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俺が聞くと親父は一瞬固まり・・・珍しく経営者の顔になった。



「予想以上だったね・・・。」



「何がだよ?」



「真知子ちゃん。」



「真知子?」



「飯田が珍しく悩んでたから、真知子ちゃんのことで。
初めて会った時、目が見えなかったの覚えてる?」



そんな覚えていて当たり前のことを聞かれ、親父を睨みながら頷く。



「あれ、心因性だったらしい・・・。」



それを言われて、少し考える。



「社宅の奴らか。」



俺が答えると、親父は経営者の顔で俺を見て笑った。
そして、缶ビールを置き・・・前のめりになって俺を見て笑う。



「偉くなればいいよね?僕の会社で。
それで、真知子ちゃんを入れればいい。
真知子ちゃんを入れても誰にも文句を言われないくらい、偉くなればいい。」
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