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78話 もふもふ
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かなり遅い夕食後、俺はカエデに抱えられてお風呂場へと向かっていた。
現在お風呂に入れていないのは俺とカエデだけだったのだが、2人は今日何試合も戦っているので、お風呂に入らない訳にもいかないのだ……汗臭いだろうしな。
何かあったらいけないとの事で、俺はカエデに抱き抱えられながらお風呂場に向かっている訳だ。
多分予想はつくだろうが……これからカエデと2人でお風呂になる。
今までみんなで一緒に入った事はあれど、2人っきりで入った事はない。
何もないとは思うが、少しドキマギしてしまう。
また粗相してしまわないように、気を付けなければ……
そしてお風呂場という邪念との戦いの場に到着。
「ご主人様、今日は動かなくていいからね?ふらついたりしないか、本当に不安なんだから……」
泣く程心配してくれたカエデだ。
俺自身は大丈夫だと思っているが……カエデに不安な顔はあまりさせたくない、なので今日はちゃんと従うようにしよう。
「わかった、心配掛けないように動かないようにするさ。……でもいいのか?全て任せてしまって……」
「もちろん!普段からでも、本当ならこうして自分から奉仕しなきゃ駄目なんだけどね、ご主人様は奴隷を奴隷と見ない人だから……だから、動いたら駄目な今くらいは、ちゃんと奉仕させて欲しいな……」
少し顔を赤らめながらも、奉仕したいと訴えるカエデ。
これはもう任せるしかない。
「分かった、お願いするよ」
「了解、ご主人様」
カエデは俺を脱衣室に置いてある椅子に座らせて上の服を脱がせていく。
そして腰に長めのタオルを巻いた後に、俺のズボンとパンツをカエデが脱がしていく。
女性に服を脱がされるのは、やはり男としても恥ずかしいもんだな……
そして俺の服を脱がし終わると、カエデは何度か俺をチラ見し、顔を赤らめて恥じらいながらも服を脱ぎ始める。
何度か見た事あるとはいえ、いつ見てもやはり眼福だ……
まずは尾骶骨から伸びる尻尾、これは前世だと絶対見る事が出来ない。
尾骶骨は尻尾の名残りだと聞いた事があるが、本当だったんだな。
そしてカエデの胸はC~Dくらいはあり、大体手に収まるか収まらないかくらい?の胸なのだが、かなり美形なのだ。
それにスタイルも良くて凄く綺麗なんだよな、こんな美人さんと一緒になれるとは思わなかった。
異世界に来て、初めて出会ったのがカエデで……本当に良かったと思う。
前世では、もふもふじゃないと受け入れられなかった人だったのに、カエデど一緒に居て変わってきたようだ。
もふもふがきっかけにしろ、人を好きになり、メイランのようなもふもふでない人も好めるようになってきたのだから。
「ご、ご主人様……そんなジロジロ見られると恥ずかしい……」
「あ、あぁ悪い、綺麗だなって思ってついな……」
「もう……ご主人様ったら」
カエデはタオルを胸の上から巻いて、俺をお姫様抱っこしてお風呂へ。
俺を椅子に座らせて、まずは頭を洗ってくれる。
「ご主人様、痒い所あったら教えてね?」
「分かった」
髪をシャワーでしっかりと濡らし、シャンプーを泡立ててからわしゃわしゃと洗ってくれる。
人に髪を洗ってもらうなんて、俺が1人でお風呂に入るようになる前までの母と、美容室行って髪を切ったりした時くらいだ。
動物相手になら俺も沢山シャンプーやって来たけどな。
「どう?ご主人様」
「気持ちいいよ、少しつむじ付近痒いかな」
「分かった!」
優しく丁寧に洗ってくれるカエデ、俺の髪は比較的短めなのですぐ洗い終わってしまうのは残念だが……仕方ない。
リンスもやってもらってから、次は身体だ。
ボディソープをしっかり泡立てて、手で背中を撫でるように洗ってくれる。
「んんっ……」
「あっ、ごめん!変な所触っちゃった?」
「いや……少しくすぐったかっただけだ、大丈夫」
「そっかなるほど、ならこれを外して、泡を付けて……えい!」
