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第1章 オーク豚の百合嵐風煮込み
第7話風 野生のホンシメジは大きい
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【道具は使わない派赤髪男子アベル視点】
ブンッ――変な形をした棍棒が俺の頭をかすめた。
「うおおおお! 危ねぇ」
「プッギャー!」
オーク語略:避けんな動くな! おとなしく拙者のモノになれ!
「アベル! その武器には気を付けなさい! 伝説の棍棒”エネマグラ”ですよっ!?」
「俺、掘られそうなのか!? もしかして!」
オーク3体を一人で相手している俺に、後方の親友セドリックが半笑いで叫んだ。
「そもそも”エネマグラ”とは――」
「俺のケツの心配よりテメェ! 援護しろよ!」
更に説明を続けようとしたセドリックは俺のツッコミがツボだったのか、顔を抑えて吹き出している。コイツ俺の援護の為に後方待機してんのに何がしたいんだ。
「ブフォ……ケツの心配って……アベル」
「お前いつまで笑ってんだコラァ!」
シャルロットとテッサに、こんな卑猥なオーク共の相手をさすのが嫌だったから、俺達で何とかしようってのに何やってんだセドリックの野郎は。 しかしこのオーク共の武器は危険だ、1匹は伝説の棍棒エネマグラ片手に、俺の下半身と顔目掛けてあからさまに攻撃してくるし、後の2体の装備も凄い! 勇者の棍棒”天上天下”と、ゴールドオークの獲物はかの有名な”みちのくディ○ド”……超デカイ、要するに女性用だ。シャルロット達に戦わせるのは危険過ぎる――
「セドリック――合わせろ!」
「ゲフンッゲフン……了解です」
ようやく落ち着いたセドリックが魔法を放った。
『Lv1ウインドブレッド――』
俺目掛けて打ってきた、風の弾丸を背中に感じながら炎の魔法を演算する。
風炎魔法――『Lv1×2 クリムゾンアモ!』
ズドドッド――セドリックの風の弾丸に俺の炎の魔法をコーティングして四散させた。
「プッギャーッゴッゴ」
オーク語略:アッツイわっ!
「ブギッギドルフィィィン!?」
せ、拙者のエネマグラが……溶けた!?
下ネタばかりの俺達も、たまにはカッコイイ所見せなければな、セドリックは今が勝機と見たのか、俺に駆け寄ってきた。
「――アベル」
「なんだ!」
「あの棍棒――頂いて帰りましょう!」
「あれは中古だぞ!?」
「構いません」
「本気か?」
親友よ……女性陣には意味が分からんと思って、好き放題言ってやがるな。あんなもん持って街を歩いたら逮捕されるぞ。
【意外と玩具に詳しい女テッサベル視点】
(あのバカ2人、アタシ達に意味がわからないと思って、キモい事言い合ってるな……)
シャルロットはアタシと一緒に離れて待機、そわそわしながらバカ2人とオークを見ている。
「テッサちゃん大丈夫かなぁ……金……アベル君達」
「それちょっと酷い間違いよ?」
任せておいたら良いんじゃない? どうせアンタに良い所見せたいだけなんだから。
「やっぱりボクも援護に行ったほうが」
「アンタが援護したら、多分バカ2人の金の玉まで無くなっちゃうから止めときなさい」
この娘の魔法は強力だけど、基本的に狙いと威力の制御が効かない。後方支援がこんなに向かない魔法使いも珍しいという位に。そしてこの娘は、幼少期に下衆い両親から大人の汚い部分を色々見て育ったせいで、下ネタに異常な拒絶反応を起こす。
前話でも、おっ勃ったオークの「あれ」を見て人格が変わってしまった。アタシ達はシャルのこの変化を「魔人モード」と言っている。この娘の従姉妹がレッドアイと呼ばれる魔王なもので、そう名付けた。確か「キャロル」とかいう名前だったと思う。
「アンタはその辺の野草でも摘んでなさい」
「うん! 分かったよテッサちゃん!」
素直で可愛いわぁぁこの娘……パンツ見えそうな程に、四つん這いになって野草を探しだしたシャルロットには、従姉妹が他に2名いる。
1人は辺境の色街、ブルスケッタで風俗店を経営する「マリィさん」。もう1人はお隣の国、ゼノンの武道家で覇王とか言われている「マリアさん」という合計3人の従姉妹がいる。シャルロットはそういう、ある意味からそのまんま強い血統の女なのだ。これはこの国トロンリネージュでは有名な話なので、基本アタシ達の方が周りから心配される。
「……? なんだろうこれ? テッサちゃん」
「ん? 何々ホンシメジでも生えてた?」
「変な棒が生えてる」
ハァァァ! それはぁぁ! アタシは固まった……黒い巨大キノコ? が地面からそそり勃っていた。これはちまたの主婦に大人気の棍棒”アラブディ○ド”女性に優しいというキャッチフレーズの……いやいや優しそうな形状してないから、こんなん絶対無理だから。
「シャル! ダメ! 汚いから触ったらダメ」
何でこんなもんが地面から生えてんの~? もぉヤダ帰りたい。
「え? でもこれ食べれそうだよ?」
「食べる人もいるかもしれないけどダメ! 絶対触ったらダメ!」
アタシ達には一生縁のない世界だと信じたい。
「ブッホォォォォイ? オナホ」
オーク語略:これが欲しいのかい? メス豚が。
「――な!?」
目の前にオーク――もう1体いたのか!? 何で気付かなかった(棍棒のせいだが)。シャルは地面に突き刺さる”アラブデ○ルド”をつんつん突いている為気付いていない。触るなってのに!
