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こんな楽しいやり取りを繰り広げながら、長い時間を掛けて長峰をベッドに座らせることまでは成功した。



真っ赤な顔でムキになりながら座っている長峰を見下ろし、少しだけ不安にもなる。



「男に言いくるめられて、男の部屋のベッドに座るんだ、長峰。」



「はあ!?そんなことしないし!!
宝田と張り合ってたからこうなっただけだし!!」



そんな素晴らしいバカ舌には自然と笑いながら長峰に近付いた。



「そんなこと言って、長峰すぐに気持ち良くなっちゃうからな。」



「別にすぐに気持ち良くなったりしないから!!」



「いや、前にした時なんてすぐに気持ち良くなってたじゃん。」



「そんな風になってないよ!!」



「そうだっけ?
すぐに凄いことになってた記憶だけど。」



「そんなの嘘!!偽り!!」



「そうだったかな、じゃあまた確認してみないと。」



俺の言葉に長峰が明らかに身体に力を入れた。



「確認なんてしなくていいから!!」



「俺はしなくてもいいけどさ、どうせすぐに気持ち良くなるだけだし。」



「そんなことないから!!」



「そんなことないなら、確認してみても大丈夫じゃん。」



そう言ってから、長峰のスウェットのズボンの中に手を伸ばした。
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