するとふにゃっと柔らかい感触が背中に……
「え、えっ!?」
「ふふっ、どう?気持ちいい?」
カエデから伝わる温かくて柔らかい感覚……間違いない、お胸様だ。
泡まみれのお胸様を、俺の背中に擦り付けて洗うカエデ。
「ちょ!カエデなにして!?」
身体を捩らせて離れようとするも。
「だーめ!動かないの!」
ぎゅっと抱き締められてカエデに制止させられた。
そして抱き締められたまま耳元でこう囁いた。
「私の我儘を叶えてくれたご主人様への、ご褒美だよ」
「カエデ……」
「ふふっ、かなり恥ずかしいけどね……でも、ご主人様になら色々してあげたいと思ってるし、好きにしてくれてもいいって思ってるよ?」
きっとこう言って、カエデの顔は真っ赤なんだろうな、多分俺もだと思うが。
「……ありがとうなカエデ、俺を慕ってくれて」
「私こそ、こんな私を受け入れてくれて嬉しいよ、ありがとうご主人様」
俺達は吸い寄せられるように唇が近付いていき……口付けを交わした。
それからと言うもの、背中と前も洗ってくれた。
しかしながら、カエデに抱き着かれて、タオルしていても分かるくらい粗相してしまったアレだけは自分で洗った。
さすがにソレだけは……ね?ちゃんと大丈夫になってから……ね?うん。
カエデからは……『ご主人様の立派なソレも洗っても……いいよ?』と恥ずかしそうに言われたが、遠慮してもらった。
そしてカエデが髪や身体を洗っている間は、俺は湯船に半身浴して待つことにした、動く訳にはいかないからな。
長湯すると体調も悪くなる可能性があるので、カエデも少しだけお湯に浸かった後、さっとお風呂から上がる事にした。
身体も拭いてもらって、またしてもお姫様抱っこで寝室へ。
寝室にベッドは2つしかない、でもダブルベッドなので3人でも寝れてしまう。
さてさて組み合わせをどうしようかと、移動しながら寝床をどうしようか悩んでいたのだが、部屋に入るとその悩みは意味の無いものになっていた。
「おかえり、マスター」
「おかえりっす」
小さな声でおかえりを言ってくれたソルトとセシル、何故小声なのかと言うとメイランが既に寝てしまっていたからだ。
「ただいま、メイラン寝ちゃったのか」
「メイランはサポートに徹して1番動いてくれてたっすからね、疲れで眠くなって当然っす」
「うむ、メイランはコウガ様が戻るまでは……って言っていたが、私とソルトで説得して寝かせたのだ、明日に響くといけないからな」
「なるほど、ありがとうな2人共」
カエデの腕の中なので動けないが、2人の顔をしっかりみてお礼を言った。
「そう言えば、セシルもこっちに着いてきてもらう事になったが……取ってた宿とかは大丈夫なのか?」
「大丈夫だ、宿は必要な時に逐一取っていたからな」
「そうか、なら良かった」
カエデは俺を空いてる方のベッドに寝かせてくれた。
「ご主人、今日はこっち3人で寝るっすから、カエデと一緒に広いベッドでゆったり寝るといいっすよ」
「いいのか?」
「はいっす!もし体調がおかしいと感じたら誰でもいいんで起こしてくれて良いっすよ、明日にそなえて安静にして欲しいっす」
「すまんな、迷惑かけて」
「……らしくないっすねご主人、こんなの迷惑な訳がないっすよ!ほら、これで元気出してくださいっす」
ソルトが尻尾を俺の腕に優しく乗っけた、尻尾で優しくスリスリと腕をさすってくれる。
「あっ!私もやる!」
カエデも反対の腕に尻尾を乗せてさすってくれる。
あぁ……もふもふだ……
この極上のふわふわ感……天国に逝ってしまいそうだ……
「気持ち良さそうっすね、ご主人」
「あぁ……天に昇るくらいの気持ちよさだ……」
「今日は特別っす、癒されてくださいっす」
2人の尻尾のふわふわもふもふを堪能していると、セシルもこちらへ近寄ってきた。
「ふむ……わ、私も混ざるべきか……?」
「セシルもやるっすか?ご主人はこのもふもふが好きっすから、良かったら変わるっすよ!」
「う、うむ、それでは失礼して……」
もふっ
もふっもふっ
セシルのもふもふが……腕に……
ふはっ……
たまらん!!!!