「――シャル!?」「ふぇ?」
新しく現れたもう一体のオークは、棍棒”アラ○ディルド”を振り上げた。攻撃される!? アタシは本能的にシャルを守るように抱きしめた。
「テ、テッサちゃん?」
状況を解っていないシャルが赤面してる……可愛いけど今はそれ所じゃない。棍棒はコイツの武器だった訳か、正直殴られても「痛い」で済みそうだけど、素材ゴムだろうから。でも色んな意味でやられた気分になりそう。
(でも友達の……シャルの貞操だけは――)
アタシは眼を閉じた。
『Lv3赤眼帝破弾スカーレッドアルタ』
ズィッドン!――閉じた眼にも解る位、赤い烈光が疾走った気がした。
「「ププギギラドーガ!?ブブ!――」」
オーク語略:な、何だこの力は!? 吾輩が直撃を受けている!
「な、何だ!? この光――」
「ディ、ディルドが消えて――」
――周囲に静寂が訪れる。
「うわ~眩しかった。テッサちゃんどうしたの?」
シャルが間の抜けた声を出している。あれ? アタシも何ともない、痛くない。恐る恐る眼を開けたそこには、漫画みたいな骨付き肉と、オークの金の玉が2個落ちていた。
「オークが……玉になってる」
「あっ凄いテッサちゃん!? いつの間にもぎ取ったの?」
「その言い方ヤメてくれない?」
アベルとセドリックの方を見たが、あっちのオークも骨付き肉と玉になっていた――計6個の。合計竿の4本に付き8個の玉と4つの骨付き肉をゲットしたことになる。
「わ~いお肉だ!~ 玉だ~」
シャルは生暖かそうな2つの玉を両手で持って大喜びしてる。新鮮な玉と今晩のおかずが採れて嬉しい――そんな顔だが、金の玉を持って喜ぶのは親友としてやめて欲しい。
(魔法粒子が残留している……?)
誰かが魔法で助けてくれた……の? こんな山奥で一体誰が? そんな事は後回し、アタシは叫んだ!
「バカ2人! シャル!――」
「ど、どうしたのテッサちゃん? 泣いてない?」
涙ながらに叫んだアタシを、シャルが心配してくれている。
「どうなったんだ? これ」
「シャルロットさん……両手に玉とは……」
寄って来た男子2名と、うろたえるシャルにアタシは力一杯叫んだ!
「――全力で家に帰るわよっ!」
やっと帰れる! お風呂入りたい臭い寝たい。
【主人の奇行に頭を悩ませるドラゴン視点】
始めまして、私の名前はD、メスのドラゴンです。以後お見知り置きを。ディは通常、主人の背中にある剣の中にいます。マスターは口数が少ないので大体ディが状況説明をしないと話が進みません。
『マスター? 何故に覆面を……そして何故隠れるのですか』
そして、この草むらで隠れている怪しい覆面男がディのマスターです。最近赴任した魔法学園の講師で、名前はユウィン=リバーエンドと言います。オークに魔法をブッ放したその人です。そしてモールス信号で回答してきたようです。何々?
