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望side
身体が凄く重くて頭も痛くて、瞼もめちゃくちゃ重かったけれどフッと目を開けた。
そしたら、私は”あの家"でもなく青さんの家でもなく、何処か知らない家の中の布団の中で眠っていて・・・。
すぐ目の前では座卓の所で浴衣姿の青さんがノートパソコンで何かをしている所が見え、”あ、旅館に来てるんだった"と思い出した。
古いけれど清潔感はあり、趣きのある旅館。
初めて来たはずなのにまるで初めてではないかのように落ち着く場所。
私が1日に2度も日中に爆睡をするなんて、此処は凄い所のような気がする。
「みず・・・ある・・・・?」
凄く喉が渇いていたので青さんに聞いたら、声が全然出なくて驚いた。
それでも青さんがパッと私の方を見てくれて心配そうな顔で立ち上がった。
「声ガラガラだな。
いや、カッスカスか?
起き上がれそう?」
小さな冷蔵庫からペットボトルの水を出し、私に渡してくれた。
と、思ったらまた青さんの所に水は戻っていき、青さんがペットボトルのキャップまで開けてくれた。
「何か・・・頭が凄く痛い・・・、身体も怠い・・・。
またインフルかな・・・・。」
のっそりと起き上がり、青さんから水を受け取った。
そして水を一口飲むと干乾びていたような私の身体の中には冷たい水が染み渡っていき・・・。
「・・・・・・うっま。水、うっま!!」
ゴクゴクと半分くらい一気に飲んだ後、そう叫んだ。
カラッカラな喉にも水は確かに染み渡ったはずなのに、私の声はやっぱりカサカサなままだった。
「水美味いよな、俺も最近水の美味さに気付いた。」
私からペットボトルの水を受け取った青さんはキャップを閉めてくれ、それを座卓に置いた。
それから普通の顔でノートパソコンの前に戻っていき、私のことを見ることなく口を開いた。
「お前、俺以外の前で酒飲まない方が良いぞ。
マジでヤバい奴だったけど覚えてる?」
「え・・・・・、あ、そっか、私お酒飲んだんだっけ。
ヤバい、それも忘れてた・・・。
これインフルじゃなくてお酒でこんなに身体が辛いってこと?
・・・え~、もう外真っ暗じゃん、今何時?」
「8時。」
「えぇぇぇぇ~!!!?
空白の時間が多すぎるんだけど!!!!」
「飯はおにぎりを女将さんが渡してくれたから、腹減ってたらそれ食えよ。」
座卓の上にあるおにぎりを青さんが指差していて、そのおにぎりは確かに美味しそうには見えるけれど全然お腹は減っていない。
なんなら気持ち悪いくらいで・・・。
でも・・・
「折角此処まで来たのに夜ご飯ごめんね・・・。
青さんおにぎりで足りた?」
めちゃくちゃ申し訳ない気持ちで青さんにそう聞くと、青さんが凄く意地悪な顔でやっと私のことを見てきた。
「俺は1人で懐石料理食ってきたから!!
お前の分まで2人分!!!
あ~っっっ、すっげー美味かった~!!!!
腹パンッパン!!!!」
身体が凄く重くて頭も痛くて、瞼もめちゃくちゃ重かったけれどフッと目を開けた。
そしたら、私は”あの家"でもなく青さんの家でもなく、何処か知らない家の中の布団の中で眠っていて・・・。
すぐ目の前では座卓の所で浴衣姿の青さんがノートパソコンで何かをしている所が見え、”あ、旅館に来てるんだった"と思い出した。
古いけれど清潔感はあり、趣きのある旅館。
初めて来たはずなのにまるで初めてではないかのように落ち着く場所。
私が1日に2度も日中に爆睡をするなんて、此処は凄い所のような気がする。
「みず・・・ある・・・・?」
凄く喉が渇いていたので青さんに聞いたら、声が全然出なくて驚いた。
それでも青さんがパッと私の方を見てくれて心配そうな顔で立ち上がった。
「声ガラガラだな。
いや、カッスカスか?
起き上がれそう?」
小さな冷蔵庫からペットボトルの水を出し、私に渡してくれた。
と、思ったらまた青さんの所に水は戻っていき、青さんがペットボトルのキャップまで開けてくれた。
「何か・・・頭が凄く痛い・・・、身体も怠い・・・。
またインフルかな・・・・。」
のっそりと起き上がり、青さんから水を受け取った。
そして水を一口飲むと干乾びていたような私の身体の中には冷たい水が染み渡っていき・・・。
「・・・・・・うっま。水、うっま!!」
ゴクゴクと半分くらい一気に飲んだ後、そう叫んだ。
カラッカラな喉にも水は確かに染み渡ったはずなのに、私の声はやっぱりカサカサなままだった。
「水美味いよな、俺も最近水の美味さに気付いた。」
私からペットボトルの水を受け取った青さんはキャップを閉めてくれ、それを座卓に置いた。
それから普通の顔でノートパソコンの前に戻っていき、私のことを見ることなく口を開いた。
「お前、俺以外の前で酒飲まない方が良いぞ。
マジでヤバい奴だったけど覚えてる?」
「え・・・・・、あ、そっか、私お酒飲んだんだっけ。
ヤバい、それも忘れてた・・・。
これインフルじゃなくてお酒でこんなに身体が辛いってこと?
・・・え~、もう外真っ暗じゃん、今何時?」
「8時。」
「えぇぇぇぇ~!!!?
空白の時間が多すぎるんだけど!!!!」
「飯はおにぎりを女将さんが渡してくれたから、腹減ってたらそれ食えよ。」
座卓の上にあるおにぎりを青さんが指差していて、そのおにぎりは確かに美味しそうには見えるけれど全然お腹は減っていない。
なんなら気持ち悪いくらいで・・・。
でも・・・
「折角此処まで来たのに夜ご飯ごめんね・・・。
青さんおにぎりで足りた?」
めちゃくちゃ申し訳ない気持ちで青さんにそう聞くと、青さんが凄く意地悪な顔でやっと私のことを見てきた。
「俺は1人で懐石料理食ってきたから!!
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あ~っっっ、すっげー美味かった~!!!!
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