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1章 異世界に来た
5話 初めての食事
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このコンテルは10L入りなので、1つを満タンにするにも少々時間が掛かる。
ようやく1つ目のコンテルが水で満タンになったので、蓋を閉めてソルが持ち上げる。
「よいしょっ……カオリ、これ近くに置いといてくれる?」
「分かりました!」
ソルが私にコンテルを手渡す。
「よい……あ、あれ?軽い?」
水の入っているはずコンテルが、空かのようにひょいっと持ち上がった。
「やっぱりね」
「え?やっぱりって……?」
「いやね、補助スキルを教えてくれた時に力持ちってあったわよね?アレってその名の通り力持ちになるスキルでね、重い物を持ち上げたり荷物を載せた台車を動かせたりと、私生活や仕事だけじゃなく冒険者としてもかなり重宝するスキルなのよ」
「そうなんですか!だからこんなに軽く感じるんですね」
「そういう事、それにその力持ちスキルは常時発動型スキルと言われてるから、自分でスキルを切らない限りはずっと発動したままになるの、覚えておいてね」
「はい!ありがとうございます!」
知り合ったばかりだというのに優しく色々と教えてくれる、初めて出会ったのがこの人達で良かったな。
こうして、3つあったコンテルに水を汲み終わったので、ソルはアイテム袋に仕舞おうとしていた。
「あ、ちょっと待ってもらえますか?」
「ん?どうしたの?」
「あの、私のポーチも使ってみたいんですけど……いいですか?」
ポーチの収納能力を試したかった、無限収納なのは分かったけど、大きさとか重さとかもどれくらいなら入るのかな?って気になった。
「そうね、ならお願いしようかしら?」
「はい!任せてください!」
私は早速、水がパンパンに入ったコンテルにポーチの口を開いて近付けると……
シュン!とポーチ内に入っていくのが見えた。
「入った!」
「こうして見ると普通のアイテム袋ね。ポーチ型なのは見た事ないけど、結構オシャレなアイテム袋だったりオーダーメイドのアイテム袋もなくはないから、隠さなくても良さそうね」
「オーダーメイドもあるんですか」
「ええ、ただオーダーメイドした所で性能は変わらないから、オシャレだとか腰付けが気に入らない人が頼むみたいね」
「なるほど」
実際にソルはズボンのベルト通し穴にアイテム袋を取り付けてる、これが腰付けらしい。
私は不便とは思わないけどね、人によっては気にするみたい。
ぐうぅぅぅ~
「あっ……」
お腹が鳴ってしまった、恥ずかしさのあまり私は顔を両手で隠した。
今思えば、ここに来て何時間経ったのか分からないけど、全くご飯を食べれてなかった……そりゃお腹空くよね。
「ふふ、早く戻りましょ!きっとレイナが夕飯の準備もしてくれているわよ」
「うぅ~……」
ソルは恥ずかしがる私の手を握り、急ぎ足で野営場所まで移動をした。
帰ってくると、焚火を起こして食事の用意をしているレイナを発見、何かの肉を棒で刺して焚火で焼いているみたい。
少しだけ離れた場所に水の入ったコンテルが置いてある、火消し用もしくは調理に使ったのかな?まだ中身があるようだった。
レイナも水を持ち歩いてたんだね。
「おかえり2人とも」
「ただいま帰りました!」
「ただいま、レイナの分1つ置いておくわね。カオリ、出してもらえる?」
「はい!」
ポーチからコンテルを3つ取り出して1つをレイナへ渡した。
「あぁ、ありがとう」
どうやら3つの内1つはレイナの分だったみたい。
残り2つはソルのアイテム袋の中へと仕舞われた。
これで何となくポーチの使い方が分かったかな、中身が頭の中で分かるようになってるから欲しい物をすぐに取り出せる。
「何のお肉を焼いてるんですか?」
私は綺麗に焼き色が付いているお肉を見て聞いてみた。
「これはウルフの肉だ。カオリにも分かりやすく言うなら、鶏の胸肉のような締まった肉質なのだが、肉汁は少なからずあって美味しいんだ」
「そうなんですね」
「レイナ、カオリったらお腹が鳴っちゃうくらいお腹ペコペコみたいなの、焼けたら1番に食べさせてあげて」
「も、もう!ソルさん!!」
さっきお腹が鳴った時の恥ずかしさが再度襲ってくる。
「アハハ!そうか!ほら、もう食べていいぞ!良い感じに焼けているからな」
レイナから手渡された焼きたてウルフ肉……この世界に来て初めての食事。
お腹はペコペコだけど、口に合うかな……ちょっと心配。
「い、いただきます」
初めての異世界お肉なので、少し慎重になりつつも口に運ぶ。
「はむっ……んっ!意外といけるかも」
さっきレイナさんが言ってた通り、食感は鶏の胸肉に近い感じかも。
肉汁は少な目でパサッとはしているものの、肉にかけられている若干の塩?の味だけで食べれちゃう。
肉自体や味に少し獣臭さはあるけど、私は気にならないかな?
臭いのイメージ的に、ラム肉とか鹿肉に近い気がする。
「それは良かった」
レイナも私の近くに座って肉を頬張る。
「うん、美味い」
「ほら2人共、水よ」
ソルが水をコップに入れて持ってきてくれた、これはレイナが最初から持っていたコンテルに入ってた水だね。
「ありがとうございます」
コップを受け取り、くぴっと1口飲んでから再度肉に頬張る。
「さて、食べながらにはなるが、カオリの事とこれからについて話そうか」
「私の事とこれから……ですか?」
「あぁ、カオリの面倒を見るとミルムと約束したからな」
確かに神様であるミルムと約束していたけど、本当にお世話になっていいのかな……?
「でも、いいんですか?私の面倒を見るなんて……」
「勿論だ、まぁ仮にミルムの事が無かったとしても、カオリを放っておくつもりはなかったよ。ソル、ちょっといいか?」
「何かしら?」
レイナがソルを連れてコソッと話をする、暫くして2人は頷き合ってこちらに戻ってくる。
「カオリ、今2人で話して決めたんだが、もし良ければ私達と一緒に住まないか?」
「……えっ?」
「面倒をみるのなら、いっそ一緒に住んでしまおうと思ってな!そしてカオリのやりたい事を見付ける手伝いをしたいんだ」
あまりの急な提案に、私は目を見開いて驚いてしまった。
「えっ……えぇぇっ!?良いんですか!?」
「ああ、ソルも快く承諾してくれたよ」
私はソルの方を見ると、コクっと頷いてくれた。
「まぁ成り行きってのもあるけど、カオリと一緒に住むの楽しそうだし、いいわよ」
「で、でも!2人は冒険者ですよね?私、戦えないですよ……?魔物も怖いですし……迷惑じゃ?」
私が居たら2人は存分に戦えないと思うし、やっぱりウルフとスライムの件で恐怖感が抜けていない。
それに、戦う力があるのか無いのか……分からないのもある。
神様のミルムから力は貰ったから、雷属性も扱えるようになってるかも知れないけど……その力がどれ程なのか?あの1度の放電しか経験がないからよく分からない。
「迷惑じゃないから大丈夫だ、それに無理させてまで魔物討伐へ連れて行くつもりはないさ。さっきも言ったように、カオリのやりたい事を見付ける手伝いをしたいんだ」
街や国内で、勝手が分からない事がきっと沢山ある……それなら2人と一緒に住んだ方がいいかもしれない、2人が居たら凄く心強い。
「……分かりました、2人と一緒に住みます!ただ……」
「ただ?」
「家賃と食事代だけは自分の分出させてください。したい事見つけると言っても、ぐうだらするつもりはありませんから……仕事でも見つけて、働きながらやりたい事を探したいと思います」
「いやしかしだな……まだ13、14歳くらいだろう?そんな子を働かせるなど……」
「「あっ」」
私とソルの声がハモる。
そういや私の実年齢を伝え忘れてた……お腹が鳴ったハプニングですっかり忘れてた。
「すみませんレイナさん、伝え忘れてました……私、多分転生の時に若返ったみたいで、実は中身は20歳で成人なんです」
「……えっ?」
子供じゃなかった事に驚いたのか、若返った事に驚いたのか、どっちかは分からないけど、レイナはポカンと口を開けて驚いていた。
ようやく1つ目のコンテルが水で満タンになったので、蓋を閉めてソルが持ち上げる。
「よいしょっ……カオリ、これ近くに置いといてくれる?」
「分かりました!」
ソルが私にコンテルを手渡す。
「よい……あ、あれ?軽い?」
水の入っているはずコンテルが、空かのようにひょいっと持ち上がった。
「やっぱりね」
「え?やっぱりって……?」
「いやね、補助スキルを教えてくれた時に力持ちってあったわよね?アレってその名の通り力持ちになるスキルでね、重い物を持ち上げたり荷物を載せた台車を動かせたりと、私生活や仕事だけじゃなく冒険者としてもかなり重宝するスキルなのよ」
「そうなんですか!だからこんなに軽く感じるんですね」
