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いつも私を受け入れてくれていたこの人から聞こえた、初めて聞く残酷な言葉・・・
私は、固まる・・・。
そんな私の背中を、この人が少しだけ押す・・・
「ここにはもう、来たらダメだよ。」
背中を押しながら、玄関へと促してくる・・・
「ごめんね、離してあげるべきだった。」
私は泣きながら、この人を見上げた・・・。
「僕のことは忘れて、幸せになるんだよ。」
そう言って、この人は優しい顔で笑う・・・
「今まで、ありがとう。」
優しい顔で・・・
優しい、顔で・・・
ムシャクシャするくらい、優しい顔で・・・
私の大嫌いな顔で・・・。
この顔を見ると、いつもムシャクシャしていた・・・。
腹が立って腹が立って、仕方がなかった・・・。
私は、1人用のダイニングテーブルの上にあったホットココアのカップを持ち上げ・・・
この人の高級なスーツに、思いっきり掛けた。
驚くこの人に伝える。
「辞めてしまいなさい。
好きな女1人幸せにすることの出来ないそんな会社なんて、辞めてしまいなさい。」
私は、固まる・・・。
そんな私の背中を、この人が少しだけ押す・・・
「ここにはもう、来たらダメだよ。」
背中を押しながら、玄関へと促してくる・・・
「ごめんね、離してあげるべきだった。」
私は泣きながら、この人を見上げた・・・。
「僕のことは忘れて、幸せになるんだよ。」
そう言って、この人は優しい顔で笑う・・・
「今まで、ありがとう。」
優しい顔で・・・
優しい、顔で・・・
ムシャクシャするくらい、優しい顔で・・・
私の大嫌いな顔で・・・。
この顔を見ると、いつもムシャクシャしていた・・・。
腹が立って腹が立って、仕方がなかった・・・。
私は、1人用のダイニングテーブルの上にあったホットココアのカップを持ち上げ・・・
この人の高級なスーツに、思いっきり掛けた。
驚くこの人に伝える。
「辞めてしまいなさい。
好きな女1人幸せにすることの出来ないそんな会社なんて、辞めてしまいなさい。」
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