【完】FUJIメゾン・ビビ～インターフォンを鳴らして～

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5-13

「キミこそ、モテるでしょ・・・？」



そんなことをこんなに悲しそうな顔で聞いてくる優男・・・。
悲しいなら聞かなきゃいいのに。



「そうね、モテるわね。ハマる男には。」



「そうなんだ・・・。」



明らかに落ち込んでいる優男を見て、ムシャクシャしてくる。



だから・・・



「私、お金持ちの人が好きなの。」



優男をしっかり見上げ、言った。



言ってみなさい・・・。



言ってみなさいよ・・・。



ちゃんと応えてあげるから、言ってみなさいよ・・・。



そんな気持ちを込めて、言ったのに・・・
優男は、驚いた顔をした後・・・どこかスッキリしたような顔で笑った・・・。



「お金持ちか・・・。
たしかに、キミはそういう人と合うだろうね。」



と・・・。