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興味と上達
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草原の街の商人が奥さんと仲良く手を繋いで歩いている。
仲いいなと思いながら眺めていると少し様子が違う。
階段などの段差に差し掛かると妙に注意深くなるんだよな。なんでだ?
・・・あ、子供が出来たのか。
まだ表立ってはわかり辛いがよくよく見るとおなかの辺りがふっくらしている。
そうか、よかったな、商人。
だからと言って過敏になりすぎるのもよくない。気持ちはわかるが。
旦那が過保護すぎて困るなんて願いも来るぐらいだからな。何事も程々がいいと思うぞ。伝わらないけど。
きっと産まれたら猫可愛がりするんだろうな。
それでいて、どうやって扱えばいいのか困る。
そんな様子が容易に想像できる。
理由は簡単。きっと俺がそうなると思うから。
・・・子供か。
「なんですか?」
「いや、なんでもない」
「そろそろ時間ですので適当なところで切り上げてくださいね」
「あいよ」
もし出来るとするならサチの子になるんだろうが、実際どうなんだろう。
そういえば刀傷の神は息子がいるって言ってたっけ。
ということは出来ないって事はないんだろうな、多分。
ただ、天使自体が急いで増える必要がないし、長生きだし、出生頻度は下界と比べるとかなり低いだろう。
ま、こればっかりはどうしようもないか。その時になったら慌てて、困って、喜んで、祝うとしよう。
今日は学校の水泳を教えに来ている。
前回アクシデントがあったので怖がってないかと心配していたが、そんな事はなかった。
むしろ逆で、よく言う事を聞いてくれるようになったし、怖がる子も俺が手を引いてあげると安心してくれるようになった。
おかげで子供達の上達は早く、ひとまず全員水の中に入れるまでなった。
さすがに顔を水につけたりするとなると出来ない子もいるが、水の中に入っていられるだけでも大進歩だと思う。
前回より少し水温を上げてもらったことも良かったのかもしれないな。
正直なところ水温を上げると泳ぐには若干不向きになる。
しかし水に慣れるという意味ではこちらの方が良い。
念のおかげで水温調節もお手軽だし、前回もこうしておけばよかったと少し反省。
少し休憩を挟んだ後でミラが二つにグループを分けた。
片方はサチが担当する水と戯れるグループ。
大半の子と教師陣はこっちだ。
もう一方に俺が担当する泳ぐ事に意欲的なグループ。
ふむ、いかにも少数精鋭という感じだな。
ん?この前溺れかけた子もこっちにいる。
大丈夫なのか?大丈夫。そうか。無理はするなよ?うん、よし。
泳ぎを教えると言ってもちゃんと基礎からやる。
水に顔をつける、潜る、水中で目を開けて物を拾う。みんな優秀だな。
その後も色々と教えていったがとにかく飲み込みが早い。
農園で料理を教えていた時もユキのように理解の早い子がいると感じてはいたが、それはあくまで警備隊などの経験を経たおかげだと思っていた。
しかしこの子達を見るとその考えが間違っていたようだ。
どうやら興味の度合いがそのまま会得の早さになっているようで、泳ぎ方も何通りか見せてみたが、興味を持った泳ぎ方は直ぐ覚えたのに対し、そうでもない泳ぎ方はそこまででもないというはっきりした差が見られた。
この調子だとあと数回教えれば得意な泳ぎ方なら俺より早く泳げるんじゃないかな。
ふーむ、上位天使の認識を改めないといかんな。
水泳の授業の後、子供達に砂糖入り牛乳を振舞っている間に教師達を集めた。
「何か気付いた事とかこうした方がいいと思った事とかあったら教えて欲しい」
最初は控えめに挙手して話し始めた彼らだったが、次第にその言葉に活力が乗ってくる。
俺はそれをミラと一緒に頷いて聞く。
現段階での教師達の水泳の上達は遅い。
ただ、もしさっき感じた事が正しいのなら逆に教えてもらえば上達するのではないかと思い、試しに話を聞く事にした。
