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エロ親父は不思議そうな顔をして、樹里を見ている。
「女の子の服、買えなかったのか?
午前中からお姉ちゃんと買いに行くって言ってたけど。」
「買いに行った。可愛いの・・・。
可愛い女の子の服、買った・・・。」
「それ着たら、女の子の格好じゃないのか・・・?」
「着たけど・・・着られなかったの・・・。」
「どういう意味だ・・・?」
さっきの出来事を思い出して・・・
また、気持ち悪くなって・・・
トイレへ、駆け込んだ。
「・・・・っっ」
もう、何も出てこないのに・・・
樹里の身体はまだ、何かを出そうとしてくる・・・
そんな樹里の背中を、エロ親父が優しく擦ってくれる・・・。
その温かさと、優しさと・・・
樹里自身の不甲斐なさに、苦しむ。
泣きながらトイレから動けない樹里に、エロ親父が何かを差し出してきた。
それをチラッと見てみると・・・
エロ親父の手帳とボールペンだった。
それも、そのボールペンは・・・
「樹里の・・・?」
「これは俺の。
同じボールペン、その時に買ったんだよな。」
「赤いのに・・・?」
「男が赤持ってたっていいだろ?」
それには、笑いながら頷く。
そして、震える両手でそれを受け取り・・・
手帳の白紙のページを出してもらい、樹里にくれた物と同じ・・・赤いボールペンに、のせた。
“心の文字”を・・・
のせた・・・。
「女の子の服、買えなかったのか?
午前中からお姉ちゃんと買いに行くって言ってたけど。」
「買いに行った。可愛いの・・・。
可愛い女の子の服、買った・・・。」
「それ着たら、女の子の格好じゃないのか・・・?」
「着たけど・・・着られなかったの・・・。」
「どういう意味だ・・・?」
さっきの出来事を思い出して・・・
また、気持ち悪くなって・・・
トイレへ、駆け込んだ。
「・・・・っっ」
もう、何も出てこないのに・・・
樹里の身体はまだ、何かを出そうとしてくる・・・
そんな樹里の背中を、エロ親父が優しく擦ってくれる・・・。
その温かさと、優しさと・・・
樹里自身の不甲斐なさに、苦しむ。
泣きながらトイレから動けない樹里に、エロ親父が何かを差し出してきた。
それをチラッと見てみると・・・
エロ親父の手帳とボールペンだった。
それも、そのボールペンは・・・
「樹里の・・・?」
「これは俺の。
同じボールペン、その時に買ったんだよな。」
「赤いのに・・・?」
「男が赤持ってたっていいだろ?」
それには、笑いながら頷く。
そして、震える両手でそれを受け取り・・・
手帳の白紙のページを出してもらい、樹里にくれた物と同じ・・・赤いボールペンに、のせた。
“心の文字”を・・・
のせた・・・。
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