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第1章 オーク豚の百合嵐風煮込み
第10話風 あの日のシャルロットちゃん~其の三
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【前カノ属性マリィさん視点】
「アンタいい年なんだから仕事選びなさいよぉ~」
あたしとユウィンとアンリエッタは、シャルロットが暮らしているという橋の下(笑)へ向かって歩いてる所だ。
「そうか。結構楽しかったんだが。知ってたか? パンの生地は一度冷凍するんだぞ」
「え? そうなんだ凄~いっ……ってそうじゃなくて」
は、恥ずかしい。
コイツに逢えて微妙に浮かれている自分もセリフも恥ずかしい。
「でも良かったんですか? お仕事辞めちゃって。バイトじゃ失業保険も出ないんじゃないですか?」
サクッと失礼な事を言ってるのは、あたしの友達でこの国の皇女アンリエッタ=トロンリネージュ。あまりにアルバイトで働くコイツの姿が嫌だったもので無理矢理辞めさせてしまった。ちょっと罪悪感かも。
「マリィが店長を脅すもんだから仕方無い。そもそも半年は働かないと失業保険は出んぞ。って、アンタは確か皇女さん……かな?」
「アンリエッタです」
「ユウィンだ。宜しくアンリエッタ」
この男も相変わらず物怖じしないヤツだなぁ……相手は一国の皇女様なのにね。あたしもアンリエッタの事は呼び捨てだ。
「そもそも、アンタならバイトなんかしなくても魔法なり剣でなり働き口があるでしょー!」
コイツは凄腕の魔法剣士だ。
1度ウサギの魔人に乱暴されそうになったあたしを助けてくれた事がある。その敬意で付き合ったのだが……
「職安には無かったぞ。俺資格とか無いし」
「だったら――あたしが雇ってあげるわよっ!」
「ヤクザは嫌だ」
即断られた。
このぉ……わたし嫌われてるぅ? アンリエッタが隣で「ですよね~」みたいな顔をしている。腹立つわ~。
「まぁ何にせよ。そのシャルロットという娘、早く保護した方が良いかもな」
「どうしてですか?」
ユウィンの言葉に不思議そうなアンリエッタ。
「彼女はデイオール家の財産を相続した。そして最近この辺りは魔人興産のヤクザが幅を利かせている。だからマリィは心配してワザワザ王都まで来た。だろ?」
「そ、そんなんじゃないもん」
図星――何でコイツこんなに詳しいの。
周りの派閥勢に弱みを見せたくないからお忍びで来たっていうのにぃ。
「相変わらず優しいな。マリィは」
「ちょっ――」
ちょっとぉ! 何でアンタそんな顔すんのよっ 顔アチくなってきたじゃない。
「魔人興産ですか……魔人領の不動産6割を取り仕切ってる武闘派ですね。最近の好景気に便乗して魔薬を売りさばいている」
あ~びっくりした。
あたしは手でお顔をパタパタ。しっかしさすが皇女、良く知ってるねっ。
「”百合豚嵐ユリブタアラシ”。見た目はコロッケだが中身は中毒性の高い魔薬だ。野宿なんかしてる女の子がいたら攫われて薬漬けにされる可能性がある」
無駄に詳しいアンリエッタと前カレさん。
「ユウィンはあの魔薬効能知ってる?」
ウチの組でも出処を探ってるがまだ解明できていないのよね。
「詳しくはないが……確かエロ……パックマン?……どうだったかな」
パックマンって何?
まぁ何にせよ詳しいなら説明が楽だけど。
「魔人組も最近派閥で揉めてるの。最高幹部の2人が割れてね……影王とラビットハッチが仲悪いのよ」
「武闘派、魔獣ラビットハッチか」
「そうそう。魔人組の組長ってあれじゃない? ほら……1番上ん所の姉の……」
「あぁ成程。魔王キャロル=デイオール」
「シャルロットのお姉ちゃんなのよ……父方の従姉妹だけど」
ちなみにあたしは母方の従姉妹。
ユウィンは合点がいったみたい。そうなのだ――魔人興産はラビットハッチ若頭が率いる武闘派。キャロル組長の肉親を拉致して人質として使う可能性がある。組頭の影王って男はキャロルに甘いらしいからなぁ。
そうこうしてる内に河原に着いた。
向こう側に端が見える。あぁ成程……確かに住んでそう。流木とワラで組まれたテントに囲炉裏、ドラム缶のお風呂まであるぞ。もしかしてここで入浴してるのかなぁ……本当に女かあの娘は。
「居ないみたい……ですね」
アンリエッタがキョロキョロ、あたしとユウィンも周りを見渡すが人の気配はなく、テントの中にも居ない。う~ん困った、どうしたものか。
「なぁマリィ……腹減った」
「わたしパン食べたし」
アンタがバイトしてたパン屋の、何故かちょっとイカ臭い「3本刺しクリームパン」を。つーかマイペースだなこの男。
「ユウィンは河原で遊んどきなさい」
今忙しいから放置。
ジャッ…ジャリ…
ん? なんだ!? このプレッシャーは! 何かが近づいてくる。
…ジャリ…
「何でぇ。いつぞやのぉ……サンディ商会の女社長さんやないけぇ」
ジャッ…ジャリ…
川原の石が靴底に当たる気持ちいい音をさせながら巨漢の男が現れた。むぅ~こいつは……
