上 下
142 / 262
7

7-21

しおりを挟む
ピンポ───────ン




少し待った後・・・扉がゆっくりと開いた。



「お帰り・・・。早かったね?」



優男が驚きながらも、嬉しそうな顔で私を部屋の中に入れてくれる。



「アナタがいるかなと思って、早く帰ってきたのよ。」



「それは・・・ありがとう。」



「これ、お母さんがおせち料理持たせくれたの。
あとは、初詣は・・・?行ったの・・・?
まだ3日だから混んでるかも、少しずらして行く?」



「おせち料理に、初詣か・・・。
お正月らしいね。」



おせち料理を受け取った優男が、嬉しそうな顔でおせち料理を見ていて・・・



「それ・・・ほとんど、中身買った物だからね?
高級スーパーでもなく、普通のスーパーで買った物を詰めただけなの。
アナタの舌には合わないかも・・・。」



「おせち料理初めて食べるから・・・他のを知らないから大丈夫だよ。」



「そうなの、良かったわ。
私もおせち料理とか作れないし。
毎年買った物でいい?」



その言葉に、優男が驚いたように私を見てきて・・・



「・・・なによ?作ったの食べたいの?
気付いていると思うけど、私そこまで料理出来ないわよ?」



「そこじゃなくて・・・。
毎年、僕とお正月過ごしてくれるの?」



「・・・違うの?この前、そういう話なのかと私は思ってたけど・・・。」
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

東と林

BL / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

月が導く異世界道中

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:58,127pt お気に入り:53,916

転生幼女はお詫びチートで異世界ごーいんぐまいうぇい

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:7,384pt お気に入り:23,939

瞬くたびに

恋愛 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:22

突然の契約結婚は……楽、でした。

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:92,326pt お気に入り:2,623

処理中です...