彼らは教師だ。
つまり教える事に対して興味が強くてこの職業に就いたとするなら、教えたりわかって貰おうとするために人一倍情熱を掛けるのではないかと。
一通り話を聞いた後に今度はこちらから質問や疑問を投げかける。
内容は今日俺がグループ分けした後に子供達に教えた事について。
勿論教師達には教えてないので答える事は出来ない。
「じゃあ今度来る時に改めて教えて欲しい」
一瞬気落ちした教師達の目に再び力が戻る。
これでいいかな。うん、ありがとう、解散で。
部屋には俺とミラだけ残る。
「ソウ様は焚き付け上手ですね」
「ははは、ミラにはお見通しだったようだな。余計な事だったかな?」
俺が今回教師達にした事はミラの言う通り焚き付けだ。
これまで立場が教わる側だったので伸びが悪かったが、教えて欲しいと言う事で教師としての心を刺激し、取り組む姿勢を後ろ向きから前向きになるよう仕向けてみた。
「いえいえ、たまには私以外から言われるというのも良い刺激になります。ましてやそれが神様のソウ様であれば尚の事」
「そうか。それなら良かった。恐らく自主練習とかの申請があるだろうからその時はくれぐれも安全第一で頼む」
「心得ております」
流石学校長のミラだな。何から何までお見通しだったようだ。
折角なので俺が先ほど感じた上位天使の興味と上達の関係について話してみた。
「ソウ様はそのように感じたのですね」
「うん。凄い早さで吸収する感じだね。驚いたよ」
「なるほどなるほど、ふふふ」
「・・・変かな?」
ミラの反応を見ると自分の感性に少し不安になる。
異世界人の常識とここの人の常識には差があるからな。
「いえいえ、そんな事は全く。ソウ様とお話すると新しい事に気付くと夫が言ってましたが、その通りですね」
「んん?どう言う事?」
「私達が普通としていた事にもう一度目を向けさせていただけるなと」
「そっか」
多分文化の違いが交錯すると起こる現象なんだろう。
そういう異文化に割り込む側なのは俺だ。
神だろうがなんだろうがそこは絶対に忘れてはいけない認識だと思っている。
一応注意してはいるが、どうしても疑問が次々と噴き出てしまう。
そうなったら言ったり聞いたりする。神とかそんなの気にしない。
サチにはもうちょっと威厳をとか言われるが、ですます口調がたまに出そうになるのを修正してるんだからそれで勘弁して欲しい。
「ではソウ様、私は何に興味があると思いますか?」
「え?」
少し考えに意識が行ってたらミラからとんでもない質問が来た。
そうだなぁ・・・。
「んー。他人の成長、かな?さっき子供が泳げてる様子を凄く嬉しそうに見てたから」
「あら、そんな風に見えましたか?」
「うん」
「成長に興味ですか。・・・うふふ、そうかもしれませんね」
どうやら正解の無い質問をされていたようだ。
でも満更でもなさそうだし、よかったかな?
夕飯をつつきながらサチにも今日思ったことを話した。
「なるほど、面白い考え方ですね」
「俺が思っていた以上に天使って凄いんじゃないかなってね」
「実は凄いのですよ?」
ふふんと箸と茶碗を持ったまま胸を反らすサチ。頬にご飯粒ついてるぞ。
そういえばサチもあっという間に箸の持ち方を習得したよな。食べる事に興味があったって事なんだろう。
それだけじゃないな、下界の服にも興味津々だし、忍者とか異文化にも興味持ってたよな。
つまりサチは興味の塊みたいなもんなんかな。
「・・・なんですか、実際凄いのですからね」
「わかってるわかってる。で、その中でも主神補佐官になれるサチは凄いってことだろ」
「わ、わかってるならいいです」
照れても食べる速さは変わらんのな。ご飯粒ついてるぞ。
興味が沢山あったおかげでサチはこうやって俺と一緒に飯を食ってくれるわけか。
その興味心に感謝しないといけないな。
仲いいなと思いながら眺めていると少し様子が違う。
階段などの段差に差し掛かると妙に注意深くなるんだよな。なんでだ?