「あはっ…ラビットハッチ若頭。奇遇ねっ悪趣味なスーツでこんな所でキャンプかしら?」
精一杯の営業スマイルで答えてやった。ありがたく思え。
こんな河原に現れたのは兎顔の魔人、名をラビットハッチ――金のネックレス、隆々の筋肉ではち切れんばかりの縦縞のヤクザスーツ。魔人組最高幹部の1人だ。コイツがここに現れたという事は……
「またデートして欲しいもんやわぁ姐さんよぉ」
嫌な予感が的中した。
コイツ等シャルロットをダシに組長を揺する気だ。
数人の部下を引き連れてる。
どう見ても堅気じゃぁない風貌――しまった。……部下を置いてきた事が仇になった。格好から言って一騎当千の魔人組幹部クラスが8人もいる。
「マリィさん……この方々はもしかして先程のお話に出た……」
「うん……魔人興産のラビットハッチ若頭」
アンリエッタも空気を読んで臨戦態勢。
ラビットハッチ若頭は、ウサギの顔面に4メートルの体を持つ魔人。人間の突然変異で生まれる魔人は、人間の数十倍の腕力を持ち、世界の3割を締める魔人領の住民にして純粋の「YAKUZA」だ。
「ガキの誘拐なんてかったるいおもとっとんじゃが、とんだ拾いもんやわぁ」
やはりコイツ達はシャルロットを狙っている。
ならば何としても先に見つけなければ……しかしこの状況どう切り抜ける。魔人が9体とは……
「前は邪魔が入ったけぇのぅ。今日はたっぷりイチャイチャできそうやのぅ……」
ゾゾゾ……背筋に悪寒が走る。
嫌なこと思い出させやがってぇ――皮剥いでクリームシチューにしてやるぁ! 懐のドスに手を添え、目を見開いたあたしに声が掛かる。
「マリィ!」
何よユウィン! 今イイ感じにバトルっぽい雰囲気出してるのにぃ。
「見ろこの河、タニシがいっぱい居るぞ!」
空気読め!
「タニシは寄生虫が居るから食べちゃダメ!」
気にせず河原を凝視していた30代無職となった前カレに、あたしは勢い良くツッコンだ。
夫婦漫才? 息の合いようにちょっとニヤけちゃう。
な~にやってんだか。
悪い引き所で11話に続く~
「アンタいい年なんだから仕事選びなさいよぉ~」
あたしとユウィンとアンリエッタは、シャルロットが暮らしているという橋の下(笑)へ向かって歩いてる所だ。
「そうか。結構楽しかったんだが。知ってたか? パンの生地は一度冷凍するんだぞ」
「え? そうなんだ凄~いっ……ってそうじゃなくて」
は、恥ずかしい。
コイツに逢えて微妙に浮かれている自分もセリフも恥ずかしい。
「でも良かったんですか? お仕事辞めちゃって。バイトじゃ失業保険も出ないんじゃないですか?」
サクッと失礼な事を言ってるのは、あたしの友達でこの国の皇女アンリエッタ=トロンリネージュ。あまりにアルバイトで働くコイツの姿が嫌だったもので無理矢理辞めさせてしまった。ちょっと罪悪感かも。
「マリィが店長を脅すもんだから仕方無い。そもそも半年は働かないと失業保険は出んぞ。って、アンタは確か皇女さん……かな?」
「アンリエッタです」
「ユウィンだ。宜しくアンリエッタ」
この男も相変わらず物怖じしないヤツだなぁ……相手は一国の皇女様なのにね。あたしもアンリエッタの事は呼び捨てだ。
「そもそも、アンタならバイトなんかしなくても魔法なり剣でなり働き口があるでしょー!」
コイツは凄腕の魔法剣士だ。
1度ウサギの魔人に乱暴されそうになったあたしを助けてくれた事がある。その敬意で付き合ったのだが……
「職安には無かったぞ。俺資格とか無いし」
「だったら――あたしが雇ってあげるわよっ!」
「ヤクザは嫌だ」
即断られた。
このぉ……わたし嫌われてるぅ? アンリエッタが隣で「ですよね~」みたいな顔をしている。腹立つわ~。
「まぁ何にせよ。そのシャルロットという娘、早く保護した方が良いかもな」
「どうしてですか?」
ユウィンの言葉に不思議そうなアンリエッタ。
「彼女はデイオール家の財産を相続した。そして最近この辺りは魔人興産のヤクザが幅を利かせている。だからマリィは心配してワザワザ王都まで来た。だろ?」
「そ、そんなんじゃないもん」
図星――何でコイツこんなに詳しいの。
周りの派閥勢に弱みを見せたくないからお忍びで来たっていうのにぃ。
「相変わらず優しいな。マリィは」
「ちょっ――」
ちょっとぉ! 何でアンタそんな顔すんのよっ 顔アチくなってきたじゃない。
「魔人興産ですか……魔人領の不動産6割を取り仕切ってる武闘派ですね。最近の好景気に便乗して魔薬を売りさばいている」
あ~びっくりした。
あたしは手でお顔をパタパタ。しっかしさすが皇女、良く知ってるねっ。
「”百合豚嵐ユリブタアラシ”。見た目はコロッケだが中身は中毒性の高い魔薬だ。野宿なんかしてる女の子がいたら攫われて薬漬けにされる可能性がある」
無駄に詳しいアンリエッタと前カレさん。
「ユウィンはあの魔薬効能知ってる?」
ウチの組でも出処を探ってるがまだ解明できていないのよね。
「詳しくはないが……確かエロ……パックマン?……どうだったかな」
パックマンって何?