このもふもふを楽しんでいる内に、いつの間にか眠りについていたのだった。
現在お風呂に入れていないのは俺とカエデだけだったのだが、2人は今日何試合も戦っているので、お風呂に入らない訳にもいかないのだ……汗臭いだろうしな。
何かあったらいけないとの事で、俺はカエデに抱き抱えられながらお風呂場に向かっている訳だ。
多分予想はつくだろうが……これからカエデと2人でお風呂になる。
今までみんなで一緒に入った事はあれど、2人っきりで入った事はない。
何もないとは思うが、少しドキマギしてしまう。
また粗相してしまわないように、気を付けなければ……
そしてお風呂場という邪念との戦いの場に到着。
「ご主人様、今日は動かなくていいからね?ふらついたりしないか、本当に不安なんだから……」
泣く程心配してくれたカエデだ。
俺自身は大丈夫だと思っているが……カエデに不安な顔はあまりさせたくない、なので今日はちゃんと従うようにしよう。
「わかった、心配掛けないように動かないようにするさ。……でもいいのか?全て任せてしまって……」
「もちろん!普段からでも、本当ならこうして自分から奉仕しなきゃ駄目なんだけどね、ご主人様は奴隷を奴隷と見ない人だから……だから、動いたら駄目な今くらいは、ちゃんと奉仕させて欲しいな……」
少し顔を赤らめながらも、奉仕したいと訴えるカエデ。
これはもう任せるしかない。
「分かった、お願いするよ」
「了解、ご主人様」
カエデは俺を脱衣室に置いてある椅子に座らせて上の服を脱がせていく。
そして腰に長めのタオルを巻いた後に、俺のズボンとパンツをカエデが脱がしていく。
女性に服を脱がされるのは、やはり男としても恥ずかしいもんだな……
そして俺の服を脱がし終わると、カエデは何度か俺をチラ見し、顔を赤らめて恥じらいながらも服を脱ぎ始める。
何度か見た事あるとはいえ、いつ見てもやはり眼福だ……
まずは尾骶骨から伸びる尻尾、これは前世だと絶対見る事が出来ない。
尾骶骨は尻尾の名残りだと聞いた事があるが、本当だったんだな。
そしてカエデの胸はC~Dくらいはあり、大体手に収まるか収まらないかくらい?の胸なのだが、かなり美形なのだ。
それにスタイルも良くて凄く綺麗なんだよな、こんな美人さんと一緒になれるとは思わなかった。
異世界に来て、初めて出会ったのがカエデで……本当に良かったと思う。
前世では、もふもふじゃないと受け入れられなかった人だったのに、カエデど一緒に居て変わってきたようだ。
もふもふがきっかけにしろ、人を好きになり、メイランのようなもふもふでない人も好めるようになってきたのだから。
「ご、ご主人様……そんなジロジロ見られると恥ずかしい……」
「あ、あぁ悪い、綺麗だなって思ってついな……」
「もう……ご主人様ったら」
カエデはタオルを胸の上から巻いて、俺をお姫様抱っこしてお風呂へ。
俺を椅子に座らせて、まずは頭を洗ってくれる。
「ご主人様、痒い所あったら教えてね?」
「分かった」
髪をシャワーでしっかりと濡らし、シャンプーを泡立ててからわしゃわしゃと洗ってくれる。
人に髪を洗ってもらうなんて、俺が1人でお風呂に入るようになる前までの母と、美容室行って髪を切ったりした時くらいだ。
動物相手になら俺も沢山シャンプーやって来たけどな。
「どう?ご主人様」
「気持ちいいよ、少しつむじ付近痒いかな」
「分かった!」
優しく丁寧に洗ってくれるカエデ、俺の髪は比較的短めなのですぐ洗い終わってしまうのは残念だが……仕方ない。
リンスもやってもらってから、次は身体だ。
ボディソープをしっかり泡立てて、手で背中を撫でるように洗ってくれる。
「んんっ……」
「あっ、ごめん!変な所触っちゃった?」
「いや……少しくすぐったかっただけだ、大丈夫」
「そっかなるほど、ならこれを外して、泡を付けて……えい!」
するとふにゃっと柔らかい感触が背中に……
「え、えっ!?」
「ふふっ、どう?気持ちいい?」
カエデから伝わる温かくて柔らかい感覚……間違いない、お胸様だ。