・・・あ、子供が出来たのか。
まだ表立ってはわかり辛いがよくよく見るとおなかの辺りがふっくらしている。
そうか、よかったな、商人。
だからと言って過敏になりすぎるのもよくない。気持ちはわかるが。
旦那が過保護すぎて困るなんて願いも来るぐらいだからな。何事も程々がいいと思うぞ。伝わらないけど。
きっと産まれたら猫可愛がりするんだろうな。
それでいて、どうやって扱えばいいのか困る。
そんな様子が容易に想像できる。
理由は簡単。きっと俺がそうなると思うから。
・・・子供か。
「なんですか?」
「いや、なんでもない」
「そろそろ時間ですので適当なところで切り上げてくださいね」
「あいよ」
もし出来るとするならサチの子になるんだろうが、実際どうなんだろう。
そういえば刀傷の神は息子がいるって言ってたっけ。
ということは出来ないって事はないんだろうな、多分。
ただ、天使自体が急いで増える必要がないし、長生きだし、出生頻度は下界と比べるとかなり低いだろう。
ま、こればっかりはどうしようもないか。その時になったら慌てて、困って、喜んで、祝うとしよう。
今日は学校の水泳を教えに来ている。
前回アクシデントがあったので怖がってないかと心配していたが、そんな事はなかった。
むしろ逆で、よく言う事を聞いてくれるようになったし、怖がる子も俺が手を引いてあげると安心してくれるようになった。
おかげで子供達の上達は早く、ひとまず全員水の中に入れるまでなった。
さすがに顔を水につけたりするとなると出来ない子もいるが、水の中に入っていられるだけでも大進歩だと思う。
前回より少し水温を上げてもらったことも良かったのかもしれないな。
正直なところ水温を上げると泳ぐには若干不向きになる。
しかし水に慣れるという意味ではこちらの方が良い。
念のおかげで水温調節もお手軽だし、前回もこうしておけばよかったと少し反省。
少し休憩を挟んだ後でミラが二つにグループを分けた。
片方はサチが担当する水と戯れるグループ。
大半の子と教師陣はこっちだ。
もう一方に俺が担当する泳ぐ事に意欲的なグループ。
ふむ、いかにも少数精鋭という感じだな。
ん?この前溺れかけた子もこっちにいる。
大丈夫なのか?大丈夫。そうか。無理はするなよ?うん、よし。
泳ぎを教えると言ってもちゃんと基礎からやる。
水に顔をつける、潜る、水中で目を開けて物を拾う。みんな優秀だな。
その後も色々と教えていったがとにかく飲み込みが早い。
農園で料理を教えていた時もユキのように理解の早い子がいると感じてはいたが、それはあくまで警備隊などの経験を経たおかげだと思っていた。
しかしこの子達を見るとその考えが間違っていたようだ。
どうやら興味の度合いがそのまま会得の早さになっているようで、泳ぎ方も何通りか見せてみたが、興味を持った泳ぎ方は直ぐ覚えたのに対し、そうでもない泳ぎ方はそこまででもないというはっきりした差が見られた。
この調子だとあと数回教えれば得意な泳ぎ方なら俺より早く泳げるんじゃないかな。
ふーむ、上位天使の認識を改めないといかんな。
水泳の授業の後、子供達に砂糖入り牛乳を振舞っている間に教師達を集めた。
「何か気付いた事とかこうした方がいいと思った事とかあったら教えて欲しい」
最初は控えめに挙手して話し始めた彼らだったが、次第にその言葉に活力が乗ってくる。
俺はそれをミラと一緒に頷いて聞く。
現段階での教師達の水泳の上達は遅い。
ただ、もしさっき感じた事が正しいのなら逆に教えてもらえば上達するのではないかと思い、試しに話を聞く事にした。
彼らは教師だ。