まぁ何にせよ詳しいなら説明が楽だけど。
「魔人組も最近派閥で揉めてるの。最高幹部の2人が割れてね……影王とラビットハッチが仲悪いのよ」
「武闘派、魔獣ラビットハッチか」
「そうそう。魔人組の組長ってあれじゃない? ほら……1番上ん所の姉の……」
「あぁ成程。魔王キャロル=デイオール」
「シャルロットのお姉ちゃんなのよ……父方の従姉妹だけど」
ちなみにあたしは母方の従姉妹。
ユウィンは合点がいったみたい。そうなのだ――魔人興産はラビットハッチ若頭が率いる武闘派。キャロル組長の肉親を拉致して人質として使う可能性がある。組頭の影王って男はキャロルに甘いらしいからなぁ。
そうこうしてる内に河原に着いた。
向こう側に端が見える。あぁ成程……確かに住んでそう。流木とワラで組まれたテントに囲炉裏、ドラム缶のお風呂まであるぞ。もしかしてここで入浴してるのかなぁ……本当に女かあの娘は。
「居ないみたい……ですね」
アンリエッタがキョロキョロ、あたしとユウィンも周りを見渡すが人の気配はなく、テントの中にも居ない。う~ん困った、どうしたものか。
「なぁマリィ……腹減った」
「わたしパン食べたし」
アンタがバイトしてたパン屋の、何故かちょっとイカ臭い「3本刺しクリームパン」を。つーかマイペースだなこの男。
「ユウィンは河原で遊んどきなさい」
今忙しいから放置。
ジャッ…ジャリ…
ん? なんだ!? このプレッシャーは! 何かが近づいてくる。
…ジャリ…
「何でぇ。いつぞやのぉ……サンディ商会の女社長さんやないけぇ」
ジャッ…ジャリ…
川原の石が靴底に当たる気持ちいい音をさせながら巨漢の男が現れた。むぅ~こいつは……
「あはっ…ラビットハッチ若頭。奇遇ねっ悪趣味なスーツでこんな所でキャンプかしら?」
精一杯の営業スマイルで答えてやった。ありがたく思え。
こんな河原に現れたのは兎顔の魔人、名をラビットハッチ――金のネックレス、隆々の筋肉ではち切れんばかりの縦縞のヤクザスーツ。魔人組最高幹部の1人だ。コイツがここに現れたという事は……
「またデートして欲しいもんやわぁ姐さんよぉ」
嫌な予感が的中した。
コイツ等シャルロットをダシに組長を揺する気だ。
数人の部下を引き連れてる。
どう見ても堅気じゃぁない風貌――しまった。……部下を置いてきた事が仇になった。格好から言って一騎当千の魔人組幹部クラスが8人もいる。
「マリィさん……この方々はもしかして先程のお話に出た……」
「うん……魔人興産のラビットハッチ若頭」
アンリエッタも空気を読んで臨戦態勢。
ラビットハッチ若頭は、ウサギの顔面に4メートルの体を持つ魔人。人間の突然変異で生まれる魔人は、人間の数十倍の腕力を持ち、世界の3割を締める魔人領の住民にして純粋の「YAKUZA」だ。
「ガキの誘拐なんてかったるいおもとっとんじゃが、とんだ拾いもんやわぁ」
やはりコイツ達はシャルロットを狙っている。
ならば何としても先に見つけなければ……しかしこの状況どう切り抜ける。魔人が9体とは……
「前は邪魔が入ったけぇのぅ。今日はたっぷりイチャイチャできそうやのぅ……」
ゾゾゾ……背筋に悪寒が走る。
嫌なこと思い出させやがってぇ――皮剥いでクリームシチューにしてやるぁ! 懐のドスに手を添え、目を見開いたあたしに声が掛かる。
「マリィ!」
何よユウィン! 今イイ感じにバトルっぽい雰囲気出してるのにぃ。
「見ろこの河、タニシがいっぱい居るぞ!」
空気読め!
「タニシは寄生虫が居るから食べちゃダメ!」
気にせず河原を凝視していた30代無職となった前カレに、あたしは勢い良くツッコンだ。
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