245 / 262
13
13-23
しおりを挟む
3人が驚いた顔で私を見るから・・・
私は大笑いしてしまった。
だって・・・
「智の心が弱いわけがないじゃない。
私は心の弱い人が大嫌いだもの。」
笑って、
笑って、
笑った・・・。
やっと少し笑いが引けてきて、固まっている3人を見る。
「智は、“普通の幸せ”を確かに諦めていたけど・・・。
それを誰かのせいに、何かのせいにはしなかったわ。
1度もよ?たったの1度も、誰のせいにも何かのせいにもしたことはなかった。」
お父さんが1人だけ、笑いながら、泣きながら何度も頷く。
「“普通”は出来ないわよ?
こんなに酷い扱いをされて、“普通”は出来ないでしょ?
“普通”は出来ないことを、この人は、智は出来るの。」
私は智を見詰めた・・・
「それは、アナタが・・・智が優しいからよ?
アナタの顔を見たら、そんなのすぐに分かるじゃない。
智の一族はみんなで仮面を付けすぎて気付かなかったのね。」
静かに涙を流す智に笑い掛ける。
「智は優しさの塊じゃない。
こんなに全てが優しさで出来ている人なんて、初めて見たわよ。」
私は大笑いしてしまった。
だって・・・
「智の心が弱いわけがないじゃない。
私は心の弱い人が大嫌いだもの。」
笑って、
笑って、
笑った・・・。
やっと少し笑いが引けてきて、固まっている3人を見る。
「智は、“普通の幸せ”を確かに諦めていたけど・・・。
それを誰かのせいに、何かのせいにはしなかったわ。
1度もよ?たったの1度も、誰のせいにも何かのせいにもしたことはなかった。」
お父さんが1人だけ、笑いながら、泣きながら何度も頷く。
「“普通”は出来ないわよ?
こんなに酷い扱いをされて、“普通”は出来ないでしょ?
“普通”は出来ないことを、この人は、智は出来るの。」
私は智を見詰めた・・・
「それは、アナタが・・・智が優しいからよ?
アナタの顔を見たら、そんなのすぐに分かるじゃない。
智の一族はみんなで仮面を付けすぎて気付かなかったのね。」
静かに涙を流す智に笑い掛ける。
「智は優しさの塊じゃない。
こんなに全てが優しさで出来ている人なんて、初めて見たわよ。」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
11
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる