中学生小説

みらいつりびと

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5つの超短編

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第1話 惨劇の序曲

 そこは北極だった。するどい氷山が群れている。その中にひときわ大きい氷山があった。それは時おりさしこむ太陽光線を七色に分けていた。
 ピシピシピシ。いつかその氷山にひびがいった。そのひびはたちまちひろがっていきやがてバリバリとわれた。氷山はくずれた。そして、その中から超巨大戦艦が現れた。
 ちょっと見ると古い型の戦艦のように思える。しかしそれはちがっていた。
 戦艦はおもむろに動き出した。これから世にもまれな悲惨な出来事が起こる。しかしそれはまだ誰も知らない。

第2話 理想的な世界

 21世紀末。長い間人類が望んでいた社会が完成した。
 極楽そのものの社会だった。仕事はすべてロボットがやり、人間の苦労はまるでない。ただ遊んでいればよかった。
 旅行をしたければ高速のベルトロードでどこへでも行けたし、あらゆる遊びを人々はできた。
 うまい料理も食えた。飲みたいだけの酒も飲むことができた。
 誰かが野原にねころんだまま叫んだ。
「くそう。なんて世の中になっちまったんだ。これが人間の住む所か。生きがいなんてなにもない。こんなところぶっこわれちまえ」

第3話 ピラニア

 おれはピラニアだ。水そうの中に一匹ではいっている。
 のんびりしたなかなかすごしよいところだ。おれは時々水そうの中に入れられる肉にしゃぶりついていればそれでよかった。
 しかしおれはぼんやりと覚えている。どこかにもっと活気があって野生的で美しい所におれが住んでいたことを。おれはそこにずっといたほうが幸福だったろうか……。
 いや、とおれは首を振る。そこはなんだかおそろしい所のような気がする。水そう中でゆっくりしていたほうがいいんだ。

第4話 タイムパラドックス

 A国の軍用機M25が太平洋上を飛んでいる。それは水素爆弾をつんでいた。新型の水爆の実験をするのだ。
 M25はR島上空についた。そして水素爆弾を投下した。それは海にすいこまれるように落ちていく。
 しかしなんということだ。水爆は落下の途中で突如消えてしまった。
 それはタイムスリップしたのだった。その水爆は人類発祥のときのその地アフリカに出現したのだ! 
 原始のアフリカで核爆発がおこってしまった。
 その瞬間現在にも異変がおこった。人類がほろびてしまったのだった。

第5話 生死の境

 彼は病気で死にかけていた。ある夜彼はついに死の寸前にきた。そのとき彼は地獄を見た。彼は死んだら地獄へ行くのだと知り、いきたくないと思った。彼は生にしがみつき、がんばりぬいた。病気は快方に向かい、やがてなおった。
 その後彼は施設に寄付をしたりいっしょうけんめい働いたりして世の中のためにつくした。心の底から彼はよいことをやっていた。
 数年たち彼は再び大病にかかった。そして死の寸前で天国を見た。彼は喜んで死んでいった。
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