【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました！

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「もしもしがみついたとしても、振りほどかれるか・・・。」



私のことなんて何も見ず、野々ちゃんの所へ真っ直ぐと歩いていく青さんの姿を妄想する。



それで良い・・・。



それ“が”良い・・・。



その未来が訪れた時、青さんの案件を清掃する時間が本格的に始まる・・・。



私が青さんの所から去るまでの残り少ない時間も動き出す・・・。



「青さんと夫婦でいられるのもあと少し・・・。」



号泣しながら青さんの腕の中で身体を回転させ、青さんの大きくて熱い身体に抱きついた。



「2月になったら数日後には生理が始まる・・・。
そしたら私達は夫婦でも“ほぼ夫婦”でも何でもなくなる・・・。
私は清掃員の加藤望として、青さんの清掃を始める・・・。
青さんと野々ちゃんのことを出会わせる・・・。」



青さんの胸に顔を埋め青さんの匂いをこの身体に覚えせる。



青さんの温もりを覚えさせる。



青さんが私への“好き”も“愛している”もなくしてしまったとしても、私だけは今この瞬間を覚えていられるように。



おばあちゃんのように呆けてしまったとしたら、この幸せな時間の中にずっといられるように。



「私は・・・青さんのことが、本当に好きなんだよ・・・。」



立派な秘書になり私が子どもを産むことを許された時、加藤の“家”のことも私自身のことも理解して受け止めてくれた男の人の隣で、ちゃんと前を向いて歩き続けられるように。



「青さんのことを、本当に愛してるんだよ・・・。」



本当の気持ちを伝えた私に、青さんの口からは大きないびきしか出てこなかった。



と、思ったら・・・



「のぞみの・・・ま・・・こだと・・・みこすり・・・・・・はん・・・・・・」



夢の中でだけど約束通り、青さんは私とエッチをしてくれているらしい。
それには泣きながらも笑い普通に突っ込んだ。



「夢の中でくらいもっと頑張ってよ。」



私も青さんとエッチをする夢を見られるように願ってみたら、色んな嫌な妄想をするのが“怖い”と思い閉じられなかった目を自然と閉じることが出来た。







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