泡まみれのお胸様を、俺の背中に擦り付けて洗うカエデ。
「ちょ!カエデなにして!?」
身体を捩らせて離れようとするも。
「だーめ!動かないの!」
ぎゅっと抱き締められてカエデに制止させられた。
そして抱き締められたまま耳元でこう囁いた。
「私の我儘を叶えてくれたご主人様への、ご褒美だよ」
「カエデ……」
「ふふっ、かなり恥ずかしいけどね……でも、ご主人様になら色々してあげたいと思ってるし、好きにしてくれてもいいって思ってるよ?」
きっとこう言って、カエデの顔は真っ赤なんだろうな、多分俺もだと思うが。
「……ありがとうなカエデ、俺を慕ってくれて」
「私こそ、こんな私を受け入れてくれて嬉しいよ、ありがとうご主人様」
俺達は吸い寄せられるように唇が近付いていき……口付けを交わした。
それからと言うもの、背中と前も洗ってくれた。
しかしながら、カエデに抱き着かれて、タオルしていても分かるくらい粗相してしまったアレだけは自分で洗った。
さすがにソレだけは……ね?ちゃんと大丈夫になってから……ね?うん。
カエデからは……『ご主人様の立派なソレも洗っても……いいよ?』と恥ずかしそうに言われたが、遠慮してもらった。
そしてカエデが髪や身体を洗っている間は、俺は湯船に半身浴して待つことにした、動く訳にはいかないからな。
長湯すると体調も悪くなる可能性があるので、カエデも少しだけお湯に浸かった後、さっとお風呂から上がる事にした。
身体も拭いてもらって、またしてもお姫様抱っこで寝室へ。
寝室にベッドは2つしかない、でもダブルベッドなので3人でも寝れてしまう。
さてさて組み合わせをどうしようかと、移動しながら寝床をどうしようか悩んでいたのだが、部屋に入るとその悩みは意味の無いものになっていた。
「おかえり、マスター」
「おかえりっす」
小さな声でおかえりを言ってくれたソルトとセシル、何故小声なのかと言うとメイランが既に寝てしまっていたからだ。
「ただいま、メイラン寝ちゃったのか」
「メイランはサポートに徹して1番動いてくれてたっすからね、疲れで眠くなって当然っす」
「うむ、メイランはコウガ様が戻るまでは……って言っていたが、私とソルトで説得して寝かせたのだ、明日に響くといけないからな」
「なるほど、ありがとうな2人共」
カエデの腕の中なので動けないが、2人の顔をしっかりみてお礼を言った。
「そう言えば、セシルもこっちに着いてきてもらう事になったが……取ってた宿とかは大丈夫なのか?」
「大丈夫だ、宿は必要な時に逐一取っていたからな」
「そうか、なら良かった」
カエデは俺を空いてる方のベッドに寝かせてくれた。
「ご主人、今日はこっち3人で寝るっすから、カエデと一緒に広いベッドでゆったり寝るといいっすよ」
「いいのか?」
「はいっす!もし体調がおかしいと感じたら誰でもいいんで起こしてくれて良いっすよ、明日にそなえて安静にして欲しいっす」
「すまんな、迷惑かけて」
「……らしくないっすねご主人、こんなの迷惑な訳がないっすよ!ほら、これで元気出してくださいっす」
ソルトが尻尾を俺の腕に優しく乗っけた、尻尾で優しくスリスリと腕をさすってくれる。
「あっ!私もやる!」
カエデも反対の腕に尻尾を乗せてさすってくれる。
あぁ……もふもふだ……
この極上のふわふわ感……天国に逝ってしまいそうだ……
「気持ち良さそうっすね、ご主人」
「あぁ……天に昇るくらいの気持ちよさだ……」
「今日は特別っす、癒されてくださいっす」
2人の尻尾のふわふわもふもふを堪能していると、セシルもこちらへ近寄ってきた。
「ふむ……わ、私も混ざるべきか……?」
「セシルもやるっすか?ご主人はこのもふもふが好きっすから、良かったら変わるっすよ!」
「う、うむ、それでは失礼して……」
もふっ
もふっもふっ
セシルのもふもふが……腕に……
ふはっ……
たまらん!!!!
このもふもふを楽しんでいる内に、いつの間にか眠りについていたのだった。
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