――心配――過保護――恥ずい――
ナルホド、心配になって駆け付けたは良いが急に恥ずかしくなった訳ですか……後、最近の子は草食系ですからね? 学園ドラマのようには行きません。冷静にウザいと思われるのが怖かったんですね、マスター? あ、またモールス……
――同意――ロリコンだと思われるのはマズイ――
マスターってロリコンだったんですね。ディは正直、女として引きました。
――いやいやマリィに頼まれてるから仕方なく――
そういえばマスターが好きになる娘ってみんな150cm以下ですもんね。いくらマリィ姉さんに従姉妹のシャルロット嬢をよろしく頼まれてるからって、あんまり過保護が過ぎると本当に勘違いされますよ?
――マジで?――
汗を拭いて下さいマスター。あからさまに動揺するあまり、怪しい覆面から蒸気が出てますよ? 正直通報されるレベルです。
――覆面、結構カッコイイと思ったんだが――
漫画だか特撮で見た、月光仮面的な何かをイメージしたのでしょうが、センスで歳がバレますよ。後、黄金バットも月光仮面のおじさんもロリコンですから。幼女のヒーローですから。
――そういう話なん? あれ――
姿から属性までロリコン仮面ですよ……マスターはオッパイマイスターだと思っていたのに……いい年の中年がロリコン属性……無いですね。死んだらいいのに。
――何故怒る――ディ?――
怒っていませんが? 何言ってんですかマスター。
「おっぱいマイスターなら良いのか?」
モールス終了、飽きたようですね。覆面を取って話しだしました。マスターの灰色の髪が揺れます。
『まだマシでしたね』
「実は両方を求めている」
『ロリとおっぱいですか?』
「あぁ」
『( ゜д゜)、ペッ』
「吐き捨てられたのこれ?」
さっさと帰りましょうクソマスター、仕事途中で抜けてきたんですから、残業しないと又、他の先生方から校長にチクられますよ? 貴方は皇女の推薦で裏口就職したから、嫌われてますから。
「高校生ってロリコンになんの?」
ロリコンマスターは生徒達が帰ったことを確認してから再び覆面を被り、夕方の空を舞うのでした。
このまま学園に戻ったら逮捕されるでしょうね。
8話に続きます。
竜王バハムート『D』が御送り致しました。
ブンッ――変な形をした棍棒が俺の頭をかすめた。
「うおおおお! 危ねぇ」
「プッギャー!」
オーク語略:避けんな動くな! おとなしく拙者のモノになれ!
「アベル! その武器には気を付けなさい! 伝説の棍棒”エネマグラ”ですよっ!?」
「俺、掘られそうなのか!? もしかして!」
オーク3体を一人で相手している俺に、後方の親友セドリックが半笑いで叫んだ。
「そもそも”エネマグラ”とは――」
「俺のケツの心配よりテメェ! 援護しろよ!」
更に説明を続けようとしたセドリックは俺のツッコミがツボだったのか、顔を抑えて吹き出している。コイツ俺の援護の為に後方待機してんのに何がしたいんだ。
「ブフォ……ケツの心配って……アベル」
「お前いつまで笑ってんだコラァ!」
シャルロットとテッサに、こんな卑猥なオーク共の相手をさすのが嫌だったから、俺達で何とかしようってのに何やってんだセドリックの野郎は。 しかしこのオーク共の武器は危険だ、1匹は伝説の棍棒エネマグラ片手に、俺の下半身と顔目掛けてあからさまに攻撃してくるし、後の2体の装備も凄い! 勇者の棍棒”天上天下”と、ゴールドオークの獲物はかの有名な”みちのくディ○ド”……超デカイ、要するに女性用だ。シャルロット達に戦わせるのは危険過ぎる――
「セドリック――合わせろ!」
「ゲフンッゲフン……了解です」
ようやく落ち着いたセドリックが魔法を放った。
『Lv1ウインドブレッド――』
俺目掛けて打ってきた、風の弾丸を背中に感じながら炎の魔法を演算する。
風炎魔法――『Lv1×2 クリムゾンアモ!』
ズドドッド――セドリックの風の弾丸に俺の炎の魔法をコーティングして四散させた。
「プッギャーッゴッゴ」
オーク語略:アッツイわっ!
「ブギッギドルフィィィン!?」
せ、拙者のエネマグラが……溶けた!?
