【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました!

Bu-cha

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予想通りのその答えを聞き、私は思わず大きく笑った。



「晴子ちゃんの親や親戚に感謝をしてたり、自分と出会えて自分から愛されてるから大丈夫だって思ってたり、皇子ってやっぱり皇子様みたいだね~!!」



「おかしいかな・・・。」



「ううん!!!おかしくはないよ!!!
でも、何でそう思えるような皇子様なのに晴子ちゃんとの結婚については上手く出来ないんだろうって不思議に思って!!!」



私がそう言いながらみんなことを視界に入れると、3人の男はポカンとした顔で私のことを見ている。



だから、言った。



どんどん思い出してきた野原晴子の情報、それを教えてくれたお兄ちゃんの顔を思い浮かべながら言った。



「お兄ちゃんの調査では、中元 渚子(なかもと なぎこ)は”二度と娘には会えない“って言ってたらしいよ。
”あんなに最低なことをしてしまった自分はもう娘に会えない“って、”早く自分を殺して“って。
どんな薬を飲んでも自ら命を終わらせようとしてしまう状態だから、うちのお嬢様が皇子と婚約をしたとしても”中元晴子“を親元に戻すことは困難ってお兄ちゃんが言ってた。
今の中元渚子の状態は少し良くなってたりするの?」



「晴子のお母さんの今の状態、は・・・」



「あんな人、私は晴子ちゃんのお母さんだなんて思えないよ。
だから晴子ちゃんのお母さんとしてではなくて、皇子の大切な女性である晴子ちゃんのことを傷付ける可能性がある1人のババアの情報を私に渡して?」



「うん・・・。
中元渚子さんの今の状態は昔と変わらないよ。
いや、昔よりも悪化している、かな・・・。
俺も直接会っているわけではないから何とも言えないけど、報告書の内容ではそう受け取れる。」



「晴子ちゃんもそのことは知ってるの?」



「伯母さんから月に1度の電話で聞いているそうだけど、晴子はそこまでは知らない。
伯母もそこまでの詳細は話さないようだね。」



「晴子ちゃんが傷付くから?
だから皇子も晴子ちゃんにそのことは言ってないの?
”晴子ちゃんのお母さん“が晴子ちゃんとは二度と会えないって、最低なことをしてしまったって、早く自分を殺してって言っていること。」



「うん、俺の口から言って良いことでもないしね。」



「伯母さんが教えてくれないのなら晴子ちゃんは皇子の口からしか本当のところを聞けないじゃん。
何で言ってあげないの?何してんの?バカなの?」
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