つまり教える事に対して興味が強くてこの職業に就いたとするなら、教えたりわかって貰おうとするために人一倍情熱を掛けるのではないかと。
一通り話を聞いた後に今度はこちらから質問や疑問を投げかける。
内容は今日俺がグループ分けした後に子供達に教えた事について。
勿論教師達には教えてないので答える事は出来ない。
「じゃあ今度来る時に改めて教えて欲しい」
一瞬気落ちした教師達の目に再び力が戻る。
これでいいかな。うん、ありがとう、解散で。
部屋には俺とミラだけ残る。
「ソウ様は焚き付け上手ですね」
「ははは、ミラにはお見通しだったようだな。余計な事だったかな?」
俺が今回教師達にした事はミラの言う通り焚き付けだ。
これまで立場が教わる側だったので伸びが悪かったが、教えて欲しいと言う事で教師としての心を刺激し、取り組む姿勢を後ろ向きから前向きになるよう仕向けてみた。
「いえいえ、たまには私以外から言われるというのも良い刺激になります。ましてやそれが神様のソウ様であれば尚の事」
「そうか。それなら良かった。恐らく自主練習とかの申請があるだろうからその時はくれぐれも安全第一で頼む」
「心得ております」
流石学校長のミラだな。何から何までお見通しだったようだ。
折角なので俺が先ほど感じた上位天使の興味と上達の関係について話してみた。
「ソウ様はそのように感じたのですね」
「うん。凄い早さで吸収する感じだね。驚いたよ」
「なるほどなるほど、ふふふ」
「・・・変かな?」
ミラの反応を見ると自分の感性に少し不安になる。
異世界人の常識とここの人の常識には差があるからな。
「いえいえ、そんな事は全く。ソウ様とお話すると新しい事に気付くと夫が言ってましたが、その通りですね」
「んん?どう言う事?」
「私達が普通としていた事にもう一度目を向けさせていただけるなと」
「そっか」
多分文化の違いが交錯すると起こる現象なんだろう。
そういう異文化に割り込む側なのは俺だ。
神だろうがなんだろうがそこは絶対に忘れてはいけない認識だと思っている。
一応注意してはいるが、どうしても疑問が次々と噴き出てしまう。
そうなったら言ったり聞いたりする。神とかそんなの気にしない。
サチにはもうちょっと威厳をとか言われるが、ですます口調がたまに出そうになるのを修正してるんだからそれで勘弁して欲しい。
「ではソウ様、私は何に興味があると思いますか?」
「え?」
少し考えに意識が行ってたらミラからとんでもない質問が来た。
そうだなぁ・・・。
「んー。他人の成長、かな?さっき子供が泳げてる様子を凄く嬉しそうに見てたから」
「あら、そんな風に見えましたか?」
「うん」
「成長に興味ですか。・・・うふふ、そうかもしれませんね」
どうやら正解の無い質問をされていたようだ。
でも満更でもなさそうだし、よかったかな?
夕飯をつつきながらサチにも今日思ったことを話した。
「なるほど、面白い考え方ですね」
「俺が思っていた以上に天使って凄いんじゃないかなってね」
「実は凄いのですよ?」
ふふんと箸と茶碗を持ったまま胸を反らすサチ。頬にご飯粒ついてるぞ。
そういえばサチもあっという間に箸の持ち方を習得したよな。食べる事に興味があったって事なんだろう。
それだけじゃないな、下界の服にも興味津々だし、忍者とか異文化にも興味持ってたよな。
つまりサチは興味の塊みたいなもんなんかな。
「・・・なんですか、実際凄いのですからね」
「わかってるわかってる。で、その中でも主神補佐官になれるサチは凄いってことだろ」
「わ、わかってるならいいです」
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