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目の前の美味しそうなコーンポタージュを見て・・・その匂いを嗅いで・・・
不思議な、感覚になった。
それが何か分からず、俺は戸惑うしかなくて・・・。
「早く飲め!」
また、そう催促されたけど・・・
「スプーン・・・」
スプーンがなくて、飲めない・・・。
「何がスプーンだ、そんなの汁物にいるかよ!
皿持って飲めばいいんだよ!!
面倒くせーな!!」
そんな、俺のお母さんと同じようなことを言って・・・笑ってしまった。
久しぶりに、笑ってしまった。
お母さんも、そういう人だから。
料理はフライパンのまま出てくるし、手で食べられる物には箸もフォークも出てこない。
だから、ホットケーキはいつも手掴み・・・。
久しぶりに笑い、俺は目の前にあるコーンポタージュを見る・・・。
どうしてか、震える手でお皿を両手で持ち上げ・・・
一口、飲んだ・・・。
そして、涙が出た・・・。
だって、これは・・・
「お父さんの、コーンポタージュ・・・」
不思議な、感覚になった。
それが何か分からず、俺は戸惑うしかなくて・・・。
「早く飲め!」
また、そう催促されたけど・・・
「スプーン・・・」
スプーンがなくて、飲めない・・・。
「何がスプーンだ、そんなの汁物にいるかよ!
皿持って飲めばいいんだよ!!
面倒くせーな!!」
そんな、俺のお母さんと同じようなことを言って・・・笑ってしまった。
久しぶりに、笑ってしまった。
お母さんも、そういう人だから。
料理はフライパンのまま出てくるし、手で食べられる物には箸もフォークも出てこない。
だから、ホットケーキはいつも手掴み・・・。
久しぶりに笑い、俺は目の前にあるコーンポタージュを見る・・・。
どうしてか、震える手でお皿を両手で持ち上げ・・・
一口、飲んだ・・・。
そして、涙が出た・・・。
だって、これは・・・
「お父さんの、コーンポタージュ・・・」
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