下ネタばかりの俺達も、たまにはカッコイイ所見せなければな、セドリックは今が勝機と見たのか、俺に駆け寄ってきた。
「――アベル」
「なんだ!」
「あの棍棒――頂いて帰りましょう!」
「あれは中古だぞ!?」
「構いません」
「本気か?」
親友よ……女性陣には意味が分からんと思って、好き放題言ってやがるな。あんなもん持って街を歩いたら逮捕されるぞ。
【意外と玩具に詳しい女テッサベル視点】
(あのバカ2人、アタシ達に意味がわからないと思って、キモい事言い合ってるな……)
シャルロットはアタシと一緒に離れて待機、そわそわしながらバカ2人とオークを見ている。
「テッサちゃん大丈夫かなぁ……金……アベル君達」
「それちょっと酷い間違いよ?」
任せておいたら良いんじゃない? どうせアンタに良い所見せたいだけなんだから。
「やっぱりボクも援護に行ったほうが」
「アンタが援護したら、多分バカ2人の金の玉まで無くなっちゃうから止めときなさい」
この娘の魔法は強力だけど、基本的に狙いと威力の制御が効かない。後方支援がこんなに向かない魔法使いも珍しいという位に。そしてこの娘は、幼少期に下衆い両親から大人の汚い部分を色々見て育ったせいで、下ネタに異常な拒絶反応を起こす。
前話でも、おっ勃ったオークの「あれ」を見て人格が変わってしまった。アタシ達はシャルのこの変化を「魔人モード」と言っている。この娘の従姉妹がレッドアイと呼ばれる魔王なもので、そう名付けた。確か「キャロル」とかいう名前だったと思う。
「アンタはその辺の野草でも摘んでなさい」
「うん! 分かったよテッサちゃん!」
素直で可愛いわぁぁこの娘……パンツ見えそうな程に、四つん這いになって野草を探しだしたシャルロットには、従姉妹が他に2名いる。
1人は辺境の色街、ブルスケッタで風俗店を経営する「マリィさん」。もう1人はお隣の国、ゼノンの武道家で覇王とか言われている「マリアさん」という合計3人の従姉妹がいる。シャルロットはそういう、ある意味からそのまんま強い血統の女なのだ。これはこの国トロンリネージュでは有名な話なので、基本アタシ達の方が周りから心配される。
「……? なんだろうこれ? テッサちゃん」
「ん? 何々ホンシメジでも生えてた?」
「変な棒が生えてる」
ハァァァ! それはぁぁ! アタシは固まった……黒い巨大キノコ? が地面からそそり勃っていた。これはちまたの主婦に大人気の棍棒”アラブディ○ド”女性に優しいというキャッチフレーズの……いやいや優しそうな形状してないから、こんなん絶対無理だから。
「シャル! ダメ! 汚いから触ったらダメ」
何でこんなもんが地面から生えてんの~? もぉヤダ帰りたい。
「え? でもこれ食べれそうだよ?」
「食べる人もいるかもしれないけどダメ! 絶対触ったらダメ!」
アタシ達には一生縁のない世界だと信じたい。
「ブッホォォォォイ? オナホ」
オーク語略:これが欲しいのかい? メス豚が。
「――な!?」
目の前にオーク――もう1体いたのか!? 何で気付かなかった(棍棒のせいだが)。シャルは地面に突き刺さる”アラブデ○ルド”をつんつん突いている為気付いていない。触るなってのに!
「――シャル!?」「ふぇ?」
新しく現れたもう一体のオークは、棍棒”アラ○ディルド”を振り上げた。攻撃される!? アタシは本能的にシャルを守るように抱きしめた。
「テ、テッサちゃん?」
状況を解っていないシャルが赤面してる……可愛いけど今はそれ所じゃない。棍棒はコイツの武器だった訳か、正直殴られても「痛い」で済みそうだけど、素材ゴムだろうから。でも色んな意味でやられた気分になりそう。
(でも友達の……シャルの貞操だけは――)
アタシは眼を閉じた。
『Lv3赤眼帝破弾スカーレッドアルタ』
ズィッドン!――閉じた眼にも解る位、赤い烈光が疾走った気がした。
「「ププギギラドーガ!?ブブ!――」」
オーク語略:な、何だこの力は!? 吾輩が直撃を受けている!
