うむうむ。
ある時そんな俺様の島に天使がやって来た。
天使の奴らは気に入った島があると自分の物にしようとする。
とりあえず姿を現して追い払った。ふふ、俺様を見て驚いた顔が最高だった。
その後も何度か島に天使がやって来た。
その度に姿を見せ、場合によっては火を吹いて見せたりもした。
俺様は優しいからな。火に触れても火傷なんてものはしない。
それに花に悪影響があったら元も子もないからな。見せ掛けだが効果があればそれで良い。
そうやって追い払っているうちに天使は来なくなった。よしよし。
住処にしている岩も俺様の崇高な技術で花の形になって来た頃、一人の天使がやってきた。
「君がこの島の火の精か。ふむふむ」
なんだこいつ?前に来た天使と違う。
前に来た天使達は真っ先に花の咲いた植物に目が行き、そちらに足をすすめて行った。
それが許せなかったのだが、こいつはなんだ?俺様に用があるのか?
「ボクはエルシャンテ。あ、これでも女だよ。よろしくね、火の精さん」
馴れ馴れしい奴だ。去れ。
「わわ。・・・あれ?この火熱くない。ふふ、優しいんだね君」
俺様の火を恐れないなんて何者なんだ?
「うん。今日は挨拶に来ただけだからまた来るよ」
そう言って変な天使は帰っていった。
その後もエルシャンテとかいう変な天使は度々俺様の島にやってきた。
「これなんてどう?なかなか君の好みだと思うんだけど」
何度か来るうちにこいつは土産に花の植木鉢を持ってくるようになった。
今回もなかなか良いな。あっちに植えていいぞ。
「ふふ、ありがと」
俺様に礼を言うと空いてる場所に行って植木鉢から出して植える。
器用なものだ。俺様には出来ない芸当だ。
植えた後は俺様が育ち易い環境にしてやる。うむ、元気に育てよ。
植え終えた後、エルシャンテはひたすら俺様に一方的に話しかける。
「最近料理ってのが流行っててね、なかなか食べられないんだけど、美味しいの」
興味ない。
「この前なんてシャーベットっていうやつが花の形してたの、凄いよね」
それは少し気になる。
「それからね・・・」
そんな感じでエルシャンテは興味あるなしに関係なく俺様に話しかけ、満足すると帰っていく。
変な天使だ。
だが、あいつは俺様の島の花に一切手を出そうとしない。
それどころか俺様の育てた花を褒める。
本当に変な奴だ。
ある時エルシャンテが神妙な面持ちでやってきた。
「あのね、火の精さん。今日はお願いがあってきたの」
なんだ、言ってみろ。
「ボク、この島に住んじゃダメかな?」
それを聞いた瞬間俺様の体の内から火があふれ出た。
貴様も結局それか!
「ちがう、ちがうの!お願い、最後まで聞いて!」
なんだ、早く言わないと今度は火傷する火を吹くぞ。
「この島ってとても素敵でしょ。でも持ち主が居ないといつか誰かの手に渡ってしまうと思うの」
そんな事は俺様がさせない!
「でもでも、神様がもし来たらどうするの?」
・・・神か。
そういえば神は島ごと消したり現したり出来ると聞く。
その神とお前が住むのと何の関係がある。
「あのね、天使は島を持つとその管理する義務があるの。それにね、ボク、これでも採掘師だから火の精が居る島を管理できたら他の人がなかなか手出しが出来ないようにも出来るの。それは神様でも同じでね」
ふむ。続けてくれ。
「ボクがこの島に来ても今までと同じように君の好きなような島にしてくれて構わない。ちょっとした小屋さえ建てさせてもらえればそれでいいから」
正直悪くない話だ。
要はこいつの住むところさえ作れば後は今まで通り、いや、今まで以上に安心できるわけか。
更に場合によっては器用なことをこいつに任せられるというのか。
「だからお願い!」
・・・。
仕方ない。いいだろう。
「本当!ありがとう!」
はぁ。俺様優しすぎる。
とはいえ、こいつは悪い奴じゃないからな。花の良さも分かっている。
ほら、飛び跳ねてないで早く住むところを決めるぞ。
エルシャンテの家は俺様の住処の真上に作らせた。
「床があったかでいいねぇ」
住処の余波で家の床が暖かくなるようで、こいつは毎日のようにごろごろ転がる。みっともない。
「でも良かったの?そこそこ大きな家だと思うんだけど」
気にするな。俺様の住処と同じ広さにしただけだ。
こいつの家は俺様の住処が丁度すっぽりと収まる大きさになっている。
住処の真上は植物を育てるには少し調節が難しく空き地になってたからな。丁度良かっただけだ。
「そっか。あ、そうそう、ねね、みてみて」
なんだ?お前はいつも唐突だな。
「じゃーん。久しぶりに作った花冠だよ」
何か拾って作ってるなと思ったがそれか。
「どう?どう?似合う?」
はいはい、似合う、似、合う・・・?
「昔はよくこれ被ってあちこち行ってたんだよ。いつからかやらなくなったけど、またやろうかな」
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