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「“コタさん”来てたんだ!?
こっちに来る時は連絡してっていつも言ってるでしょ!?
いつも突然店に来るんじゃないよ!!」
歌い終わった“ミネママ”が、お爺さんのことを“コタ”さんと呼んだ。
その、“コタさん”という呼び方が・・・
あまりに、深い愛で・・・。
“峰子さん”の深すぎる、重すぎる、想いが・・・
私の心に重なってしまう・・・。
そして泣きながら、言う・・・。
「やっぱり、お父様ですよね・・・?
峰子さんのお父様ですよね・・・?」
「そうだよ!!
真知ちゃんに話したことあったっけ?
育てのお母さんの内縁の夫!!」
「“コタさん”、違うって言ってました・・・。」
「ま~たこのクソジジイはそんなこと言ってるの!!??
いい加減認めて家に来なさいよ!!!」
「俺みたいな男がミネちゃんの幸せ壊すわけにいかないから。」
「意味分かんないこと言ってるんじゃないよ!!
小太郎!!!」
“ミネママ”が“コタさん”を“小太郎”と呼び、驚いた。
「そんな・・・アイツみたいなこと言うなよ・・・。」
「嬉しいだろ!?私はクソババアにソックリだからね!!」
「たまには線香あげにきてやってよ。」
「遠すぎていけないよ!!!
“コタさん”が家に来たら考えてやってもいい!!」
峰子さんが喜びながら話しているのに笑っている時、カウンターの端の席の人が大きな手を上げたのが、ぼやけた世界の中でも分かった。
こっちに来る時は連絡してっていつも言ってるでしょ!?
いつも突然店に来るんじゃないよ!!」
歌い終わった“ミネママ”が、お爺さんのことを“コタ”さんと呼んだ。
その、“コタさん”という呼び方が・・・
あまりに、深い愛で・・・。
“峰子さん”の深すぎる、重すぎる、想いが・・・
私の心に重なってしまう・・・。
そして泣きながら、言う・・・。
「やっぱり、お父様ですよね・・・?
峰子さんのお父様ですよね・・・?」
「そうだよ!!
真知ちゃんに話したことあったっけ?
育てのお母さんの内縁の夫!!」
「“コタさん”、違うって言ってました・・・。」
「ま~たこのクソジジイはそんなこと言ってるの!!??
いい加減認めて家に来なさいよ!!!」
「俺みたいな男がミネちゃんの幸せ壊すわけにいかないから。」
「意味分かんないこと言ってるんじゃないよ!!
小太郎!!!」
“ミネママ”が“コタさん”を“小太郎”と呼び、驚いた。
「そんな・・・アイツみたいなこと言うなよ・・・。」
「嬉しいだろ!?私はクソババアにソックリだからね!!」
「たまには線香あげにきてやってよ。」
「遠すぎていけないよ!!!
“コタさん”が家に来たら考えてやってもいい!!」
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