【完】FUJIメゾン・ビビ～インターフォンを鳴らして～

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張り切っている私を見て、この人はやっぱりムシャクシャするような笑顔で私を見る。



「もう少し・・・もう少しだけ、一緒にいてもいい？」



「仕事は何時からなの？」



「・・・仕事は、夕方から。」



「そう、それならまだ一緒にいられるじゃない。」



答えた私に、この人は泣きそうな顔で、でもやっぱりムシャクシャする顔で笑う。



「あと、少し・・・あと少しだけでも・・・キミと一緒にいさせて・・・」




そう小さな声で呟くように言いながら、私に近付いてくる・・・




私も少しだけ近付き・・・




目を閉じる・・・





私の唇に、この人の唇が、優しく触れた・・・。