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「“恋しい”・・・?
樹里が・・・?誰を・・・?」
「お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃんだろうな。
それと、みんなでいた時間も“恋しい”んだろうな。」
「時間も・・・?」
「“恋しい”の対象は人だけじゃねーからな。」
エロ親父が優しく笑いながら、でも真剣な顔で樹里を見る。
「樹里は、ちゃんと可哀想じゃねーし、寂しくもねーよ。
“恋しい”だけだから、ブレてない。」
その言葉に涙が・・・沢山、流れてきた・・・。
この感情が出てくる度、いつも不安になっていた。
本当は、樹里は可哀想なのかもしれない。
本当は、樹里は寂しいのかもしれない。
そう思ってしまって・・・ブレたくないのに、ブレそうになる不安を感じていた。
でも・・・
この答えが、分かった・・・。
「樹里は、“恋しい”って思ってたんだね。
ブレてないし、悪いことじゃないよね?」
「悪いことじゃねーだろ。」
「よかった・・・悪いことをしたら、天国に行けなくなるから。」
「天国?」
「樹里は、天国に行くの。
真っ直ぐに生きたまま死んで、絶対に天国に行って・・・お父さんに褒めて貰うの。」
樹里が・・・?誰を・・・?」
「お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃんだろうな。
それと、みんなでいた時間も“恋しい”んだろうな。」
「時間も・・・?」
「“恋しい”の対象は人だけじゃねーからな。」
エロ親父が優しく笑いながら、でも真剣な顔で樹里を見る。
「樹里は、ちゃんと可哀想じゃねーし、寂しくもねーよ。
“恋しい”だけだから、ブレてない。」
その言葉に涙が・・・沢山、流れてきた・・・。
この感情が出てくる度、いつも不安になっていた。
本当は、樹里は可哀想なのかもしれない。
本当は、樹里は寂しいのかもしれない。
そう思ってしまって・・・ブレたくないのに、ブレそうになる不安を感じていた。
でも・・・
この答えが、分かった・・・。
「樹里は、“恋しい”って思ってたんだね。
ブレてないし、悪いことじゃないよね?」
「悪いことじゃねーだろ。」
「よかった・・・悪いことをしたら、天国に行けなくなるから。」
「天国?」
「樹里は、天国に行くの。
真っ直ぐに生きたまま死んで、絶対に天国に行って・・・お父さんに褒めて貰うの。」
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