蕾は時あるうちに摘め

綿入しずる

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君の肌、君の汗、君の精液と俺の*

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 彼らは身を清めて二人でベッドに入った。ニビの部屋としたほうにした。まだ部屋の匂いが自らに馴染んでいないのを感じながら、タドは出迎えるニビの姿を眺めた。
 新品のランプは布を張った笠が白く明るく、一糸纏わぬ裸体がよく見えた。向かい合って座り見据えた顔は美しい。ニビの怪我はよくなり、持ち前の幸運と若さゆえの治りの速さで痕もない。タドはつるりとした肌を取り戻した鼻を眺めてどこか欠けたり曲がったりしてはいないかと案じるが、見るほど整った顔であるという結論が出るばかりだ。ほっとする。
 水と石鹸で洗い流され素の匂いを取り戻した体にタドが顔を寄せる。香水は間違いなく最高のものを作り上げた、惜しみなく馨しく咲かせたが、彼はやはりこれが好きだった。
「まだ匂います?」
「いや、君の匂いだ」
 無遠慮に首元を嗅ぎまわる仕草へ問うのに答えて、深く、深く確かめるように息を吸い、唇で柔肌を辿る。ニビを感じ、感じさせながら徐々に下へと降り、これまでの生活で敏感な性感帯になった平らな胸の先を食む。
「ぁ」
 至極素直な喜びの声が上がる。
 タドが柔く触れるうちに、もっと、とねだるように胸は押しつけられた。舐れば舌を跳ね返すほどつんと硬い。ぞくぞくと肌を駆ける快感にニビは息を零した。水で冷えた体の底に熱が溜まり始めるのを感じる。
「ぅん、あ――あ、いい、もっと……」
 腰や腹を手で擦られながら、ふやかすような舌や歯が当たるのに悶える。痛いくらいに強い刺激もニビは好きだ。タドが軽く噛んでやると甘い声を聞かせて小さく身を震わせる。
 しばらくその反応のよさ、肌の匂いと感触に耽っていたタドは不意のくすぐったさにふと顔を上げた。膝を撫でた指が腿に至り、ニビとは違い最低限履いてきた下着の裾に潜りこんでいる。今度は上から撫で回して脱がせにかかる。タドは当然止めることなく受け入れた。まだ柔い物に被せられた手がとっくに温まって心地よい。
「しゃぶらせて」
 暫く揉んだ後にねだり、ニビは身を屈めた。動きに合わせて癖のない黒髪がさらりと流れる。
 タドが前髪を払い指を入れればこれも洗い立てで極上の手触りがする。何かで特別な手入れしているのかと訊ねたことがあるが、ただ洗って梳かすだけだと言うのでタドは世の不条理に呆れてしまったものだった。稀に裕福な客のところでは髪油を使わせてもらうこともあるとは言うが、似たり寄ったりの扱いなのにこの差はなんだと久々に自分の持て余す髪質を恨めしく思いもした。彼の髪はもう元の調子で広がり始めている。
 内腿にも触れるその触り心地を楽しむ間に、吐息、唇が柔く触れる。ニビは先程までのお返しのように熱心に股座に顔を埋めて、まず口づけと愛撫を繰り返した。それからそっと先端を咥えこむ。
 欲を煽るが急き立てることはなく。じっくりと時間をかける口淫だった。
 その熱に浸るうち、性器を揉んでいた指は会陰へと移りいつの間にか濡らされている。唾液だけではなく、買ってやった軟膏入れが蓋を開けてシーツの上に転がっているのにタドが気づく頃には、もっと奥へと進んでいた。
 長い指が後孔を抉じ開ける。ニビがそこにも触れたがるので、事に及ぶ前には洗う習慣がタドにもついていた。自分の為と思えばニビはとても気分がよい。
「っ……」
