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すっかり寒くなり、着ていたコートのボタンを急いで閉めた。
藤岡ホールディングスの巨大ビルを出ると、オフィス街がクリスマスの飾り付けで華やかになっている。



「真知子!!」



「小太郎君、お疲れ様。」



今日も小太郎君が来てくれ、私と並びゆっくりと歩いてくれる。
そして、タクシーに乗り込み・・・今日もくっついてきて手を握られた・・・。



骸骨のような私の冷たい手は、小太郎君の温かい手ですぐに温かくなってきた。



「面接、良い奴いねーのか!!」



「いない・・・。
そろそろ応募者の面接も終了しちゃうから、人事部長がもう1度求人出そうかって副社長と検討しているみたい。」



「自社の求人広告出せるんだから、さっさと出せばいいだろ!!」



「副社長は・・・私のことをあんまり良い目で見てないのは、分かる。
たぶん、面接が全て終わったらこの案件は終了になると思う。」



「うちの親父の会社より大企業の副社長なのに、見る目ねーな!!」
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