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「宝田・・・流石に避妊持ってきてないでしょ・・・。
今日はここまでで・・・。」



さっきのシャワーの時もそうだったけれど、お互いに触れ合い達した所で止めようと声を掛けた。



そしたら・・・



「持ってるよ。」



と、言ってきて・・・。



こういうことは毎回家でしているし、家以外の場所でするのは初めてなのに宝田は持っているらしい・・・。 



それに驚いていると・・・



宝田はサッと装着し・・・



それから、電気をつけたままの部屋の中で私を見下ろしてきて・・・



「他の女の子としてるから持ってるわけじゃないからね?」



そう、言ってきて・・・。



「・・・他の子としてるのかと思った。」



「長峰と結婚してるのにそんなことするわけないでしょ。
結婚してるのに他の女の子としてるとか、そんなのはご法度でしょ。」



涼しい顔はしていたけれど、真剣な顔でもある宝田の言葉に私は深く頷いた。



「それはご法度。」



「離婚するのはご法度じゃなくなったんだね、長峰。」



「私の中ではご法度だけど、世の中そんなことも言ってられないからね!
色んな事情があるし、そういうこともあるとは分かってるもん。」



私がそう言って笑うと、宝田も笑った。
そして、下半身を私の所につけてきたので言う。



「私からしてみたら、こんなことしてるのもご法度だけどね・・・。」



「愛の言葉もキスもしてないから、大丈夫でしょ・・・。
ただ、ここを擦り合わせてお互いに張り合ってるだけ・・・。」



宝田がそんなことを言いながら、私の中に一気に入ってきた・・・。
明るい中で久しぶりにして・・・。
暗い中では涼しい顔をしているように見えた宝田の顔は、何かを必死に我慢しているような顔に見えた・・・。
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