「な、何だ!? この光――」
「ディ、ディルドが消えて――」
――周囲に静寂が訪れる。
「うわ~眩しかった。テッサちゃんどうしたの?」
シャルが間の抜けた声を出している。あれ? アタシも何ともない、痛くない。恐る恐る眼を開けたそこには、漫画みたいな骨付き肉と、オークの金の玉が2個落ちていた。
「オークが……玉になってる」
「あっ凄いテッサちゃん!? いつの間にもぎ取ったの?」
「その言い方ヤメてくれない?」
アベルとセドリックの方を見たが、あっちのオークも骨付き肉と玉になっていた――計6個の。合計竿の4本に付き8個の玉と4つの骨付き肉をゲットしたことになる。
「わ~いお肉だ!~ 玉だ~」
シャルは生暖かそうな2つの玉を両手で持って大喜びしてる。新鮮な玉と今晩のおかずが採れて嬉しい――そんな顔だが、金の玉を持って喜ぶのは親友としてやめて欲しい。
(魔法粒子が残留している……?)
誰かが魔法で助けてくれた……の? こんな山奥で一体誰が? そんな事は後回し、アタシは叫んだ!
「バカ2人! シャル!――」
「ど、どうしたのテッサちゃん? 泣いてない?」
涙ながらに叫んだアタシを、シャルが心配してくれている。
「どうなったんだ? これ」
「シャルロットさん……両手に玉とは……」
寄って来た男子2名と、うろたえるシャルにアタシは力一杯叫んだ!
「――全力で家に帰るわよっ!」
やっと帰れる! お風呂入りたい臭い寝たい。
【主人の奇行に頭を悩ませるドラゴン視点】
始めまして、私の名前はD、メスのドラゴンです。以後お見知り置きを。ディは通常、主人の背中にある剣の中にいます。マスターは口数が少ないので大体ディが状況説明をしないと話が進みません。
『マスター? 何故に覆面を……そして何故隠れるのですか』
そして、この草むらで隠れている怪しい覆面男がディのマスターです。最近赴任した魔法学園の講師で、名前はユウィン=リバーエンドと言います。オークに魔法をブッ放したその人です。そしてモールス信号で回答してきたようです。何々?
――心配――過保護――恥ずい――
ナルホド、心配になって駆け付けたは良いが急に恥ずかしくなった訳ですか……後、最近の子は草食系ですからね? 学園ドラマのようには行きません。冷静にウザいと思われるのが怖かったんですね、マスター? あ、またモールス……
――同意――ロリコンだと思われるのはマズイ――
マスターってロリコンだったんですね。ディは正直、女として引きました。
――いやいやマリィに頼まれてるから仕方なく――
そういえばマスターが好きになる娘ってみんな150cm以下ですもんね。いくらマリィ姉さんに従姉妹のシャルロット嬢をよろしく頼まれてるからって、あんまり過保護が過ぎると本当に勘違いされますよ?
――マジで?――
汗を拭いて下さいマスター。あからさまに動揺するあまり、怪しい覆面から蒸気が出てますよ? 正直通報されるレベルです。
――覆面、結構カッコイイと思ったんだが――
漫画だか特撮で見た、月光仮面的な何かをイメージしたのでしょうが、センスで歳がバレますよ。後、黄金バットも月光仮面のおじさんもロリコンですから。幼女のヒーローですから。
――そういう話なん? あれ――
姿から属性までロリコン仮面ですよ……マスターはオッパイマイスターだと思っていたのに……いい年の中年がロリコン属性……無いですね。死んだらいいのに。
――何故怒る――ディ?――
怒っていませんが? 何言ってんですかマスター。
「おっぱいマイスターなら良いのか?」
モールス終了、飽きたようですね。覆面を取って話しだしました。マスターの灰色の髪が揺れます。
『まだマシでしたね』
「実は両方を求めている」
『ロリとおっぱいですか?』
「あぁ」
『( ゜д゜)、ペッ』
「吐き捨てられたのこれ?」
さっさと帰りましょうクソマスター、仕事途中で抜けてきたんですから、残業しないと又、他の先生方から校長にチクられますよ? 貴方は皇女の推薦で裏口就職したから、嫌われてますから。
「高校生ってロリコンになんの?」
ロリコンマスターは生徒達が帰ったことを確認してから再び覆面を被り、夕方の空を舞うのでした。
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