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「莉央なら、出来る。」
そう言った後、勝也は笑いながら目を閉じた・・・。
私もそれにつられて、目を閉じる・・・。
「莉央・・・。」
真っ暗の中、煩い店内から勝也の声だけが聞こえた・・・
「樹里が、見えるか・・・?」
「樹里ちゃん・・・?」
「保育園の頃の樹里・・・。
このレストランに来たくても連れて来て貰えなくて。
泣き叫んでいた樹里が、見える?」
そう、言われると・・・
「見えるような、気がする・・・」
「食べさせてあげよう、樹里に。
“お父さん”のパフェを。」
「樹里ちゃんに・・・?」
「今日は、いつも頑張ってる樹里に・・・もっと“特別”に、食べさせてあげよう。
“特別”な、苺パフェを。」
「“特別”な、苺パフェ・・・」
「樹里は、喜ぶな。
樹里は莉央が作ってくれた苺パフェが大好きだったから。」
「そうだね・・・。
その時だけは素直で、もっと可愛かった。
その時は、沢山笑顔にもなってた。」
「笑顔にさせよう、樹里を・・・。
“特別”に、笑顔にさせよう。」
そう言われ、私はゆっくりと・・・
目を開けた・・・。
勝也は優しく笑いながら、私を見ている。
「“俺”を、サポートして・・・“莉央”。」
そう言った後、勝也は笑いながら目を閉じた・・・。
私もそれにつられて、目を閉じる・・・。
「莉央・・・。」
真っ暗の中、煩い店内から勝也の声だけが聞こえた・・・
「樹里が、見えるか・・・?」
「樹里ちゃん・・・?」
「保育園の頃の樹里・・・。
このレストランに来たくても連れて来て貰えなくて。
泣き叫んでいた樹里が、見える?」
そう、言われると・・・
「見えるような、気がする・・・」
「食べさせてあげよう、樹里に。
“お父さん”のパフェを。」
「樹里ちゃんに・・・?」
「今日は、いつも頑張ってる樹里に・・・もっと“特別”に、食べさせてあげよう。
“特別”な、苺パフェを。」
「“特別”な、苺パフェ・・・」
「樹里は、喜ぶな。
樹里は莉央が作ってくれた苺パフェが大好きだったから。」
「そうだね・・・。
その時だけは素直で、もっと可愛かった。
その時は、沢山笑顔にもなってた。」
「笑顔にさせよう、樹里を・・・。
“特別”に、笑顔にさせよう。」
そう言われ、私はゆっくりと・・・
目を開けた・・・。
勝也は優しく笑いながら、私を見ている。
「“俺”を、サポートして・・・“莉央”。」
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