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それからまた、エロ親父には会えなくなり・・・12月になった。



「樹里お姉ちゃん!これ上手に書けた!」



書道教室の女の子、小学3年生の子が樹里に半紙を持ってきた。
その字を見て、樹里は少しだけ笑ってしまった。



ある意味、よくブレた良い字だったから。



小学3年生なら、このくらいブレていた方が子どもらしくて良いと思う。
これから少しずつ何かが詰まっていけばいいし、“愛”も・・・。



女の子を見ながら、思う。



“愛”も、受け取るだけじゃなくて・・・
何かに、誰かに、渡せるくらい沢山持てる日がきっと来る・・・。



今日は書道教室に生徒が沢山来ていた。
この前、いくつかの図書館の掲示板にチラシを貼ったらしく、そしたら生徒が一気に増えた。



ここ数日、莉々子ちゃんに頼まれ・・・
樹里は先生みたいなことをしている毎日となっている。
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