「そういう事、それにその力持ちスキルは常時発動型スキルと言われてるから、自分でスキルを切らない限りはずっと発動したままになるの、覚えておいてね」
「はい!ありがとうございます!」
知り合ったばかりだというのに優しく色々と教えてくれる、初めて出会ったのがこの人達で良かったな。
こうして、3つあったコンテルに水を汲み終わったので、ソルはアイテム袋に仕舞おうとしていた。
「あ、ちょっと待ってもらえますか?」
「ん?どうしたの?」
「あの、私のポーチも使ってみたいんですけど……いいですか?」
ポーチの収納能力を試したかった、無限収納なのは分かったけど、大きさとか重さとかもどれくらいなら入るのかな?って気になった。
「そうね、ならお願いしようかしら?」
「はい!任せてください!」
私は早速、水がパンパンに入ったコンテルにポーチの口を開いて近付けると……
シュン!とポーチ内に入っていくのが見えた。
「入った!」
「こうして見ると普通のアイテム袋ね。ポーチ型なのは見た事ないけど、結構オシャレなアイテム袋だったりオーダーメイドのアイテム袋もなくはないから、隠さなくても良さそうね」
「オーダーメイドもあるんですか」
「ええ、ただオーダーメイドした所で性能は変わらないから、オシャレだとか腰付けが気に入らない人が頼むみたいね」
「なるほど」
実際にソルはズボンのベルト通し穴にアイテム袋を取り付けてる、これが腰付けらしい。
私は不便とは思わないけどね、人によっては気にするみたい。
ぐうぅぅぅ~
「あっ……」
お腹が鳴ってしまった、恥ずかしさのあまり私は顔を両手で隠した。
今思えば、ここに来て何時間経ったのか分からないけど、全くご飯を食べれてなかった……そりゃお腹空くよね。
「ふふ、早く戻りましょ!きっとレイナが夕飯の準備もしてくれているわよ」
「うぅ~……」
ソルは恥ずかしがる私の手を握り、急ぎ足で野営場所まで移動をした。
帰ってくると、焚火を起こして食事の用意をしているレイナを発見、何かの肉を棒で刺して焚火で焼いているみたい。
少しだけ離れた場所に水の入ったコンテルが置いてある、火消し用もしくは調理に使ったのかな?まだ中身があるようだった。
レイナも水を持ち歩いてたんだね。
「おかえり2人とも」
「ただいま帰りました!」
「ただいま、レイナの分1つ置いておくわね。カオリ、出してもらえる?」
「はい!」
ポーチからコンテルを3つ取り出して1つをレイナへ渡した。
「あぁ、ありがとう」
どうやら3つの内1つはレイナの分だったみたい。
残り2つはソルのアイテム袋の中へと仕舞われた。
これで何となくポーチの使い方が分かったかな、中身が頭の中で分かるようになってるから欲しい物をすぐに取り出せる。
「何のお肉を焼いてるんですか?」
私は綺麗に焼き色が付いているお肉を見て聞いてみた。
「これはウルフの肉だ。カオリにも分かりやすく言うなら、鶏の胸肉のような締まった肉質なのだが、肉汁は少なからずあって美味しいんだ」
「そうなんですね」
「レイナ、カオリったらお腹が鳴っちゃうくらいお腹ペコペコみたいなの、焼けたら1番に食べさせてあげて」
「も、もう!ソルさん!!」
さっきお腹が鳴った時の恥ずかしさが再度襲ってくる。
「アハハ!そうか!ほら、もう食べていいぞ!良い感じに焼けているからな」
レイナから手渡された焼きたてウルフ肉……この世界に来て初めての食事。
お腹はペコペコだけど、口に合うかな……ちょっと心配。
「い、いただきます」
初めての異世界お肉なので、少し慎重になりつつも口に運ぶ。
「はむっ……んっ!意外といけるかも」
さっきレイナさんが言ってた通り、食感は鶏の胸肉に近い感じかも。
肉汁は少な目でパサッとはしているものの、肉にかけられている若干の塩?の味だけで食べれちゃう。
肉自体や味に少し獣臭さはあるけど、私は気にならないかな?