 まだ慣れたとは言い難いが――タドの比較対象はニビなので慣れたと言うのはかなり先のことになりそうだが――感覚は掴めて、呼吸や力の入れ方は幾らか分かるようになっていた。男娼の教えと技は巧みである。多少の圧迫感と共に確かな快感がある。
 後ろを弄られながら口でされるのはこれが初めてだったが、世の男がこれを知らぬのは勿体ないと思えるほどによい。体の芯から蕩かすようなものだった。ニビは器用に勃ちあがった物を口に咥えながら、油を足しつつ丁寧にそこを解した。広がる縁や前立腺、皆敏感で欲しがるところはタドの体も好むと知っていて何度も指を這わせた。勿論口のほうも留守にはせず硬くなった物を緩くじっくりと舐めまわすのを忘れない。これもタドの好きなように、雁首に唇を当てる。
 もっと欲しくなる――先走りが滲み射精への欲が出てくるあたりで、ニビの手はよそへと行った。まだ人の陰茎を舐めながら今度は自分の尻へと指を突っ込む。人にするよりは多少雑にやって、ただ軟膏はたっぷりと含ませ、それでようやく身を起こした。
 一等に濃く発される香りがもう見えるように、タドには感じられた。
 ニビはふうと火照った顔でタドを見下ろし口元を拭う。濡れて上を向いた陰茎と、自分と等しく熱っぽい顔を見て笑う。腕を伸ばして抱きついた。
 跨り腰を下ろせばいつもどおり、タドの顔は再びニビの肩に寄る。
「っん――」
「は……」
 触れ合う熱に声が重なる。太い物を一息に呑み込んで、ニビは腹が満たされる喜びに震えた。咥えて形を確かめているときから、相手の腹の中を弄っているときから、これが欲しくて堪らなかった。
「あっ……っは」
 タドの手が腰を掴んで引き寄せる。押し広げられ奥に来る。もう一度、次はニビから打ちつけた。後は互いに身を揺すり果てるまでやる。ニビは意識して陰茎を締めつけるが、そうするほどに彼も感じて、また一方的に腰を振るだけではない予期せぬ動きに乱される。
 口でされるのとは違う搾るかの感触に眉寄せたタドが顔を埋めて、間近の肌に接吻を落とす。興奮にニビの脳裏が痺れた。
「ぁ、ん、んんッ――!」
 抱きしめ締めつけながらの激しい絶頂に、タドも抗えず達する。奥に精液を吐きかけて、荒れる息を抑えようと呼吸するほどニビの匂いに溺れる。入浴の気配は既に遠く、汗が香った。
「は、あ――」
 一回出せば正直タドのほうは満足してこの香りに包まれたまま眠ってしまいたくなるが、ニビはまだ離してはくれない。たっぷりと余韻に浸って上から退いた彼の瞳は熱が燻っていた。
 後孔から滲み出る精液を掬い、射精には至っていない己の性器へと指を運ぶ。見せつけるように塗りつけて恍惚とする。青い精液の臭いがニビの汗と入り混じった。
「ね、僕も挿れてもいいですか?」
 これまでそこは勃起させる為、ついでに快感を与える為に触れていただけだったが。今日は執拗なくらいたっぷりと濡らされたのでタドも予感はしていた。ニビは以前よりどこか重い、甘い声でねだる。
「元気だなぁ……」
「優しくするから。タドさん」
 頬にキスをし、ちょっと考える間を埋めるタドの呟きにも、重ねて。そう何度も唇を押しつけられては断れない。本当にこんな中年を抱きたいのかとまだ微妙に疑わしく思うが、腿に擦り寄せられる性器は確かに硬さを取り戻してきている。
 ――まあ指もすっかり慣らされてしまったし……彼がやるなら酷いことにはならないだろう。
 そんな風に若く可愛らしい男に完全に絆された思考で、タドは頷いた。
 嬉しさに熱くなる体でニビは揚々とタドを押し倒した。所謂普通の中年の、幾分弛みのある体も彼には魅力的だった。一気に緊張して視線が逸れるのも可愛く見えた。もう一度頬に口づけし、見ながら扱いて、挿入に足る硬さに育てる。
 指とは異なる、欲望を感じる熱が尻に当たるのにタドの身が強張る。散々濡らした皮膚はよく滑り最初は容易かった。
「っゔ――!」
 しかしぐっと押し開く感覚は容易くない。ニビは自分のときとは違いゆっくりと亀頭だけ沈めたが、それにしても。――ニビの体はそこまで整った作りで凶悪さはないが、十分大きかった。
 さすがに安請け合いだったかもしれないと、タドが一瞬で考えを改める圧迫感だ。息の仕方を忘れて呻く。
「ぁ、っと、待っ……」
「ん、大丈夫、ゆっくりね。息して……」
「っ、むり、だ、無理、これ」
 ぐ、とさらに深く。まだまだ先がある。酷く優しく宥める声にも言って、無意識に押しのける腕を出しながらタドは首を振った。
「ニビく、ちょっと――抜いて、」
 訴える、そんな余裕の無さには、ニビは高揚する。本気で悲痛の声ならばさすがに止めただろうが。
「抜きますよ」
「あ……! ――っっ!?」
 入ってくるのとはまた違う衝撃に声を上げ――悶えるそこにもう一度押し込む。ニビは笑う。
「ちょっと抜いた、でしょ」
 いじめる声音にこれは本当に軽率だったとタドは後悔するが――しかしこの青年は上手い。既に指では慣らした孔だ。すぐ好みの責め方を探し当てて腰が動く。嘘だと思うのに気持ちよいし、惚れた香りに包まれて意識が持っていかれそうで、酷い顔をしているに違いないと羞恥が極まり、タドは混乱する。
「はあ、きもちい」
 体内の異物は大きく硬く、そんな声が聞こえる。ならいいかと思ってしまう。少し、角度が変えられて膨らむ前立腺が押されると先程出した精液の残滓が腹に垂れた。
「ぅ、ぐぅ――っ」
「ん、やっぱこっちのが好きかな……」
「っん……!」
 せめてと顔を逸らしても隠すものはなく、食いしばるようにして堪えても声が出てくる。さらに上手く嵌めこむように、ニビが腰をずらすと先端がよい場所に当たってなお気持ちよい。
「タードさん、顔見して」
「ぃや、ちょっと――酷いことになって、からッ――」
 呼ぶ声にタドはむしろ頑なに顔を背けた。責められる表情はニビのように可愛らしいものではない、見せられたものではない。恥ずかしい。そうして、半ばシーツに埋めかけのその顔をニビが撫でて、己を向かせる。抵抗の身じろぎに腰がぶつかりまた声が跳ねた。
「ネコのそういうとこがかわいーんですよ」
 綺麗な顔がタドの眼前に来る。口づけられる。深く、性行為そのもののキスがタドの咥内を荒らす。よからぬ体液の風味さえあったがそれもニビのものと混じれば心地よい。快感と固く結びつく多数の匂いが一挙にタドへと押し寄せた。
 ――ああ、おかしくなる。
「僕のでイかせてあげます」
 胸中の呟きは知らず、ニビが囁く。
「あっ……っうぅ――」
 ごつりと突き上げられるのに、タドの声が一段上擦った。
 その美貌のみならず、この技術でもって一人生き抜いてきた男娼の動きだった。癖にさせたいと持てるすべてでタドを抱く。――いつもより少し逸ったのは惚れた分だ。初心者はこっちだろうと浅く突いて、吐精を伴う二度目の絶頂にきつくうねるタドの中へと、彼も興奮に比例するようにたっぷりと精液を注いで満ち足りた息を吐いた。
 部屋は急にしんとする。次第に互いの呼吸が聞こえるようになり、それも落ち着く。治まった物を抜き出したニビは未だ快楽の淵にいる人の体を撫でて、寄り添い口づけをする。最中よりは少し穏やかに、済んだことを教えるように優しく唇を舐めた。端にもキスを落として淡く笑む。
「――きもちかったでしょ?」
 わさりとタドの乱れた髪を撫でて、首を傾ぐ。疲れた顔のタドは緩慢に瞬き数度でニビの顔に焦点を合わせた。そうして返事を考えるが、難しいことは考えられなかった。言い訳も逆に恥ずかしかった。
「……まあ」
「イイとこちゃんと覚えてますから。もっと探すし。タドさんの体のほうも覚えてくるからヤるほど楽しめますよ」
