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小学校2年生、2月・・・。
“今日は雪が降りそうだね”
ここ数日、商店街の人達がよく言っていた。
それに私達はウキウキとした気持ちでランドセルを背負い小学校に向かう。
そんな毎日を繰り返していた・・・。
「また手繋いでラブラブだな!!」
商店街の中、後ろからユズの声が聞こえて・・・駿とパッと手を離した。
また・・・家の前で駿と挨拶をした後に無意識に手を繋いでいたから。
「雪枝から手繋いできたんだよ!!」
「私からじゃないよ!!
駿から手繋いできたんでしょ!?」
「はいはい、夫婦夫婦。
将来の夫婦夫婦。」
ユズがそう繰り返して笑いながら、駿の隣に並んだ。
「・・・いつも駿の隣ばっかり!!
たまには私の隣に並んでよ!!」
「え~、急に俺の方が好きになったの?
嫌だよ、俺は夫婦の仲を壊すようなこととかしたくないし。」
「「夫婦じゃない!!」」
「はいはい、夫婦じゃなかった夫婦じゃなかった。今はな!!」
ユズがまたそんなことを言って、駿と私のことをからかってくる。
少し汚れている大きめな服を着て、それを折り曲げているユズ。
それを見て・・・綺麗な服を着ている自分の姿を見下ろした。
そしたら、隣に並ぶ駿も同じ動きをしていた。
それから・・・無言のまま2人でまた手を繋ぐ。
そして、商店街のそれぞれのお店から元気に飛び出してきた幼馴染み達を見る。
ユズだけじゃない・・・。
みんな、誰かのお下がりの服を身に付けている・・・。
閑散としている商店街・・・。
古いお店が並ぶ商店街・・・。
どんよりした空だからか、今日も商店街は灰色に見えた・・・。
そんな中、幼馴染み達が笑顔いっぱいに私達に挨拶をしてくる。
それに、駿もユズも私も挨拶を返した。
それからみんなの方に走り出す・・・。
みんなと離れてしまわないように、走り出す・・・。
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小学校2年生、2月・・・。
“今日は雪が降りそうだね”
ここ数日、商店街の人達がよく言っていた。
それに私達はウキウキとした気持ちでランドセルを背負い小学校に向かう。
そんな毎日を繰り返していた・・・。
「また手繋いでラブラブだな!!」
商店街の中、後ろからユズの声が聞こえて・・・駿とパッと手を離した。
また・・・家の前で駿と挨拶をした後に無意識に手を繋いでいたから。
「雪枝から手繋いできたんだよ!!」
「私からじゃないよ!!
駿から手繋いできたんでしょ!?」
「はいはい、夫婦夫婦。
将来の夫婦夫婦。」
ユズがそう繰り返して笑いながら、駿の隣に並んだ。
「・・・いつも駿の隣ばっかり!!
たまには私の隣に並んでよ!!」
「え~、急に俺の方が好きになったの?
嫌だよ、俺は夫婦の仲を壊すようなこととかしたくないし。」
「「夫婦じゃない!!」」
「はいはい、夫婦じゃなかった夫婦じゃなかった。今はな!!」
ユズがまたそんなことを言って、駿と私のことをからかってくる。
少し汚れている大きめな服を着て、それを折り曲げているユズ。
それを見て・・・綺麗な服を着ている自分の姿を見下ろした。
そしたら、隣に並ぶ駿も同じ動きをしていた。
それから・・・無言のまま2人でまた手を繋ぐ。
そして、商店街のそれぞれのお店から元気に飛び出してきた幼馴染み達を見る。
ユズだけじゃない・・・。
みんな、誰かのお下がりの服を身に付けている・・・。
閑散としている商店街・・・。
古いお店が並ぶ商店街・・・。
どんよりした空だからか、今日も商店街は灰色に見えた・・・。
そんな中、幼馴染み達が笑顔いっぱいに私達に挨拶をしてくる。
それに、駿もユズも私も挨拶を返した。
それからみんなの方に走り出す・・・。
みんなと離れてしまわないように、走り出す・・・。
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