臭いのイメージ的に、ラム肉とか鹿肉に近い気がする。
「それは良かった」
レイナも私の近くに座って肉を頬張る。
「うん、美味い」
「ほら2人共、水よ」
ソルが水をコップに入れて持ってきてくれた、これはレイナが最初から持っていたコンテルに入ってた水だね。
「ありがとうございます」
コップを受け取り、くぴっと1口飲んでから再度肉に頬張る。
「さて、食べながらにはなるが、カオリの事とこれからについて話そうか」
「私の事とこれから……ですか?」
「あぁ、カオリの面倒を見るとミルムと約束したからな」
確かに神様であるミルムと約束していたけど、本当にお世話になっていいのかな……?
「でも、いいんですか?私の面倒を見るなんて……」
「勿論だ、まぁ仮にミルムの事が無かったとしても、カオリを放っておくつもりはなかったよ。ソル、ちょっといいか?」
「何かしら?」
レイナがソルを連れてコソッと話をする、暫くして2人は頷き合ってこちらに戻ってくる。
「カオリ、今2人で話して決めたんだが、もし良ければ私達と一緒に住まないか?」
「……えっ?」
「面倒をみるのなら、いっそ一緒に住んでしまおうと思ってな!そしてカオリのやりたい事を見付ける手伝いをしたいんだ」
あまりの急な提案に、私は目を見開いて驚いてしまった。
「えっ……えぇぇっ!?良いんですか!?」
「ああ、ソルも快く承諾してくれたよ」
私はソルの方を見ると、コクっと頷いてくれた。
「まぁ成り行きってのもあるけど、カオリと一緒に住むの楽しそうだし、いいわよ」
「で、でも!2人は冒険者ですよね?私、戦えないですよ……?魔物も怖いですし……迷惑じゃ?」
私が居たら2人は存分に戦えないと思うし、やっぱりウルフとスライムの件で恐怖感が抜けていない。
それに、戦う力があるのか無いのか……分からないのもある。
神様のミルムから力は貰ったから、雷属性も扱えるようになってるかも知れないけど……その力がどれ程なのか?あの1度の放電しか経験がないからよく分からない。
「迷惑じゃないから大丈夫だ、それに無理させてまで魔物討伐へ連れて行くつもりはないさ。さっきも言ったように、カオリのやりたい事を見付ける手伝いをしたいんだ」
街や国内で、勝手が分からない事がきっと沢山ある……それなら2人と一緒に住んだ方がいいかもしれない、2人が居たら凄く心強い。
「……分かりました、2人と一緒に住みます!ただ……」
「ただ?」
「家賃と食事代だけは自分の分出させてください。したい事見つけると言っても、ぐうだらするつもりはありませんから……仕事でも見つけて、働きながらやりたい事を探したいと思います」
「いやしかしだな……まだ13、14歳くらいだろう?そんな子を働かせるなど……」
「「あっ」」
私とソルの声がハモる。
そういや私の実年齢を伝え忘れてた……お腹が鳴ったハプニングですっかり忘れてた。
「すみませんレイナさん、伝え忘れてました……私、多分転生の時に若返ったみたいで、実は中身は20歳で成人なんです」
「……えっ?」
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