 早くも宣言される二回目にも拒否は出ない。例の約束があるとも思ったし、恥ずかしくてくたびれたが、やはり嫌ではなかったので。
 ――これくらい、いや、一応自分も気持ちよかった、確かに……
「体拭くもの取ってきます。今日は一緒に寝ていい?」
「狭くてもいいならいいよ……」
 溜息。気力を振り絞り、ぽんとニビの肩を叩いて応じる。動くのは任せた。ニビは色気が出る程度には時間をかけ――それでも元気に立ち上がり、まだ慣れぬ家の中を歩き始めた。素足に冷たい床を感じながら考える。
 次はもう少し日を空けてみようかなあと作戦を練る。そうすると客の側から、ニビが欲しくなって声をかけてくるものだった。相手の欲求を知るにもよく見える距離が要る。人と仲良くなりたければ近づくだけではなく、離れてみるのも重要なのだ。駆け引き、緩急。セックスと同じ。
 ニビはタドに見られないところで一人笑った。新しい生活が楽しみで仕方がなかった。

 目覚めて、タドはその至福に浸った。昨晩のすべてが押し流されるかの強い快楽とは別種の幸福感だった。寝起きの眠気にニビの匂いが溶け、呼吸するほど中に沈みこむような気持ちにさせられた。以前洗濯に出す前に嗅いでいたシーツの比ではない。まだ体温が感じられ――そう、横にある。
 薄目で確かめる、すやすやと眠る男は目が覚めるほど顔がよい。ついでにぼんやりと眺めて、思う。
 ――ああ素晴らしい。二度寝がしたい。――そういえば越してきたんだから、家を出るのは遅くてもいい。
 タドは目を閉じた。最高の二度寝の後は丁度良い時間に目が覚めたが三度寝もしたくなって、逆に跳ね起きた。
「……駄目だよこれ、起き上がれなくなる。やっぱりちゃんと部屋を別にしておいて正解だ。俺はもう出るけど、君はゆっくりしてなさい」
「はい、いってらっしゃい……」
 ぼやく声に、共に目覚めたニビが笑う。今日は予定のない彼がぬくもりの残るシーツに頬擦りするのを横目に、タドはざらつく顎を撫でながら部屋を出る。これまでにない使い方をされた尻が気になる。――尻だけでなく腹の奥にも少し違和感がある気がするが、思っていたとおり酷くはない。
 昨日引っ越しが済んだことは店の従業員も皆知っている。さすがに遅刻すると何を思われるか分からない。以前とはまた雰囲気が変わった視線が寄越されるに違いないな、とは想像がついた。なるべくいつもどおりにさっさと工房に入りたい。
 周囲のことだけではなく。ニビの匂いをよく覚えているうちに仕事を始めたい。
 今年の新作は三部作の予定だ。連作の内容は既に大方決めてあるが、朝のこの雰囲気もいいかもしれないと考える。
 一作目は創作の情熱そのまま最高の物を求めて採算は度外視している。一切妥協せずに、同じ植物のものでも選び抜いた香料を使っている。最初はより衝撃的な印象を客に与えたいとキンセもそれをよしとしたが、もっと商品として定番化できる品も考えなくてはならなかった。今度は男物の雰囲気で、しかし女性も使いたくなるようなものがよい、髪油や石鹸と揃えてという話だった。同居人となった青年は格好の題材だった。
 現在ロンゼンでの男物の主力は色の名のついたシリーズの緑の横顔――ダイダイにチョウジ、香苔などを加えた先代からのレシピをタドが改良した一品である。それとはまた違う方向性で、という条件もあるが。
 ――やっぱりカミツレが捨てがたい。となると……いや……
 寝起きからよい匂いを嗅いでタドは絶好調だ。調子よくアイデアが零れてくる。それを見失わぬよう急いで、顔を洗い始めた。
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